ヤクルトのドラフト1位・奥川恭伸投手(18)=石川・星稜高=が5日、埼玉県戸田市の選手寮に入寮した。最速154キロの注目右腕は「すごくワクワクしています。いよいよ始まるという気持ち」と笑顔。ルーキーイヤーは「環境に慣れて充実した1年を送れればと思っています」と目を輝かせた。
人生初となる寮生活がスタート。そんなルーキーはプロ生活の拠点に3冊の本を持参した。元ヤクルト監督・野村克也さんの著書「野村克也 野球論集成」、1979年夏の甲子園で延長18回を戦った箕島対星稜のドキュメント「神様が創った試合」、生き方指南書「10代のための人間学」。この本は故郷の石川県を離れる際に星稜高の山下名誉監督からプレゼントされたものだ。
その恩師から「厳しい世界だぞ。その中でしっかり耐えて頑張るんだぞ」とエールを送られたという将来のエース候補。新たなステージで飛躍を目指す。