【1月4日 AFP】米アリゾナ州の野生生物当局は、人気のハイキングコース付近で死んだ人間を食べたピューマ3頭を射殺したと発表した。

 同州ピマ(Pima)郡の保安官事務所は昨年12月31日、トゥーソン(Tucson)北部の丘陵地帯にあるピマキャニオントレイル(Pima Canyon Trail)で、遺体を発見したと明らかにした。

 さらにアリゾナ州の鳥獣保護当局は1日、ピューマ3頭を夜中にかけて殺処分したと発表。3頭は人間を殺してはいないとみられるが、ふんの中から遺体の一部が発見された。

 当局の広報担当者であるマーク・ハート(Mark Hart)氏は地元テレビ局KGUN9に対し、「われわれはピューマが、現場で死んでいた人物を襲ったとは考えていない。検視でさらに詳しいことが分かるだろうが、われわれの考えは、事の後にピューマが遺体を食べたというものだ」と話した。

 遺体を食べることによって、ピューマは危険になるとされ、当局は「(ピューマが)死体をあさることはめったになく、そのような異常な行動は将来、人間を襲う可能性を高めてしまう」と指摘。さらにピューマが「対応に当たった当局者に恐れを示さなかった」と付け加えた。(c)AFP