ちょっと長くなりますが、大きな節目に語っておきたい事があるのでブログを始めました。
お時間のある方は少しお付き合いください
PRIDEのテーマを作った日から20年間、僕は1度も負けた事がありません
負けないっていうのは自分にって意味です。
そして、この曲は父のお通夜の夜中に書いた曲です。
その当時、僕はギリギリの生活で小さな仕事でなんとか食い繋いでいた典型的売れないバンドマンでした。
そんな時に当時全く無名の僕が頂いたのが、PRIDEのテーマ作曲という大仕事!
だけど喜ぶも束の間、何回書き直しても思うような曲が出来ず、当然クライアントさんも、ん〜て状態、、、
そんな時期、突然父から呼び出しがありました。
実は僕は家庭環境が複雑で、父と暮らした事は一度もありませんでした。
そんな父からの突然の呼び出し、、、
父の住まいの近くの公園で待ち合わせの約束。
そこにやって来た父はなんか痩せたように見えました。
そして、発した言葉は「お母さんを頼むな!」
予想してない言葉でした。
そしてその頃の僕は余りに子供で、返した言葉が「あんたがなんとかしなよ」こんな稚拙な一言。
なんだかお別れを言われているようで思わず口にしてしまった言葉。
それが父との最後の会話になるとも知らずに、、、
年が明け2000年、世の中は新世紀を迎えてお祭りムード!
僕はまだ名曲を作る事ができず、グダグダな新年。
そんな時突然、父親が亡くなったと聞いたのです。
頭の中は真っ白に、、、
そして父親を通夜の日を知らされました。
気持ちの整理がつかないまま、父の通夜へ、
父には僕以外の家族がいたため、そちらにご迷惑がかからないように、僕は一般の弔問客に混ざり焼香の列に並びました。
自分の番が回ってきて、父の遺影を見た瞬間、色々な思いがこみ上げて涙が止まりませんでした。
頭の中を駆け巡るのは後悔ばかり、何故あの時「僕に任せて!」と言えなかったんだろう、、、
僕は弱い!僕は弱い!弱いから人に優しくできなかった!
こんな弱い僕に何ができる、、、
放心状態の僕は家に帰りパソコンの前に座りました。
そして無意識に曲を作り始めたのです。
絶対負けない曲を作ろう!
強靭な決意を示す曲を作ろう!
大人の男が、大泣きしながら「ちくしょう!ちくしょう!ここから先は絶対負けねぇ」と何度も呟きながらテンキーを打ち続けている光景、、、さぞ異様だったでしょう!
でもその時は無我夢中、一心不乱、そんな感じでした。
そして朝、絶対負けない!という思いを込めたPRIDEのテーマのデモができていたのです。
やったよ、、、僕は電話を手に取りました。
2へ続く