年末年始の休みを終え、仕事を再開している方も多いと思いますが、この時期というのはなかなかモチベーション維持が難しいですよね。
また、長期休み明けに限らず、そもそも仕事が毎日辛い…という方もいると思います。
そこで、今日は『仕事に対するマインドセット介入』というテーマでお話していきたいと思います。
・休み明けで仕事のモチベーションが上がらない方
・仕事がストレスになっている方
・毎日の仕事が苦痛に感じる方
・何のために仕事を頑張っているか分からない方
このような方は、必見の記事ですよ!
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プラシーボ効果とマインドセット介入
私たちは物事をどのように捉えるかによって、そこから得られる効果が大きく変わってきます。
例えば、仕事を、人生の生きがいの一つとして捉える人とお金を稼ぐために無理して頑張るものとして捉える人。
前者であれば、仕事の時間を通じてプラスの効果が次々と得られ、後者であれば、仕事の時間を通じて負の感情等のマイナス要素に襲われてしまいます。
ここで言いたいのは、後者の考え方が悪いということではなく、マインドセット一つで、世界は大きく変わっていくということです。
似たようなものに、プラシーボ効果があります。
プラシーボ効果というのは、実際には薬理作用のない偽の「薬」が、思い込みによって効果があるように感じてしまうことです。
例えば、「痛みに効く」といって渡されたブドウ糖や食塩水などを飲んだら、本当に痛みが消えてしまうといった感じです。
「思い込み」の利用といった点では似ているプラシーボ効果とマインドセット介入ですが、違いは効果の持続性にあります。
プラシーボ効果が短期的かつ限定的にしか働かないのに対し、マインドセット介入は長期にわたって続き、更には雪だるま式に大きくなっていきます。
先にも述べたように、仕事に対する考え方は人それぞれでOKだと思います。
しかし、もしあなたが仕事に対するモチベ―ションをどうにか上げたいというのであれば、マインドセット介入をしてあげることこそが最善策です。
以下、仕事とマインドセット介入に関するおもしろい研究をご紹介します。
スタンフォード大学の研究
スタンフォード大学助教授のアリア・クラム氏の研究で、ストレスを味方につけるためのマインドセット介入について行ったものがあります。
本研究では、ホテルの客室係を対象に行いました。
ベッドのシーツを替えたり、リネン類を補充したり、掃除機をかけたりと、ホテルの客室係の仕事は大変な重労働です。
その運動量は一時間におよそ300キロカロリーとも言われており、ウエイトリフティング、水中でのエアロビクス、時速5~6キロ程度のウォーキングに匹敵します。
実験では、客室係を以下の2グループに分けました。
A、客室係の仕事がどれくらいのカロリー消費があり、どれくらい体に良いのか、続ければどれだけ健康になるのかを説明されたグループ。
B、そうした説明が一切ないグループ
その上で、仕事をこれまで通り普通に行ってもらったところ、4週間後に大きな差が現れていたのです。
Aグループ、つまり、客室係の仕事の健康面での良さを説明されたグループの方が、体重と体脂肪の減少、血圧の低下といった変化が顕著に現れていたのです。
(Bグループに関しては、ほとんど変化が見られませんでした)
すなはち、同じ仕事をしていても、「この仕事は有益なエクササイズである」と説明され、マインドセットを変えられた人だけに、本当にエクササイズとしての効果が生じた、というわけです。
※逆に言えば、健康に良いことを実践する場合、その効果を理解していないと、十分に効果を得ることができないということもありえます。
仕事に対するマインドセットを変えよう!
上の研究では「仕事と健康」といった感じでしたが、これは何も健康に限った事ではありません。
仕事に対するマインドセットを変えていくことで、モチベーションアップ、満足感のアップ、その他、様々な変化が心身に生じます。
何よりその変化は長期的に持続し、雪だるま式に大きくなって、あなたにプラスの影響を与え続けてくれます。
仕事をやらされている感覚から、「この仕事を通じて〇〇の学びが得られる」、「この仕事にはこういった良さがある」ということに目を向け、マインドセット介入していきましょう!
ちなみに、これはバイトでも使えるテクニックです。
単に、お金を稼ぐためにバイトと捉えるよりも、勉強を教えるために塾のバイト、社会経験を積むためにバイトなどと捉えた方が、バイトのモチベーション及びバイトから得られる学びは大きくなります。
現在、仕事やバイトにモチベーションを見出せないみなさん。
まずは、その仕事やバイトの良さを再認識するところから始めましょう!
仕事の中で負の感情に襲われた際はこちらを参考にしてください!
ストレスに対する考え方はこちらから。