『あなたが着ているその服は

    “誰かの苦しみ”の上に作られている!?』

 

 

 

 

「コットン」は好きですか?

 

 

 

「コットン」と聞いてどんなイメージをもちますか?

 

 

 

どこか温かみがあって安心できて、

 

 

 

優しい、というイメージではありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

実は、世界の農業界においては

 

 

 

 

 

「コットンと聞くと、

 

 

環境汚染・農薬中毒・貧困層搾取

 

 

を連想する」

 

 

 

 

 

 

 

といわれるほど、

 

 

 

 

その生産現場は劣悪です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで今日は、

 

 

 

 

 

 

コットンの生産現場、

 

 

 

 

オーガニックコットンの可能性、そして

 

 

 

近年広がりつつある「フェアファッション

 

 

 

 

 

 

 

についてお伝えします。

 

 

 

 

 

 

<コットン製品からは見えない裏の世界>

 

 

 

 

コットン畑は全世界の耕作面積のたった2.5%であるにも関わらず、

 

 

 

全世界の殺虫剤の実に16%

 

 

 

集中して使用されているといいます。

(Pesticide Action Network UK Pesticide Concerns in Cottonによる)

 

 

 

 

 

また農薬の量は農作物の中でも最大といわれており、

 

 

 

1枚140gのコットンTシャツに対し、

 

 

化学肥料も含め51gの農薬が使用されているというデータもあります。

 

 

 

 

コットン製の衣類や日用品の85%から

 

 

 

残留農薬が検出されたという研究結果まであるほどです。

 

(Armedangelsプレスレポート 2017 Textile Exchange、

   アルゼンチン、ラ・プラタ大学教授Damian Marinoらの調査による)

 

 

 

 

 

 

<過酷なコットン栽培の現場>

 

 

世界の綿花生産の99%は、

 

 

アジア、アフリカ、南アメリカなどの

 

 

貧しい途上国に集中しています。

 

 

 

 

 

通常、コットンは

 

 

単作(同じ農地に1種類の作物だけを栽培すること)」

 

 

という栽培スタイルをとります。

 

 

 

 

 

 

 

単作では生産性を上げるために、

 

 

時間とともに欠乏する土壌養分を補い、

 

 

大量の化学肥料を投入する必要があります。

 

 

 

 

その結果、

 

 

 

 

余計に土壌の劣化が進み、収穫量が減ることになります。

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

さらに多くの肥料や農薬を投与しなければならなくなる…

 

 

 

という悪循環に陥ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、途上国では

 

 

 

 

 

他国で既に使用禁止されている

 

 

 

 

毒性の高い農薬がいまだに使用されている

 

 

 

という事実があります。

 

 

 

 

 

「貧しくて防護服が買えない」

 

 

「勉学の機会がない」

 

 

 

 

といった理由から

 

 

 

 

農薬の取り扱い方法が正しく理解されず、

 

 

 

毎年約7,700万人の農民が中毒死や深刻な健康被害に苦しんでいる

 

 

 

という報告すらあります。

 

 

 

 

 

 

 

生産者を苦しめているのは健康被害だけではありません。

 

 

 

 

農薬、化学肥料、種の価格の高騰が続く一方で、

 

 

 

 

コットンの売値は年々下がる傾向にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、途上国の多くの綿花農家が

 

 

 

借金漬けになっているということを意味します。

 

 

 

 

 

 

 

西インドのコットンベルトといわれる地帯では、

 

 

 

 

 

年間数千人の綿花農家が借金を苦に死を選び、

 

 

 

実に8時間に1人が自殺に至っています。

 

(Farmers’ suicide in Vidarbha region of Maharashtra state: A myth or reality?による)

 

 

 

 

 

さらに、綿花栽培では「児童労働問題」が深刻です。

 

 

 

 

国際労働機関(ILO)は、世界中に

 

 

 

1億6,800万人の児童労働者(5歳〜14歳)が存在し、

 

 

 

その約60%である約1億人が

 

 

 

農業に従事していると推測しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

児童労働を受け入れるようなところでは、

 

 

 

 

子どもたちの安全面や健康面を考慮することは稀有です。

 

 

 

 

 

 

毒性の高い化学物質や危険な道具・器具を手にしたり、

 

 

 

 

 

炎天下での重労働で健康被害に苦しんだりする子どもたちが後を絶ちません。

 

 

 

 

 

 

さらに、

 

 

 

 

 

 

教育の機会が奪われるという人権侵害もまかりとおっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コットン製品は、

 

 

 

種苗サプライヤー(種苗業界)

   ↓

生産(綿花栽培)

   ↓

製造(服飾業界)

 

 

 

といった過程を経て、生み出されます。

 

 

 

 

 

各工程には、特別なスキルがなくてもできる仕事も多く、

 

 

 

貧しい女性や子どもたちが不当に低い賃金で雇われています。

 

 

 

 

 

 

 

世界の衣類供給は

 

 

 

社会的弱者といわれる人々によって

 

 

 

支えられているということです。

 

 

 

借金を苦に2人の子どもを残して夫が自殺したインド綿花農家のYogita Kanhaiyaさん。

 

 

 

 

<オーガニックコットンがもたらす恵み>

 

 

このような現状にあって、

 

 

オーガニックコットンを栽培することは、

 

 

それだけで有機綿花農家やその周辺、自然環境にまで

 

 

 

多くの恵みをもたらすと考えられます。

 

 

 

 

 

 

●生産者が、高額な遺伝子組換え種子、化学肥料、農薬を買う必要がないため、

 

  借金地獄に陥らない。

 

 

 

 

 

●健康被害を受けてしまうような危険な農薬を使わないため

 

  生産者やその家族、周辺住民などの健康が守られる。

 

 

 

 

 

●有機栽培では輪作、混作、二毛作などが奨励されるため、

 

  綿花以外の多様な農作物の生産につながる。その結果、

 年間を通じた農作物の収穫高があがり、生産者の収入源が安定する。

 

 

 

 

 

●有機綿花栽培では、雨水の利用が推奨されるため、

 

  水道水の使用量が10分の1程で済む。

   また、毒性の強い農薬を使わないため飲み水の水質を守ることができる。

 

 

 

 

 

●慣行農法のように、生産時に肥料を散布したり、

 

  輸送時に化石燃料を燃やしたりすることがないため、

 

   窒素酸化物や二酸化炭素の排出量をおさえることができる。


    また、二酸化炭素を大気中から隔離して土壌中の栄養物にするため、

 

     気候変動を和らげることにもつながる。

             (参考文献http://www.newfarm.org/depts/NFfield_trials/1003/carbonwhitepaper.shtml)

 

 

 

 

 

<フェアファッション>

 

 

多くのメリットがあるにも関わらず、

 

 

世界に存在するコットンの99%

 

 

 

オーガニックではなく

非オーガニックである、

 

 

といわれています。

 

 

 

そして、これを大量に低価格で調達しているのが、

 

 

大手アパレル産業、俗にいう

 

 

ファストファッションブランドです。

 

 

 

 

 

ファストファッション(Fast)とは、

 

 

低コストや効率化を限りなく追求した

 

 

ファッションのこと。

 

 

 

 

 

 

 

ファストフードのように、

 

 

 

格安な衣類を大量に生産し、消費者に短期間で何度も

 

 

 

消費してもらうことを重視します。

 

 

 

 

 

 

 

意識の高い欧米諸国では、

 

 

 

「消費を高める一方で、社会問題や環境問題の温床となっている」と

 

 

 

近年非難されるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

これら巨大ブランドに対してアンチテーゼを提示したのが、

 

 

 

欧米を中心に80年代後半より少しずつ勢いを増してきた

 

 

 

フェアファッションブランドです。

 

 

 

 

フェアファッション(Fair)とは、

 

 

 

 

 

ファッションを通じて

 

 

 

環境問題や社会問題に取り組むこと。

 

 

 

 

 

 

エコファッション、

 

サステイナブルファッション、

 

エシカルファッション

 

などとも呼ばれています。

 

 

 

 

 

 

その取り組みには、以下のようなものがあります。

 

 

 

 

 

・製造過程や流通などのサプライチェーンで起きる環境汚染の軽減

 

オーガニック素材・自然界で分解可能なエコ素材・廃棄素材等の積極採用

 

・従業員が安心して働ける安全な労働環境

 

・公正な賃金の支払いや児童労働の撤廃などの人権配慮

 

動物福祉に対して配慮した事業

 

 

 

 

 

 

 

 

<世界のフェアファッションブランド>

 

 

フェアファッションブランドのパイオニアとして有名なのが、

 

 

アメリカのアウトドアウェアブランド

 

Patagonia(パタゴニア)です。

 

 

 

 

 

コットン栽培から生じる環境負荷や健康被害に危機感をおぼえ、

 

 

90年代初旬よりオーガニックコットンに切り替え、以来一貫して

 

 

ファッション業界のあり方に一石を投じてきました。

 

 

 

 

 

 

 

また他にも私が注目しているのが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ファッション業界のことを

 

 

 

「私たちが働くのは、世の中で2番目に汚れた業界

(“We work in the second dirtiest industry in the world.”)」

 

 

 

と皮肉たっぷりのキャッチコピーで揶揄する、

 

 

 

 

ドイツ老舗フェアファッションブランドのArmedangels

 

 

 

 

 

「2007年にビジネスを始めた当時は、6種類のTシャツを売っていただけの小さな事業だったんです。

あれから10年間、完全オーガニックでエコな洋服だけを製造し、欧州を中心に世界18カ国で

340億枚のフェアファッションブランド品を販売してきました。

僕たちはファッション業界は変われるってことを世界に提示してきたと思っています。」

 

ArmedangelsのCEO Höfeler氏の言葉です。

 

 

また彼は

 

 

 

 

「創設からの10年間で隠さなければならないものなど僕たちには何一つない」

 

「この10年で僕たちは140億キロのオーガニックコットンを調達してきた。

つまりは、2,700kgの農薬と350,000kgの化学肥料を使用せずにすみ、

またオーガニックコットン栽培を促進することで2.8兆リットルの水を節約できたことになる。

さらに、フェアな賃金を有機農家に支払い、生産者の生活の質の向上に努めてきた。」

 

 

とも語っています。(Armedangels websiteより)

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう1つ、

 

 

 

ドイツ、ベルリン発のフェアファッションブランドj.jackman

 

 

 

創設者のJovan氏は、生まれも育ちもNYです。

 

 

 

 

MBAを取得後、米系大手コンサルティング会社で

 

 

誰もがうらやむような高サラリーを得ていましたが、

 

 

昇進を言い渡された直後に辞職。

 

 

 

その後、大好きなファッションで起業することを決意。

 

 

社会的不平等の是正に貢献できるフェアファッションブランドj.jackmanを

 

 

ベルリンで立上げました。

 

 

 

 

私たちが着ている洋服の80%は、途上国の貧しくて若い女性たちによって作られているの。

彼女たちは最低限必要な生活費の半分しか稼げていないという状態。

フェアな素材を調達して製品を作ることで、

少しでもよりよい世界にしていけるのではないかと思った。」

 

と彼女は言います。

 

 

 

 

j.jackmanのポリシーは本当に素敵で、

 

 

・作っている人が通常の二倍以上の賃金をもらっていること

 

・素材はオーガニックまたはエコであることにこだわり

   できる限り近隣諸国から調達すること

 

廃棄ゼロ(業界では製造過程で10〜30%もの素材が廃棄されているそう)にすることを目指し、

  それが可能な商品生産工程を少量ロットで実現していること

   またそのために注文が入ってから生産していること

 

・数回着用しただけで捨てるのではなく10年は大事に着てもらえる商品を作ること

 

・着ている人が美しくなりハッピーになれること

 

 

だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

<フェアファッションの先にあるもの>

 

 

 

フェアファッションを応援することで、

 

 

途上国で今も存在している「誰かの苦しみ」を軽減し、

 

 

世界の仕組み自体を大きく変えていくことができる

 

 

と思います。

 

 

 

 

 

私はその可能性を信じて、これからもできるだけ

 

 

フェアファッションブランドを応援したい

 

 

と思っています。

 

 

 

 

 

 

フェアファッションブランドには、比較的価格が高めのものが多い一方で、

 

 

 

一つひとつ手作業で作られているものが多く、人の温もりも感じられます。

 

 

 

 

だからこそ10年は大事に着よう!と思える。

 

 

 

 

 

 

 

一(いち)消費者にできることは確かに

 

 

 

微々たることかもしれません

 

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

 

 

一人でも多くの人が日々の買い物の中で

 

 

 

ほんの少し意識して実践に移すことで、

 

 

 

世の中の流れは確実に変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平和主義を唱えたマハトマ・ガンジーの言葉に

 

 

 

 “Be the change you want to see in the world.”

(見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい)

 

 

というのがあります。

 

 

 

 

 

 

もし、世界を変えたいと思うのなら、

 

 

 

まずは自分自身が変わること。

 

 

 

たとえそれが取るに足らないような小さなことであっても。

 

 

 

そしてそれが確実なはじめの一歩になると私は信じています。

 

 

 

 

 

 

 

一昔前だと、オーガニックでエコでエスカルなファッションといえば、

 

 

エスニック風でナチュラルな色合いしかバラエティーがなかったりと、

 

 

一部の人にしか受け入れられないようなデザインのものがほとんどでした。

 

 

しかし今では、

 

 

さまざまなスタイルのフェアファッションブランドが世界中にあります。

 

 

 

 

 

 

 

自分のテイストに合ったフェアファッションブランドを見つけて、

 

 

 

 

ぜひ、人と地球の幸せを紡ぐファッションを取り入れてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

地球の未来は、特別な特定の人によって守られるのではありません。

 

 

 

 

 

私たち1人1人の日々の取り組みや意識こそが

 

 

 

甚大な力になります

 

 

 

 

 

 

 

合掌お願い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※オーガニックのもつ魅力に気付いてくださった方、

 

 ぜひこちらもご覧ください。