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ミリオンライブ!シアターデイズ(ミリシタ)の譜面は音ゲー史における特異点であることを是非皆様に知って頂きたい 

 

 初めにこの記事の趣旨を述べますが、
 ミリシタの4MIX譜面がダンスMVとシンクロしており最高に気持ち良いことはもっと世間に認知されるべき
 ということを主張したいための記事です。宜しくお願いいたします。


 そんな訳で、以下に実際の譜面動画(2分20秒)を用意しましたのでご覧ください。こちらを観て頂ければこの記事の目的の8割は達成されたようなものです。

 ミリシタの特徴として、音ゲーであるにも関わらずダンスMVが用意されていることが挙げられるでしょう。アイドルマスターシリーズにおける3Dモデルによるダンスステージの完成度の高さはよく知られていますが、家庭用ハードで培われたその技術がスマホアプリのミリシタにも存分に注ぎ込まれています。


 ですが、ミリシタをプレイされたことの無い方は「せっかくダンスMV用意しても、音ゲーする時邪魔じゃね?」と思われるかもしれません。普通に考えれば背景にダンスMVを流せば譜面が見え辛くなるので当然の反応です。


 さてこのダンスMVが音ゲーの邪魔になる問題、一体どのように解決すればよいか?


 そこでミリシタの開発チームは、「音ゲー譜面を楽曲ではなくMVに合わせる」という方針を採りました。邪魔にならないよう音ゲーもダンスMVも同時に楽しめるようにすれば良いという、一種の力技です。

参考記事:バンダイナムコスタジオ 開発エピソード - 『アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ』ができるまで(前編)


 この方針はどの難易度でも適用されており、フリック音符の矢印がダンスMVの振り付けと一致しているため、一度でもミリシタをプレイされたことのある方ならば何となく分かる様になっています。私も前掲のインタビューやミリシタ塾(公式の解説動画)を見たりしていたので、この振りコピ譜面というのは中々面白いやり方だなーと思っていました、が。


 私がこの振りコピ譜面で驚いたのは、ミリシタがサービス開始してから1年半が経とうとしていた時でした。

 何となくダンスの一部分に合わせているだけだと思っていた譜面が、4MIX譜面ではダンスの全箇所でシンクロしていることに気付いたのです。
 上記動画のツイートを遡ってもらうと私が驚きのあまり長々と解説しているツイートが連なっているのですが、当時の私は非常に衝撃を受けました。そして過去にプレイ済の4M譜面を片っ端から再度プレイし直してみて、4M譜面は簡単なだけではなく完全に振り付け合わせに特化していることを知り、更に唖然となりました。


 この4MIXは4段階ある難易度のうち下から2番目の難易度で簡単な部類に入るため、音ゲー経験者には若干物足りない所があり軽視していたのですが、公式の説明を改めて見てみると「4MIX…ダンスの振付けや映像との一体感を特に楽しめます」と書かれています。いや書かれてはいるのですが、まさかここまでとは。
 音ゲーとして適度に楽しめる難易度の6MやMMのシンクロ率を20〜30%とするなら、4Mのシンクロ率は50〜90%といった所でしょうか。
遊び方_R


 一度このシンクロ譜面という観点で見始めてみると、「このフリック矢印は身体のどの部分の動きを表しているのか?」「この単発音符の流れはもしかして所作と合致しているのでは?」「このムーブ音符は何かの表象では?」というように、本来ただリズムを刻ませるためだけの譜面に新たな意味が生まれてきます。
 この譜面に隠された意味を読み取る作業が今までの音ゲーでは使わない脳味噌を使わされている感じがして、独特の面白さがあるように感じるのです。


 無論、ダンスMVがあることが前提になるためInst楽曲では使えないことから全ての音ゲーに当てはめられるやり方ではないですし、振り付けが映えない曲ではイマイチ面白みに欠けるなど欠点もあるのですが、それを置いてもなお、これまでの音ゲーでは見受けられなかった楽しさであることは間違いないですし、タイトルで書いたように音ゲーの特異点ではないかと思います。


 この「ミリシタ4M譜面がシンクロ率高すぎて楽し過ぎる説」、既存のミリシタプレイヤーでも知らない人が多いように見受けられます。以前に解説動画をアップした時も「ここまでシンクロしているとは思ってなかった」というコメントが散見されましたし。自分もインタビュー記事とかでシンクロは知っていたけれども4Mの奥深さに気づくまで1年かかりました。なので一人でも多くのミリシタプレイヤーの方に4M譜面のシンクロの素晴らしさが伝わってくれることを願って止みません。簡単だからといってプレイされずにこの楽しさが見逃されるのは、あまりにも勿体無いと思うのです。




 最後に、現時点(2020/01/05)における4Mシンクロ譜面の最高傑作と個人的に思っている動画を貼ってこの記事を締めたいと思います。この譜面の完成度を上回るのは難しいかもしれませんがぜひミリシタ運営にはこの最高を更新して欲しい所です。

 一迅社さん!次回のミリオンライブマガジンの記事特集で「ミリPの知らない4M譜面の世界」なんてどうですかね!?


《追記》

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コメント

 

でも1回やったら放置するゲームだからプレイして気持ちがいいとかPには求められてない気もする。音ゲー苦手なので音ゲーやめて欲しいまである。

P #- | URL | 2020/01/05 12:45 | edit

Re: タイトルなし

> でも1回やったら放置するゲームだからプレイして気持ちがいいとかPには求められてない気もする。

うーん…多分内容に共感頂けない上でのコメントだと思うんですが、わざわざこういう記事を書く程度には自分はものすごくこの気持ちよさを求めているんですね。
あわよくばその気持ち良さに他の人が気付いて貰えないかな?と思って。
そこを察して頂けないままコメントを寄せられるのはちょっと残念です。


> 音ゲー苦手なので音ゲーやめて欲しいまである。

gree版ミリオンライブの人達が、当時ミリシタが音ゲーだと発表された時にガッカリしていたのを寂しく思っていたのを思い出しました。
ただ一方でミリシタで新しく入ってきたPの人達がいたことも事実で。
音ゲー苦手な人に向けての4Mだったり2Mだったりオートパスを設けたりして少しでも多くの人に楽しんで欲しいと運営側は考えているとは思うのですが、以前見た意見ではそもそも音ゲー苦手な人は触るのが無理らしくて、なかなか万人が楽しめる方法って無いんだなと思いました。
一人残らず誰もが楽しめる方式があれば良いんですけどね。
貴方が少しでも今後のミリオンライブを楽しめるように祈っています。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 15:11 | edit

や、チュウニズムじゃ公式がクソ譜面と称して睡蓮花や温泉むすめの青春サイダーでタオル振り回させるし
Sparkling DaydreamでもOP再現あるし他の音ゲーだって今までやってきた道だから
勝手に特異点とか言い始めるのはちょっと...

#- | URL | 2020/01/05 15:14 | edit

すごく良い記事でした。最初の人のコメントはあんまり気にしないで良いと思います。わざわざ嫌味を書いたりすることを喜びとする人もいるので…。

私もミリシタの音ゲーを遊んでいて気持ちいいなって事がしっかりと書かれていて良かったです。

ミリP #- | URL | 2020/01/05 15:52 | edit

スクフェスやミリシタは音ゲーじゃなくていわゆるリズムゲーだから。技術を競うゲーセンにあるような音ゲーと同列に語らないでもらっていいっすか

#- | URL | 2020/01/05 16:19 | edit

Re: タイトルなし

> や、チュウニズムじゃ公式がクソ譜面と称して睡蓮花や温泉むすめの青春サイダーでタオル振り回させるし
> Sparkling DaydreamでもOP再現あるし他の音ゲーだって今までやってきた道だから
> 勝手に特異点とか言い始めるのはちょっと...

やっぱ鼻につきますよね。追記でも書きましたがわざと主語をでかくしたので、その点は本当に申し訳ないです。
他の音ゲーでさんざんやってきてるのは承知していて、初稿は他の音ゲーも絡んで書こうと思ったのですが
そうすると論点がぼやけてしまうし、全部の音ゲーを網羅できないので削ってしまいました。
ご批判は甘んじて受け入れたいと思います。
ただ追記でも書いたのですが、他のゲームではそういう要素がある所もあるのに対して、
ミリシタでは明確に4Mのコンセプトとして謳って盛り込んでいる所から特異点と書いた次第です。

チュウニズムはあまり詳しくなかったので調べてみたいと思います。言及有難うございました。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 16:28 | edit

Re: タイトルなし

> すごく良い記事でした。最初の人のコメントはあんまり気にしないで良いと思います。わざわざ嫌味を書いたりすることを喜びとする人もいるので…。
>
> 私もミリシタの音ゲーを遊んでいて気持ちいいなって事がしっかりと書かれていて良かったです。

そこまで深刻に捉えている訳ではないですが、やっぱり楽しめない人がいるのは確かなので、皆が楽しめるゲームであれば良いなと思いますよね。
ブログ記事が少しでも良かったと思って頂けたのであれば書いた甲斐があったというものです。感想頂き有難うございました。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 16:32 | edit

Re: タイトルなし

> スクフェスやミリシタは音ゲーじゃなくていわゆるリズムゲーだから。技術を競うゲーセンにあるような音ゲーと同列に語らないでもらっていいっすか

初稿ではビーマニから書き始めて結局削ったんですが、私五鍵からやってますので、物理ボタンの無いスマホゲーで音ゲーやろうとは思ってないんですよ。
気分を害されたのなら不本意だけれど、もともと同列に語ってはいないし、何かを貶める意図など全くないので、少し落ち着いてもらえると嬉しいかなーって。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 16:38 | edit

これまで6MとMMばかりやっていて、
所々にある振り付けピッタリの箇所に
気持ちよさを感じながらプレイしていました。

4Mにそこまでのこだわりがあることを知らなかったので、
大変興味深く読ませて頂きました。
注目ポイントが増えて、より一層楽しめそうです。

通りすがり #- | URL | 2020/01/05 18:20 | edit

タイトルでミリシタ独自みたいな書き方されてて引っ掛かったから見にきたけどやっぱコメントで指摘入ってた

このタイトルだと流石に勘違いされるから流石に特異点って所は変えたほうがいいんじゃない?

#- | URL | 2020/01/05 18:29 | edit

Re: タイトルなし

> これまで6MとMMばかりやっていて、
> 所々にある振り付けピッタリの箇所に
> 気持ちよさを感じながらプレイしていました。
>
> 4Mにそこまでのこだわりがあることを知らなかったので、
> 大変興味深く読ませて頂きました。
> 注目ポイントが増えて、より一層楽しめそうです。

6MやMMで振り付け合わせを知っている人でも4M全振りに気付いていない方が結構いるようで、
まさにそういう方々に向けて届くよう試行錯誤して書いたので、そう言って頂けると報われます。
シンクロ具合もスゴイものやイマイチなものなど色々ありますが、今後のミリシタの楽しみに繋がれば幸いです。
コメント有難うございました!

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 18:49 | edit

Re: タイトルなし

> タイトルでミリシタ独自みたいな書き方されてて引っ掛かったから見にきたけどやっぱコメントで指摘入ってた
>
> このタイトルだと流石に勘違いされるから流石に特異点って所は変えたほうがいいんじゃない?

最初に言っておくとタイトルを変えるつもりはありません。すみません。
というのも、普段は反感を買うようなタイトルはやめて無難な所に落ち着けるのですが、
今回どうしても拡散したかったこともあって、人によってはちょっと大袈裟では?
という反感を感じられるようなタイトルに”敢えて”設定しました。
ただ自分の中で嘘をついていないギリギリの所に設定したつもりです。

本文の中でも書いていますが、4MIXの振り付けシンクロってほぼ『全振り』なんです。
(今回挙げた動画を見て頂ければ分かると思います)
もちろんご指摘だったり前述のコメントにあるように、他のゲームでも振付けシンクロしている譜面はあります。
ダンエボだったり、ミリシタの元となっているデレステだったり、他にも挙げれば沢山出てくると思います。
ただミリシタのように当初から明確にノーツをシンクロさせるというコンセプトで公言している作品は無いのではないかと思います。(あったら教えて下さい)
こう書くとじゃあダンエボなんか全部完振りだろって指摘がありそうですが、
あそこまでいくともうダンスが主に来すぎてて、音ゲーというよりもダンスゲーなので
難しすぎてとても初心者が出来るものではないです。
今回本文では書かなかったのですが、個人的に4Mすごいと思っている理由の一つに、
「結果的に難易度が比較的簡単になっていながらも、それとは別にMVとシンクロしている楽しさが同居している」
ってところにあると思っています。
簡単だけれども違った楽しみ方があるので退屈しない。しかも最初から最後まで。
というミリシタのポイントに惚れ込んでこの記事を書いていて、
なおやっぱりその点については特異点だという考えは変わりません。

コメントで「引っ掛かったから見にきたけど」と仰られていますが、
そういう方がご覧に来られたという事実に驚いています。
タイトルになんか引っかかる部分があると、人はアクセスするのだなと…
…こういうやり方は週刊誌の下世話な中吊りのようで、個人的には非常に嫌悪感があるのですが。

タイトルに反感を覚えられる気持ちは分かります。
多分ご自身の中にもっと気になるタイトルがあるのだと思います(差し支え無ければ教えて下さい)。
ただそういう反応があることを予想しながらも、かなり悩んで、最終的に付けたタイトルですので、
この件についてはタイトルを変更するということはせず、このまま通したいと思います。
(私自身が、他者のクレームを受けて後から掌を返したようにタイトルと記事内容を変えられて
イラッとした経験がありますので)

ということで、申し訳ありませんが今回に限り、タイトルは変更しません。何卒ご了承下さい。
ただ今回のようなやり方は多分に反省すべき点があると思いましたので、
今後はこういう一種の『釣り』と取られかねないような、
または反感を買いかねないようなタイトルをつけることは控えようと思います。
宜しくお願いします。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 19:41 | edit

Dance Dance RevolutionやDANCERASHなんかは完全にそのまま踊りに合わせて踊らせるゲームだし、maimaiなんかでも筐体特性上最初期からMV内の踊りに完全に合わせるような譜面がある(そのために踊り手のMV起用したくらい)ので、強い表現を使ってるという弁明を聞いたうえでなお、「筆者が正直音ゲー史を語るほど音ゲー知らないんじゃないか、雑な音ゲーの理解しかないんじゃないか」としか思えない……

音ゲーマーの名無し #- | URL | 2020/01/05 20:19 | edit

最近某掲示板住人のミリシタアンチが各所まとめサイトやSNS等で暴れてたりするので記事主さんにおきましてはこの書き込みを含めあまりコメント気にせぬよう願います。

#- | URL | 2020/01/05 20:25 | edit

Re: タイトルなし

> Dance Dance RevolutionやDANCERASHなんかは完全にそのまま踊りに合わせて踊らせるゲームだし、maimaiなんかでも筐体特性上最初期からMV内の踊りに完全に合わせるような譜面がある(そのために踊り手のMV起用したくらい)ので、強い表現を使ってるという弁明を聞いたうえでなお、「筆者が正直音ゲー史を語るほど音ゲー知らないんじゃないか、雑な音ゲーの理解しかないんじゃないか」としか思えない……

私がメインで音ゲーをプレイしていたのは2010年頃なのでそこまではそれなりの理解があるとは思っていますが、それ以降については実プレイ経験がなく動画だったりゲーセンで眺めたりといった程度の知識しかないので、黎明期10年については一家言ありますが、直近10年の音ゲーについては雑な理解しかないんじゃないかと言われると否定できません(一応どんなゲームなのかはざっくり把握しているつもりですが…)。そこについては知識不足なので申し訳ないです。

それぞれのゲームについての所感を述べると
・DDR:足踏み譜面ではあるが殆どのプレイヤは地団駄踏む感じで到底踊っているような感じはしない(プレイ経験済)
・DANCERASH:踊っているように見える感じはDDRの比ではなく凄くカッコよく見えるが、ダンスゲーでMVは無い(未経験)
・maimai:殆どの楽曲は高速譜面の処理で精一杯(コメントで動画を見てダンス動画がある曲も存在することを知った)。(未経験)
という感じでしょうか。

先程のコメントにもありましたが多分にお前が音ゲー史を語るなっていう反感なのだろうと推察します。
それについては何の弁解も無いです。謝ります。ごめんなさい。

ただミリシタ独自の良さがあるという所だけ覚えていって貰えれば幸いです。
私のことは嫌いでも、ミリシタのことは嫌いにならないでください!

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 20:56 | edit

Re: タイトルなし

> 最近某掲示板住人のミリシタアンチが各所まとめサイトやSNS等で暴れてたりするので記事主さんにおきましてはこの書き込みを含めあまりコメント気にせぬよう願います。

ここまでのコメントに書かれた反感等については、
多分に私自身の知識不足やまとめ方の稚拙さに起因したものだと思いますので…。

ただ普段誰にも読まれないような場末のブログなので全然そういうお客様を想定していなかったのですが、
そういう層にも届いてるということなのでしょうか…?
だとすれば、当初の狙いに対して一定の効果はあったのかなといった感じがあります。

ともあれご忠告頂き、有難うございます。

シンゴ #- | URL | 2020/01/05 21:02 | edit

ちょっと私の想定を超えた反応をコメント欄で頂いており対応しきれないので、
これ以降のコメントについては受付を閉じさせて頂きたいと思います。
悪しからずご了承下さい。

シンゴ #tE21prRc | URL | 2020/01/05 21:02 | edit

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