世界的音楽家の坂本龍一さん(67)が3日午後、名護市辺野古沖の新基地建設海域を視察し、「この美しい自然を壊してまで(新基地を)造る意義はない。多くの人もそう思うのではないか。埋め立て土砂投入は1%にとどまっており、まだ引き返せる」と語り、埋め立て工事を中止すべきだとの認識を示した。
坂本さんは、名護市議会議員の東恩納琢磨さんがかじを取るグラスボートで埋め立て現場などを巡った。
沖縄の民意を無視する形で工事が進む状況に対し、坂本さんは「この島にこれだけの基地があることが異常。本土と沖縄の間に差別があるように思えてならない」と述べ、新基地建設を推し進める国を批判した。
吉永小百合さんと共演するチャリティーコンサート(5日開催)に先立ち、坂本さんは辺野古を視察した