私の周囲で評判が良かったAmazonプライムビデオのオリジナル作品「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」をシーズン1からシーズン2までを鑑賞しました。
本作はシーズン1から一貫して、今実際に起きている諸外国の政治問題に焦点をあてているのが特徴です。タイムリーすぎる時事問題を扱ったストーリーは、物語の展開の生々しさに、見てるこっちがいろんな意味でドキドキさせられるのです。

現存する国家名を出すし、ベネズエラを失敗国家と言及するシーンもあるし、公開して大丈夫か?と思うほど生々しい物語でした。
ベネズエラが舞台のシーズン2が特にオススメ
オススメしたいのはシーズン2。シーズン1の舞台が中東であったのに対し、シーズン2では南米が舞台です。この舞台設定が私が強くオススメする理由の一つです。
作品内でもスペイン語会話が随所に出てきますし、南米の文化的な情景も随所に織り込まれているので、ドラマを通して南米文化に触れることができるのも魅力です。
CIA分析官 ジャック・ライアン – シーズン2の見どころ
不審な武器の取引を追跡をした主人公ジャックが調査のために南米へ向かうところからストーリーが展開されます。
向かった先は、世界随一の資源保有を誇るベネズエラ。
豊富な資源をめぐる汚職をはじめ、国家が主導して不法な取引を実行するベネズエラが、国ごと堕落する姿が描かれます。その描写は時事問題への痛烈な批判を感じるものがあり、かなり生々しい描写です。
作品を通して見る失敗国家の悲劇
本作の舞台設定がベネズエラだから、みんな見てね!ってオススメしてるんですが、ベネズエラは今も国家が破綻している状況です。
作中では痛烈なベネズエラ批判と思われる描写も散見されます。
実際、不安定な政情をあえて描写していることに驚きを隠せません。しかし、ベネズエラ国民の手によって再建に向かって立ち直ろうとする姿も描かれています。ここに監督の想いが込められているのかなぁって勝手に想像しました。
現在のベネズエラはこの作中に描かれる状況よりも改善した部分もあるでしょうし、逆にさらに深刻な事態を迎えている部分もあると考えられますが、そこはフィクションであり、映像作品であることを忘れてはいけない話です。
失敗国家の行く末を案ずるきっかけをくれた海外ドラマ
事実を少し曲げているとは言え、国家の破綻と再建を描く本作品。映像を通して、ベネズエラの惨状に世界の目を向けようとしてることが感じられました。プライム会員になる必要がありますが、見応えある作品です。
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