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【国際】

グレタさん「今年も権力者に圧力」 初訪日に意欲

3日、ストックホルムで取材に応じるグレタ・トゥンベリさん=共同

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 【ストックホルム=共同】地球温暖化防止を目指す世界的運動の象徴的存在となっているスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)が三日、首都ストックホルムで共同通信の単独取材に応じ、温暖化対策の強化に向け「今年も権力を持つ人たちに圧力をかけ、人々に意識を広め続ける」と語った。招待されれば初訪日するとの意欲も示した。

 グレタさんは誕生日の三日、スウェーデン議会前で毎週金曜日に続けている「学校ストライキ」に仲間と参加。温暖化の現状について「何もしなければ、時間とともに状況が悪化すると科学的に予測されている」と改めて行動を促した。

 昨年、ヨットを移動手段にして参加した気候行動サミットや、国連気候変動枠組み条約第二十五回締約国会議(COP25)を振り返り「会議に招待されなかった人々も含め私たちの声を伝え、他で得られない経験ができた」と強調した。

 今年の国外での活動については、各国の政財界人が集まる一月下旬の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に、昨年に続き参加すると表明。各国指導者に直接アピールするため「招かれれば、どの国の首脳にも会いに行く」と述べた。

 中国など欧米以外の地域への訪問も計画していると説明。また、招待があれば「日本にも行く」と話した。

 日本の若者に対し、温暖化危機に向けた連帯を要請。「対策を避け、私たちの世代を裏切ってきたこれまでの世代や権力者に対し、未来を守る仕事をするよう圧力をかけなければならない」とメッセージを送った。

<グレタ・トゥンベリさん> 2003年1月3日、ストックホルム生まれ。18年8月以降、気候変動を巡る政府の無策に抗議し、座り込みや週1回授業をボイコットする「学校ストライキ」を実施。温暖化防止を求める若者の世界的な抗議行動の先駆けとなった。

 ノーベル平和賞受賞を予想する声も多い。

 

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