左右両投げの「スイッチ投手」、パット・バンディット(34)がマーリンズとマイナー契約で合意したと3日(日本時間4日)、MLB公式サイトが伝えた。

バンディットは08年、ドラフト20巡目でヤンキース入り。15年6月5日、アスレチックスでメジャーデビューした。レッドソックス戦の7回から登板。まずは左投げで左打者のホルトを一ゴロに。そして右打者のラミレスを迎えると右投げに。左前安打を打たれたが、続く右打者のナポリを二ゴロ併殺打に仕留めた。続く8回はすべて右投げで3者凡退。2回を1安打無失点に抑え1三振を奪った。左右ともにサイドハンドで変化球中心の投球だった。メジャーでの左右両投げは、95年のエクスポズ(現ナショナルズ)のグレッグ・ハリス以来、10年ぶりだった。同投手はこの年、26試合に登板し2勝2敗、防御率4・40。その後、ブルージェイズ、マリナーズ、ドジャースと渡り歩き昨季はジャイアンツでプレー。2試合の登板で防御率16・20。10月に自由契約となった。

メジャーでは今季から試合時間短縮のためワンポイント救援禁止の新ルールが導入される。「投手は最低でも3人の打者に投球完了するか、イニング終了とならない限り交代できない」というルール。両投げのバンディットなら、投げ方を変えるだけで交代の必要はなさそう。MLB公式サイトでは「マーリンズがこの新ルールに対する答えを得た」と伝えている。