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視聴者を慇懃無礼でワイドショーに引きずり込む玉川徹という“撒き餌”

今井舞が「好きな・嫌いなキャスター&コメンテーター」をメッタ斬り

2019/12/31

ガチで嫌われているのは……

 なんだかんだで、「嫌われ上等」のワイドショーキャスターであるが。コイツだけは本当にガチで嫌われてるんだなぁ、としみじみさせられたのが、青木理。昨年の37位から3位に大きくジャンプアップ。知名度が今一つ、MCでもない一コメンテーターなのにこの順位。「狭量」「攻撃性が強い」「視野が狭い」「客観性がない」「偏見のみ」「陰気臭い」と、アンケートに寄せられた意見の吐き捨てるような書かれ方。そしてテレビに映る本人を見てみれば、まんまその描写の通り。喫水線を超えて、「嫌」を通り越し完全に「忌」のゾーンに入ってしまっている。こうなるともう、いかなる下世話をもってしてもガス抜き不可能。女性に生理的に嫌われたら、必要悪としての働きは期待できない。てことは……来年のアンケートでは、ひょっとしてもう名前が「出てこない」状況になっているかも。南無阿弥陀仏。

青木理は「嫌われ上等」 ©時事通信社

 事務所のゴリ押しが祟ってか、嫌いなキャスター12位にランクインした櫻井翔。薄いコメント、独自性ゼロ、存在感もなし。それより何より、存在理由がなし。あるのはキャスター枠を死守したいジャニーズの思惑のみ。ドヤ顔で立つ彼のスーツの肩に「存在理由なし」のエアたすきが見えてくる。ゼ~ロ~♪

櫻井翔は今年も紅白の白組司会 ©文藝春秋

 嫌われキャスターと違って、好きなキャスターの方は、手練れの池上彰、安定の羽鳥慎一、転がし上手の安住紳一郎が3位~1位に収まり、目立った変化はなし。特に1位の安住は、「毒舌で人をもてなす」がますます絶好調。この技巧を完璧に身につけ駆使できるの、彼と有吉だけだからなぁ。共演した大物ゲストたちが、イジってもらうのをワクワクしながら待っている画ヅラというのは、彼の番組でしか堪能できない。ひけらかさない博識。漏れ出るオタク気質。サラリーマン生活へのボヤキ。構成要素の全てがこっくりと日本人好み。ああ、来年もきっと安泰に決まってる。

 ここまで書き進めておいてナンだが、日本における「キャスター」って何なんだろ。本当の意味での「キャスター」がいる番組ってあるんだろうか。

 ……地上波やめてBS見ればいいってことですね。

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