P 「なぁ百合子、なんかオススメの本ない? 最近あんま本読んでなくって……」
百合子 「!!!!! どういう系がいいですか! ファンタジーとかミステリーとかSFとか……」
P 「いやホントになんでもいいんだ、全部百合子に任せるよ。」
百合子「わかりました!!任せてください! でもなんにしようかなぁ…… 帰りに本屋さん寄って探そうかなぁ……でも……」
翌日。
P 「おはよう、百合子。」
百合子 「おはようございますプロデューサーさん、それで……」
P 「本のこと? 」
百合子 「はい! プロデューサーさんにオススメの本はこれです!!」
P 「……『ニブチンなキミでもわかるオンナのコのキモチ‼︎』?」
百合子 「プレゼントするので是非! 読んでください!!」
P 「いや金は払うよ、いくらだった?」
百合子 「ホントに!大丈夫です! それじゃあ私行きますからーー!!」
P 「あっ! 百合子ーーー!!!」
百合子 (プロデューサーさんにあの本、渡しちゃった…… でもこれで、流石にプロデューサーさんでも私のキモチ、わかってくれるよね…… ?まずは……)
◾️会話の最中にボディタッチをしてくるオンナのコのキモチ!!
百合子 (ぺたぺた……ぺたぺた……)
P 「……あのー、百合子?」
百合子 「は、はい!」
P「俺の話聞いてた?」
百合子 「もちろんですよ! 次のライブの話ですよね?」
P「ああ、そっちはいいんだけど……」
百合子 「けど?」
P「なんで俺の胸ずっと触ってんの?」
百合子 「それはその……わかりませんか……?」
P 「もしかして……!」
百合子 「!」
P 「百合子、俺がベンチプレス100キロ、上げられるようになったの気付いたのか⁉︎ いやー最近ちょっと鍛えてたんだけど……」
◾️最近よく連絡をくれるあのコのキモチ!!
百合子(ボディタッチは気付いてもらえなかったけど、これなら……!)
〜LINE〜
百合子 「プロデューサーさんって休みの日は何されてるんですか?」
P 「うーん、家にいるか買い物かなぁ」
P 「あ、CDショップとかよく行くかも」
百合子 「どんなの観るんですか?」
P 「百合子達のCDだね」
P「あ、こないだ行ったお店でのCDの展開が……」
◾️あなたを見つめるオンナのコのキモチ!!
百合子 (結局あのまま仕事の話をずーっとされてしまった……プロデューサーさん、本読んでくれてないのかなぁ……こうなったらもっとわかりやすい手段に……)
百合子(じー……)
P 「……どうした、百合子?」
百合子「見てるだけです♪」
P「そ、そうか、ならいいんだけど……」
百合子(じー……)
P「……なあ、百合子」
百合子 「なんですか?プロデューサーさん」
P「さっきからずーっと俺のこと見てるけど、なんか変なものでも顔についてる?」
百合子 「そんなことないです! プロデューサーさんはいつもステキですよ!」
P 「そ、そうか… その、ありがとな、百合子」
◾️デートに誘ってくるオンナのコのキモチ!
百合子 (あの日はプロデューサーさんもチラチラ私の方をチラチラ見てくれてた!……気がする。 たぶん少しは私のことを意識してくれるようになった!……はず。 本もプレゼントしたし…… でももっとここからもアピールしてかないと……!)
百合子「……そ、その、ぷ、プロデューサーさん!」
P 「うおっ! どうした、百合子。 そんな急に大きな声出して……」
百合子 「あ、あの、24日の、クリスマスイベントの、その、後のことなんですけど……」
P「お、おう」
百合子「あれって5時に終わるじゃないですか? だから、あの、その後一緒にご飯食べに行きたいな、って思いまして……」
P「お、おう」
百合子 「いえその無理にとは言わないんですけど!もし!プロデューサーさんのご都合がよろしければどうかなーなんて思ったりして……ダメ、ですか……?」
P「……わかった、なんか良さそうなお店探しとくよ」
百合子 「ホントですか! ありがとうございます、プロデューサーさん! 楽しみにしてますね!」
百合子(うわーーーーーー!!!!!! やった! まさかokされるとは思ってなかったよ!どうしよう当日何着てこう! プロデューサーさんはどんな感じが好みなのかな…… そうだ! この間読んだ年上ウケする女子ファッション100選で……)
クリスマスイブ!
百合子 「プロデューサーさん、今日は本当にありがとうございました! 料理も美味しかったんですけど、お店の雰囲気がすっごい私好みで…… もう本当に最高でした!!!」
P 「
百合子 「それに何より! プロデューサーさんとクリスマスイブを一緒に過ごせたのが1番です! もうホントにホントに嬉しくて……!」
P 「はは、そこまで言って貰えるなんて、百合子は本当に俺のこと…」
百合子(ごくっ)
P「信頼してくれてるなぁ!」
百合子「………………は?」
P「いやーもうプロデューサー冥利に尽きるっていうか!いやー本当に良かったよ!」
百合子 「……あのー、プロデューサーさん、1ついいですか?」
P「ん?」
百合子 「昔私があげた本、読んでくれました?」
P 「あーっと、『ニブチンなキミでもわかるオンナのコのキモチ‼︎』だろ? 読んだよ! あれのおかげで他のアイドルともコミュニケーションが上手くいくようになったよ! ありがとな! あれのこともお礼を言おうと……」
百合子「もう! どうしてそうなるんですかぁーーーーーー!!!! プロデューサーさんのバカーーーーーーーーーー!!!!!!」