今オフのFA市場で最大の目玉だった右腕ゲリット・コール(29)=前アストロズ=がヤンキースと契約したことについて、真剣に獲得を目指していたドジャースのスタン・カステン球団社長が“当て馬”されたと悔しがった。5日に球団地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)が報じた。
同球団社長は、交渉プロセスの半ばにして、コールの希望チームはヤンキースだと明確に分かったという。
「とにかく、彼はヤンキースの一員になりたがっていた。振り返ってみれば、うちは行きたいチームから金を引き出すための単なる“当て馬”だったんだ」
コールは昨年12月、ヤンキースと投手史上で最高額の9年総額3億2400万ドル(約349億9000万円)で契約。入団会見では幼少時からヤンキースの大ファンだったと明かした。
「彼やスコット(ボラス代理人)のやり口にけちをつける気はないよ。全てが非常にフェアなやり方だった。だが、彼は特定の行きたいところがあり、そこから大金を得たということだ」。けちをつける気はなくとも、言い回しは恨めしげだ。