Tor Browserは匿名でウェブサーフィンできるブラウザですが、設定を誤ると匿名性が落ちます。
なので接続すると危ないノードをtorrcに記載してそこに接続しない設定をTor Browserに行う必要性があります。
基本的にはUKUSA協定加盟国(Wikipedia)(Five-Eyes)を国コードでtorrcに記載します。
国コードはこちらのブログを参照するか国コードで検索してみてください。
torrcをテキストエディタ等で開き ExcludeNodes {us},{ca},{au},{gb},{nz} を記載。
日本を追記する場合は{jp}を追加。
kasperskytorも除外しておいた方が良いと思います。またUnnamedや{??}も記載したほうが良いかもしれません。
こちらにBADノードのリストが公開されているので、ExcludeNodesに記載しておきましょう。
torrcに記載する場合、ノードの名前かフィンガープリントかIPアドレスを記載します。
ノードの名前で記載する場合、
{us},{ca},{au},{gb},{nz} ,Unnamed,ecramrelay2と記載します。
フィンガープリントで記載する場合は
$6BF913C31A47E020637121014DB2AFE0877BD31B,と先頭に$を記載。
IPアドレスはそのまま記載して構いません。143.106.60.70,
次に出口ノードには怪しい国を追加しましょう。
ExcludeExitNodes {cn},{ru}
#中国とロシアはあんまり良い噂を聞かないので除外。あとはお好きなように。
ExcludeExitNodesは増やしすぎるとTorネットワークに繋がりにくくなるので調整しましょう。
私は14-Eyesを参照しています。
14-Eyesの記事(英語)
torrcに記載したノードのみを使用したいので StrictNodes 1 をtorrcに追記。
NumEntryGuardsはEntryNodeを固定していく感じがするので記載せずUseEntryGuardsを設定しています。
UseEntryGuards 0
もっとtorrcについて知りたい場合はTorprojectのこちらのサイトか
またはこちらのブログ等も参照。
基本的にはTorprojectの公式サイトの情報を参考にすることをオススメします。
Windows/Mac OSはtorrcの設定は比較的簡単で
Windows >> exeファイルを実行して任意のところに解凍してフォルダ内のtorrcを編集
Mac >> ~/Library/Application Support/TorBrowser-Data/Tor/torrcを編集
Linux >> 基本的には/etc/tor/torrcを編集、不安ならTor Browserのディレクトリを探して編集
Whonix >> 起動してsystem > tor user configで編集
Tails >> ちょっと面倒で簡単に編集するならOSインストール後に永続的パーティションを作成、メモ帳に自分のTorrcを記載する
再起動したときに管理者パスワードを設定してTailsを起動。
システムターミナルを起動して先ほど設定した管理者パスワードを入力してrootになる。
nano /etc/tor/torrcでtorrcに保存しておいたメモ帳の内容をコピペ。 ctrl+Xで保存。
sudo tor restartかGUIでネットワークを切断、再度接続する。onion circuitを起動して内容を確認。
# tor_default_torrc(ファイル名うろ覚え)を編集してもいいかもしれない
#その場合はinit.d/tor(うろ覚え)をrestartすればいいかな?
これでtorrcの設定は完了。
(比較的)安全な匿名なネットサーフィンが出来るはずです。
接続に失敗したり速度が遅い場合はExcludeNodes、ExcludeExitNodesの除外ノードを調整しましょう。
#2019/4/18にリンク先とかを修正。記載しておくと危ないかも?の部分を削除。
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