FP2級実技配点予想【日本FP協会・資産設計提案業務】

2019年9月20日更新

日本FP協会実施のFP2級実技試験・資産設計提案業務の配点を予想しました。

日本FP協会実施は実技試験の配点を公表していませんが、配点には何らかの基準を設けていると思われます。この基準を予測し、実際に検証してみました。

 

ちなみに、ブログ管理人はきんざい実施FP2級実技試験の配点をかなりの確度で予想しています。

2019年5月実施のFP2級実技試験の配点予想についても書きました。

注:あくまで管理人独自の予想にすぎないことをご了承の上、お読みくださりますよう、お願いいたします。

FP2級受験生の参考になれば幸いです。

FP2級実技試験・資産設計提案業務の傾向と特徴

資産設計提案業務の傾向と特徴

初めにFP2級実技試験・資産設計提案業務(以下、資産設計提案業務)の傾向と特徴を把握します。

<資産設計提案業務の問題>

  • 大問10題:第1問〜第10問
  • 大問1問につき問が数問、合計40問(問1〜問40)
  • 各問には○×選択、3〜4の語句選択、3〜4の穴埋め(計算含む)、4肢択一(文章題、計算題、式選択等)、計算題がある
  • 40の問に対し、解答欄は70〜80ほど。
  • 合計100点満点
  • 解答欄の数が試験実施回によって変動する

資産設計提案業務にはこのような傾向があります。

自己採点する上で非常に厄介な特徴は、解答欄の数が試験実施回によってかなり変動することです。

なぜなら、1つの解答欄に対して1点もしくは2点を機械的に割り振ることができないからです。

解答欄の数が変動するにもかかわらず合計を100点にするには、問題によって何らかの配点基準を設けて配点に比重をかけている可能性が極めて多きいと思われます。

予測される配点のルール

では、資産設計提案業務の配点にどのような配点基準が考えられるでしょうか?

受験生にとっては○×選択やあらかじめ用意した語句からの穴埋めよりも4肢択一は計算問題のほうが答を導くのに工程数がかかります。

解くのに手間がかかる問題とそうじゃない問題の配点が同じというのは納得できかねます

シンプルに予測すれば、より工程のかかる設問に比重をかけるのが妥当です。

この予測に従えば3つの配点基準が考えられます。

解答数70〜80で100点満点なので、ひとつの解答につき配点は1〜2点と考えられます。※3点もあるかもしれませんが、よりシンプルな基準を採用しました。

その上で3つの配点基準を予測しました。

  1. 単純な○×選択および計算を伴わない語句選択は1点
  2. 計算を伴う解答は2点
  3. 4肢択一は2点

各問の分類はもう少し多くなります。実際に検証してみましょう。

資産設計提案業務の配点の検証

2019年5月実施資産設計提案業務での検証

検証に用いるのは直近に実施された2019年5月試験の問題です。

2019年5月実施資産設計提案業務の解答欄数は72でした。

72の解答の内訳です。※()内は解答数

  • ○×選択【問1、問10、問12、問14、問17、問39】
  • 計算を伴わない語句選択【問3(4)、問16(4)、問18(3)、問31(3)、問33(3)】
  • 計算を伴わない4肢択一【問7、問13、問20、問21、問24、問29、問30、問34】
  • 計算を伴う4肢択一【問5、問8、問9、問15、問19、問28、問32、問36、問37、問38、問40】
  • 計算題【問4、問6、問22、問23、問25、問26、問27、問35】
  • 選択肢の並べ替えから一つ選択【問2】
  • 計算を伴う穴埋め【問11(3)】

では得点を計算してみましょう。

  • ○×選択は各1点:24×1=24点
  • 計算を伴わない語句選択は各1点:17×1=17点
  • 計算を伴わない4肢択一は各2点:8×2=16点
  • 計算を伴う4肢択一は各2点:11×2=22点
  • 計算題は各2点:8×2=16点
  • 選択肢の並べ替えから一つ選択も○×より手間がかかるため2点

ここまでの問の数は39、合計97点です。

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残ったのは問11です。これは3つの設問すべて計算題なのですが、これを各2点にすると6点となり、合計103点になってしまいます。

したがって、当初予測した配点基準を修正する必要があります。

<当初予測した配点基準>

  1. 単純な○×選択および計算を伴わない語句選択は1点
  2. 計算を伴う解答は2点
  3. 4肢択一は2点

<修正を加えた配点基準>

  1. 単純な○×選択および計算を伴わない語句選択は1点
  2. 計算を伴う解答は2点
  3. 4肢択一は2点、ただし設問の難易度が低いものは1点の場合がある

設問の難易度が低いものには、①計算工程が不要なもの、特に式が選択肢に記されているものそもそもFP知識を必要としないもの、もしくは②計算は必要だが過程が簡易なもの、などが考えられます。

◆修正配点基準に則ると、2019年5月実施回の配点はこうなります。

  • 式についての4肢択一問題である問15と問21は1点になる
  • 問29は4肢択一問題だが、そもそもFPじゃなくてもわかる問題なので1点になる

修正配点基準を適用すると2019年5月実施資産設計提案業務は問1〜問40の合計得点が100点になります。

※修正配点基準によらず問11の3つの設問が各1点の可能性もあり得ます。

では異なる実施回の問題で検証してみましょう。

2019年1月実施資産設計提案業務での検証

2019年1月実施資産設計提案業務に修正配点基準を適用しました。

  • ○×選択及び計算を伴わない語句選択は各1点:36×1=36点
  • 計算を伴う解答および4肢択一問題は各2点:32×2=64点
  • 合計100点

見事100点となりました(偶然そうなった可能性もあり得ます)。

※相続はたいてい解答欄数が3つ、各1点で計3点と思われます。もしかしたら3つ全部正解で2点かもしれないとも思いましたが、それだと2019年1月試験の予測は99点になってしまいます。

2018年9月実施資産設計提案業務での検証

2018年9月実施資産設計提案業務に修正配点基準を適用しました。

  • ○×選択及び計算を伴わない語句選択は各1点(問9のアは計算問題なので除外):37×1=37点
  • 計算を伴う解答および4肢択一問題は各2点:33×2=66点
  • 合計103点
  • 合計が100点を超えたため、設問の難易度が低いものを1点に変更する
  • 該当するのは①式についての4肢択一である問20、計算が簡易な②土地・建物の売却にかかる所得税における長期譲渡所得の金額についての4肢択一である問8、および③総所得金額に参入すべき一時所得の金額についての4肢択一である問36
  • これら3問を1点にすると合計100点となる

2019年9月実施資産設計提案業務での検証

【追記 2019年9月9日】

日本FP協会が資産設計提案業務の試験問題と模範解答を公表しました。

修正配点基準を適用したところ合計101点となりました。

4肢択一・計算題のうちどれか一つ、特に暗算でも正解の選択肢が導ける問10が1点ではないかと思われます。

日本FP協会実技・資産設計相談業務の試験問題と模範解答はこちらです。

 

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まとめ

以上から、日本FP協会実施FP2級実技試験・資産設計提案業務の配点予想についてまとめます。

日本FP協会実施の実技試験・資産設計提案業務の予想配点基準

  • 単純な○×選択および計算を伴わない語句選択は1点
  • 計算を伴う解答は2点
  • 4肢択一は2点、ただし設問の難易度が低いものは1点の場合がある
  • 設問の難易度が低いものには、①計算が不要なもの、特に式が選択肢に記されているもの、そもそもFP知識を必要としないもの、もしくは②計算は必要だが過程が簡易なもの、などが考えられる

注:すべて未確定事項です。

※一切の無断転載を禁止します。

 

繰り返しますが、これらの配点予想はあくまで管理人個人の推測によるものです。

実施回によってはここに記載しなかった予想で100点になるケースもありましたので実際の配点については一切保証できないことをご了承ください

日本FP協会実施FP2級実技試験・資産設計提案業務の問題は基本的な事を問うているものばかりで構成されています。

きんざいの計算題のような「最初の設問の答えを間違えると残りすべて違ってしまう」ことはほとんどありません。

しっかり学習して試験に臨みましょう。

Source: 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ

browncapuchin
  • browncapuchin

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