百合子 「このテーブルなんていいかも!!! おっきくて2人で向かい合ってでも、並んででもご飯を食べられる大きさだし!」
P 「なぁ」
百合子「ああ、でもさっきのよりこっちの木のテーブルの方がオシャレかも……」
P 「なぁ、百合子」
百合子 「こっちのテーブルに合わせるならこのイスかなぁ……うーん」
P 「なぁ! 百合子ってば!!!」
百合子 「いひゃい!いひゃい!いひゃいへふ! ふほひゅーはーはん!!! もうほっぺ引っ張らないでくださいっていつも言ってるじゃないですか!!!」
P 「いや百合子呼んでも呼んでも全然答えないし……」
百合子 「すみません…… それでプロデューサーさん、なんですか? あっ、もしかしてやっぱりベッドは2人で寝られるようにキングサイズのベッドが……」
P 「おーい百合子??? なんで家具の話をずっとしてるの? 今日なんでここ来たかわかってる???」
百合子 「もちろんですよ!!! 今度2人で暮らす家の家具についてですね!! 今日は下見に……」
P 「いや違うからね??? 劇場の備品を買いに来たんだからね? しかも百合子が来たいって言ったのよ? 大丈夫?」
百合子 「も、もちろん覚えてましたよ!!! でも備品買うんじゃ私やることないですよね! ちょっとあっち見てきていいですか?」
P 「えぇ…… まあ確かにそうだからいいけどさ…… じゃあ買い物終わったら連絡するから」
百合子「はい!」
百合子 「あっ店員さん、あの、このベッドなんですけど、はい、そのキングサイズの」
百合子「あっ領収書お願いしてもいいですか? はい、765プロライブシアターで」
後日……
P 「で」
百合子 「はい!」
P 「なんでこのベッドシアターにあんの??? こないだ家具屋で見たやつだよね???」
百合子 「ふっふっふっ、それはですね……こないだ、私が買ってきたからです!!! あ、これ領収書ですお願いします」
P「いや『買ってきたからです!』じゃねーよどーすんだこれ!」
百合子「もちろんシアターに置きましょう!」
P 「こんなデカいベッド仮眠室入んねえよ!!!」
百合子「むー仕方ないですね…………仕方ないので! 仕方ないので! プロデューサーさんの家に置きましょう!」
P 「……置くとこないし仕方ないかぁ…… あ金は俺と百合子で折半だかんな 分割で給料から天引きしとくから」
百合子 「そんなぁ!!!」
その夜……
P「さて、こんなデカいベッド来たけどどーすっか……」
ピンポーン
P 「はいー?」
百合子 「あなたの七尾百合子です!!!」
P 「すいません呼んでませんので」 ガチャ
ピンポンピンポンピンポン
百合子 「プロデューサーさーん、開けてくださーーーーーーーい!!!!! お願いですよーーー!!!」
百合子 「開けてくれないと玄関先であることないこと叫びますよーーーー!!!」
P 「入れ」
百合子 「えへへ、泊まりに来ちゃいました!」
P 「そんなことだろうと思ったよ……」
百合子 「キングサイズのベッドにプロデューサーさん1人じゃ寂しいかと思いまして!」
百合子 「私のこと、抱き枕にして寝てもいいんですよ……?」
P「いやしないから」
百合子 「なんでですかぁ! 私は別に『百合子……これは悪いことをしたお前へのお仕置きだ……』とかいってベッドの上でめちゃくちゃにされても構わないんですよ?!」
P 「いや構えよ! 全然良くないわ!!! よくそんな発想に至ったな!!!」
百合子 「文学少女ですからね!」
P 「やかましいわ!…………はぁ、今日だけだぞ」
百合子 「!!!!!! ありがとうございます!!!」
P 「はいはい……百合子、もう晩御飯は食べたのか?」
百合子 「いや、まだですけど……」
P 「じゃあなんか作るからちょっと待ってな」
百合子 「すごいです! プロデューサーさんって料理も出来たんですね!!! 美味しいです!」
P 「まぁ1人暮らし長いからなぁ……」
百合子 「やっぱあの時机も買っとけば良かったかなぁ」ボソッ
P 「ん?なんか言った?」
百合子 「なんでもないです!!! またご飯作ってください!!!」
P 「機会があったらな」
P 「ほら、風呂入れてあるから入ってこい」
百合子 「プロデューサーさんと一緒にお風呂ですか!!! 意外と大胆ですね! プロデューサーさん!」
P 「いやちげえよ…… 俺はもう風呂入ったから1人で入ってこい」
百合子 「えぇーー!」
百合子 「あっでも、プロデューサーさんが入った後のお風呂…… 残り湯……」
P 「お前湯船入るの禁止」
百合子 「出ましたー、ありがとうございますー」
P 「はーい、ってなんでそんなスケスケパジャマなんだよ!!!」
百合子 「こーゆーの、お嫌いですか?♡」
P 「いやそういう問題じゃねーよ! 着替えてこい!」
百合子 「着替えこれ以外持ってきてないです!!! プロデューサーさんのワイシャツ貸してください!!!」
P 「ワイシャツは貸さないから…… なんか適当に貸すからそれ着て」
百合子 「わかりましたよぅ」
P 「ほれ」
百合子 「ありがとうございます……」
百合子「………………」
百合子「……くんくん」
百合子「はぁ……プロデューサーさんのにおい……♡ なんか抱きしめられてる感じがします……♡」
P 「いやなに言ってるの?!」
P 「よし着替えたな、じゃあ寝ようか」
百合子 「えっプロデューサーさんはベッドで寝ないんですか??? せっかく一緒に寝れると思ったのに!」
P 「いや流石にそれはマズイってわかるでしょ…… 俺は脇に布団敷いたしそれで寝るから」
百合子 「えーーーーーーーーー!!!」
P 「えーじゃない ホラ、早くベッド行きなさい」
百合子 「はーい……」
百合子 「すぅぅぅぅぅぅぅぅ」
百合子 「はぁ…… プロデューサーさんのにおい……♡」
P 「まだそのネタやる? ていうかそれめっちゃ新品だからね?!」
P 「バカなことばっかやってないで早く寝ろ! おやすみ!!!」
百合子 「……おやすみなさい♡」
P 「耳元で言うな!」
百合子「zzzz……zzzz……」
P 「zzzz……zzzz…………グエッ!!! お、重い…… ていうかなんでこいつキングサイズのベッドからはみ出して落っこちるんだよ……」
百合子「……むへへ……プロデューサーさん、大好きですよぉ……むへへ……」
P 「笑い方気持ち悪っ」
百合子「おはようございます! プロデューサーさん!」
P 「おはよう…… 朝から元気だな……」
百合子 「それはプロデューサーさんの方ですよ! 昨日はあんなこと言っておきながら、いざ私が寝ると布団に連れ込んでえっちなことを…… キャー!!!」
P 「お前が!!! 落ちてきたの!!! ずっと俺の上に百合子乗っかってたせいでこっちは寝不足なの!!! わかる???」
百合子 「寝不足だなんて可哀想です…… もう一回寝ますか? ほら」
P 「だから一緒には寝ないから…… ていうか今何時?」
百合子 「えーっと、7時50分ですね」
P 「嘘でしょ?」
百合子 「ホントです」
P 「支度しないとマズい!!! 百合子も支度しろ!」
百合子 「私着替えないんですよ」
P 「あーーーーーー!!! もう!!!!!!」
百合子 「プロデューサーさん! これって同伴出勤ですね! 楽しいです!」
P 「いや今までで一番意味違うから……」
P 「ていうか朝飯どうする? コンビニでいい?」
百合子 「はい!」
P 「ていうか服もなんとかしなくちゃいけないな…… シアターにレッスン着の余りかなんかいい感じのあったっけなー」
百合子 「いや、私これで大丈夫ですよ?」
P 「そういう訳にはいかないだろ、流石に」
百合子 「……じゃあ、新しいの買ってお返ししますね!!!」
P 「いやそこまでしなくても……」
百合子 「買いますから!!!!!! 新しいの!!!!!!」
P 「お、おう」
P 「ていうかさ、百合子、首のその絆創膏どうしたの? 昨日はなかったよね?」
百合子 「これですか? これは昨日の夜プロデューサーさんに噛まれちゃってその跡を隠す……」
P 「外せ今すぐ!!! その格好でそんなんシャレにならんわ!!!」
百合子 「わかりましたよぅ……」
百合子 「それにしても、昨日と今日は楽しかったですね!!!」
P「………………いや俺寝てないんだって」
百合子 「あっ、今『いや、その、まぁ楽しかったかな? 百合子可愛かったし』みたいな満更でもない表情しましたね?」
P 「最後のは思ってねぇよ!」
百合子 「……ふふっ」
百合子 「あの、プロデューサーさん」
P 「ん?」
百合子「また、泊まりに行ってもいいですか?」
P「うーん、ダメ」
百合子 「なんでですかぁ! プロデューサーさんのいじめっ子!!! あっもしかしてあれですか? 思春期男子特有の好きな女の子にちょっかいかけたくなるヤツですか? もープロデューサーも可愛いとこありますね!」
P 「いやだって百合子来ると寝れないんだもん……」
百合子 「そんな、私が寝かせてくれないなんて…… 私は別に何も……」
P 「いやしてるからね?! いやそういう意味ではしてない……とは言えないな! めっちゃしてるから!!!」
百合子 「そうですね!」
P 「否定しろよ……」
P 「…………でもまぁたまになら、良いかな……」
百合子「ホントですか!!! ありがとうございます!!! また泊まりに行きますね!!!」
その日の夜……
ピンポーン
P 「はい?」
百合子 「あなたの七尾百合子です!!!」
ブチッ
ドンドンドンドンドン!
百合子 「プロデューサーさーーーーん!!! 入れてくださいよーーーー!!!」