トランプ氏が火をつけたシーア派の怒り
編集委員 松尾博文

イラン緊迫
松尾 博文
中東・アフリカ
Nikkei Views
編集委員
2020/1/6 11:45
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

「戦争を止めるためだ」。イランの革命防衛隊司令官の殺害を命じたトランプ米大統領は見えを切った。現実はそうもいかないだろう。唐突な判断が、イスラム教シーア派の怒りに火をつけ、中東の分断に油を注ぐことになりかねないからだ。

約40年前のイスラム革命時と見まがう光景だった。イラクの首都バグダッドで殺害されたソレイマニ司令官のひつぎが到着したイラン南西部の都市アフワズは、その死を悼む人々で埋まった。

バ…

初割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が最長2月末まで無料!

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

電子版トップ