【賃貸不動産経営管理士試験】おすすめテキスト・問題集
2020年1月3日更新
賃貸不動産経営管理士試験は「公式テキスト」からの出題率が非常に高いです。
公式テキストは改訂4版が2019年3月に発売されました。
しかしながら、令和2年度試験は従来の40問90分から50問120分と大幅に変更されます。
公式テキストが改訂4版のままなのか、それとも試験形式の変更に合わせて改訂5版を出版するのか、現時点では何とも言えません。
この記事で紹介している賃貸不動産経営管理士テキスト・問題集は令和元年度試験対応版です。
早いうちから勉強したい気持ちはわかりますが、公式テキストの動向が判明する今年の4月までテキスト・問題集の購入は控えておいたほうが良いかもしれません。
もちろん、こういった事情を知った上で準備しておく分にはかまわないと思います。
なお、記事内容は令和2年度試験対応版テキスト・問題集の出版に合わせて逐次アップデートしていきます。ご了承くださりますよう、お願いいたします。
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平成29年度賃貸不動産経営管理士試験に独学で合格した管理人がおすすめする賃貸不動産経営管理士テキスト・問題集を紹介します。
賃貸不動産経営管理士試験はまだまだ合格しやすいですが、決してなめてかかってはいけません。
良いテキスト、過去問題集、予想問題集などでしっかり準備しましょう。
- おすすめテキスト・問題集の条件
- 賃貸不動産経営管理士試験おすすめテキスト・問題集
- 次点のテキスト・問題集
- まとめ:どのテキスト・問題集を購入すべきか
- 賃貸不動産経営管理士試験の勉強法・勉強時間
- 賃貸不動産経営管理士試験オンライン講座
おすすめテキスト・問題集の条件
◆賃貸不動産経営管理士試験対策用テキスト・問題集・予想模試は2018年から出版各社から多数発売されるようになり、今年になってようやく大手4社すなわち日建学院(建築資料研究社)、ユーキャン、TAC、LECの賃貸不動産経営管理士テキストが勢揃いしました。
テキスト・問題集・予想模試を揃えるとなると決して安い買い物ではありません。なるべく合格に直結しやすい良いものを選ぶべきです。
この記事では賃貸不動産経営管理士試験に独学で合格した当ブログ管理人がおすすめする賃貸不動産経営管理士試験用テキスト・問題集等を紹介します。賃貸不動産経営管理士試験合格の一助になれば幸いです。
賃貸不動産経営管理士試験はまだ過去問の蓄積が少ないため資格スクール講師でも「今年のヤマ」を予測しにくいと思われます(実際、合格ライン予想もほとんど的中していません)。当たり前ですが出題頻度の高い分野を絶対に落とさないようにすることが何より大切です。
また、平成29年度試験に予告なく個数問題・組み合わせ問題を投入してきたように突然の試験難化がいつ起きてもおかしくないのが賃貸不動産経営管理士特徴の一つ。
過去問レベルから逆算して編集したかのような簡素な説明のテキストだと本試験で難化した場合に対応できない可能性が常につきまといます。この点をカバーするためにも説明が丁寧なテキスト・問題集での学習が望ましいのです。
したがって、賃貸不動産経営管理士試験対策は丁寧に説明されていて相互にリンクしているテキスト・問題集を使って、出題頻度が高い分野から重点的に学習するというオーソドックスな方法しかとりようがないのが現状です。
おすすめするテキスト・問題集の条件は
①出題頻度ランクがしっかりしていること、
②相互にリンクしていること(時間のムダを省くため)
③説明が丁寧なこと
です。
なお、賃貸不動産経営管理士試験は令和2年度から50問120分になります。今年の合格を勝ち取るため、早いうちから勉強を始めることを強くおすすめします。
注:購入したら必ず出版社ウェブサイトの正誤表を確認しましょう。
賃貸不動産経営管理士試験おすすめテキスト・問題集
『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』と『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』の2冊がおすすめです(管理人はこの『基本テキスト』と『過去問題集』の平成29年度版、それと公式テキストを使って合格しました)。
あとの3冊はオプションです。オプションではありますが、公式テキストは目を通しておいたほうが良いです。
ちなみにブログ管理人は『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』・『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』の平成29年度版と公式テキスト改訂3版の3冊で独学合格しました。
※平成29年度版と公式テキスト改訂3版は情報が古いので試験対策には用いないでください。
賃貸不動産経営管理士 過去問題集
賃貸不動産経営管理士試験対策として最初におすすめするのは『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』です。※編集・出版は賃貸不動産経営管理士資格研究会 建築資料研究社となっていますが、日建学院は建築資料研究社が設立しています。
詳しくは詳細レビュー】賃貸不動産経営管理士過去問題集(2019年度版)をご参照ください。
これまでの賃貸不動産経営管理士試験4年分全160問が出題分野毎に収録。各問各肢の解説はもちろん、出題頻度(S〜Cランク)がきちんと示されています。
出題頻度による重要度ランクがないものはおすすめできません。なぜなら、高得点率を要求される賃貸不動産経営管理士試験において、頻出問題は絶対に落としてはいけないからです。S・Aランクの過去問は何度も繰り返しましょう。
平成30年度賃貸不動産経営管理士試験の合格点は過去最高の29点。これは72.5%の得点率です。範囲が広く細かい問題が出題される機械・設備分野よりも、サブリース方式による賃貸管理や定期建物賃貸借など毎年出題されているSランク分野をきちんと学習するほうが大切なのは言うまでもありません。
各肢についても『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』の該当箇所が表示されています。
まずはS〜Bランク過去問を各肢まできっちりおさえ、本書とリンクしている『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』で理解し、知識を整理しましょう。
本書のボリュームは263ページ。カバーもありません。資格試験の問題集としては薄いです。いつも持ち歩いてボロボロになるまで繰り返し使い倒すのが良いでしょう。
賃貸不動産経営管理士 基本テキスト
詳しくは詳細レビュー】賃貸不動産経営管理士基本テキスト2019年度版 をご参照ください。
以下、詳細レビューから抜粋して短く紹介します。
『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』には、出題頻度(S〜Cランク)と各項目での出題年が記載。
特に、過去問の該当箇所がテキスト中に○○年問○○と記されているのでテキストを見ただけで頻出箇所が一目でわかるようになっています。例えば「定期建物賃貸借(Sランク)」は過去4年で12問も出題、「書面による契約」なんかはここ3年間毎年出題されていることが一目でわかります。
さらに、第15編「賃貸管理をめぐる社会の動向」が拡充。住宅セーフティネット法、家賃債務保証業者登録制度、住宅宿泊事業法(民泊新法)などの法改正で追加された事項は過去問だけでは対応不可です。最新年度版テキストでの学習を強くおすすめします。
本書は15編75章で構成されています。1日3章こなせば25日で1周できる計算にはなりますが、優先順位の高い項目を重点的に学習しましょう。
本書はあくまでテキストですので練習問題は収録していません。特に初学者の方は『合格ドリル』を併用して補ってもよいかもしれません(ただし、宅建取得者には合格ドリルは不要でしょう)。
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賃貸不動産管理の知識と実務 改訂4版:賃貸不動産経営管理士公式テキスト
改訂4版が2019年3月29日に発売されました。巻末に索引が付されたのでぐっと使いやすくなりました。
※公式HP経由で購入すると送料がかかります。購入の際は年会費無料の楽天カードを使って楽天ブックスに注文したり、年会費はかかってもプライムビデオ視聴等特典多数のAmazonプライムを利用して送料無料にするのが良いかと思います。受験料もばかにならないので、余計な支出は控えましょう。
賃貸不動産経営管理士試験合格には公式テキストは不要という意見もありますが、管理人はそうは思いません。
なぜなら、試験問題は公式テキストの文言ほぼそのままのものや、数ヶ所改変しているだけのものが数多く出題されているからです。
実際に平成29年度試験問題で確認したところ、公式テキストからの出題率はなんと98.1%でした【賃貸不動産経営管理士試験:公式テキストからの出題率(平成29年度) 】。公式テキストの文言には慣れておいたほうが良いです。例年通りなら今年度試験も改訂4版から少なからず出題されると予想されます。
※改訂3版とちがい、改訂4版には4択復習問題は収録されていません。
公式テキストでの学習で注意することが1つあります。それは、公式テキストだけではどこが重要箇所なのかわからないことです。
この点を補うため、公式テキストでの学習の際は、かならず『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』・『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』など出題頻度がわかるものを手元に置き、重要度S〜Bランク分野は必ず繰り返し目を通したほうが良いと思います。
できればCランク分野についても目配りしておいたほうが良いのですが、設備等については範囲がかなり広いにもかかわらずけっこう細かい点が出題されることもあるのでカバーしきれないかもしれません。まずは出題頻度が高い項目を重点的に学習しましょう。
なお、テキスト・問題集はあれこれ手を広げすぎないことが肝要です。ここであげた3冊(もしくは公式テキスト以外の2冊)と、あとはすきま時間用のドリル(一問一答)、それと弱点確認・直前学習用の予想問題くらいがせいぜいではないでしょうか。
ちなみに、平成31年度賃貸不動産経営管理士講習を受講するなら公式テキストは必須です。必ず事前に購入しておきましょう。
平成31年度賃貸不動産経営管理士講習は3月4日(月)から受け付け開始です
賃貸不動産経営管理士講習のメリットについてはこちらの記事をご参照ください。講習を受けると4問免除となります。1点を争う試験では4問免除の恩恵は大きいです。
賃貸不動産経営管理士講習:4問免除で受けられるメリットについて
イラスト図解でわかる! 賃貸不動産経営管理士 合格ドリル
表紙に「通勤通学にうれしいコンパクトサイズ」とある通り、テキスト・過去問題集より一回り小振りです。それでも小さすぎるフォントは使われていないので読みにくさは感じません。赤シート付き。
見開き左ページに問題と解答、右ページに要点が記されています。
問題数は660問。問題・要点どちらも基本事項ばかりです。テキストの項で述べた通り、宅建取得者には物足りない内容かもしれません。
一方、賃貸不動産経営管理士試験を初めて受ける方が基本事項の確認に用いるには良い問題集だと思います。
常に持ち歩いて通勤通学時や隙間時間での勉強に役立てましょう。
なお、賃貸不動産経営管理士試験用の一問一答集には『通勤時間でうかる!賃貸不動産経営管理士試験一問一答』もありますが、問題数は586問。合格ドリルより若干少ないです。
賃貸不動産経営管理士 直前予想問題集 2019年度
予想問題は基礎・標準・難解の3レベル各40問。それぞれの目標正答率が付されていますが、結果に一喜一憂せず弱点のあぶり出しに用いるのが良いと思います。
巻頭の重要数字攻略ドリルは試験直前のポイントチェックに有用。
詳しくは詳細レビュー】賃貸不動産経営管理士直前予想問題集(2019年度版) をご参照ください。
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次点のテキスト・問題集
<2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集>
昨年に引き続き、ユーキャンから『賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』が発売されました。
レビューはこちらをご参照ください。
以下、レビューから抜粋して紹介します。
◆本書の最大のポイントはテキストがとても練られていて読みやすいこと。特に初学者の方が勉強に「入りやすい」テキストです。
◆『2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』の「速習」は33日でテキストを1周できるよう構成されていることを指しています(とはいえ、「この分量を1日でこなすのはちょっと無理があるのでは?」という日もあります)。
◆「問題集」として33レッスンそれぞれの最後に○×確認テストと章末実力チェック問題があります。ただし、これで問題集と呼ぶには問題数が少ないと言わざるを得ません。別途過去問を用意すべきでしょう。
◆赤シート対応(赤シート付き)、巻末に予想模擬試験(40問、個数問題・組み合わせ問題あり、切り離し可)あり、索引は付いてません。索引はあったほうが使いやすいのですけどね。
◆『2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』冒頭p.4には「本書は、「理解しやすさ」『身につきやすさ』という観点から、実際の出題順とは異なった項目の並びになっています」とあります。
それは良いとして、出題頻度による重要度ランクがないのは最大のマイナスポイント。この点は購入した/する方が自分で補う必要が生じます。
◆本書の最大の評価ポイントは、すでに述べた通りテキストがとても練られていて読みやすいこと、特に初学者の方が勉強に「入りやすい」こと。
しかしながら、そのせいか説明不足の点が見受けられます。
例えば本書p.46には「家賃債務保証業者の行う事務も、場合によっては基幹事務(家賃、敷金等の受領に係る事務)に該当します」とあります。これは平成29年問7肢3(とてもざっくりした問題文でした)に対応したものと思われますが、『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』ではこの部分の説明に2ページを割いて丁寧に図解しています。
本試験で家賃債務保証業者の集金と基幹事務との関連について細かい点が問われた場合、ユーキャンテキストでは対応できないでしょう。
◆『2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』と『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』のどちらかを選べと言われたら、説明の丁寧さと頻出頻度による重要度ランクを備えている点で『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』を選びます。
ただし、本書をすでに購入した受験生はどんどん学習し、わからないことを基本テキストや公式テキストでフォローするのが良いかもしれません。
◆Amazonで本書ページの一部を確認できますので、必ず確かめてから購入するかどうかを決めることをおすすめします。
<2019年版 出る順賃貸不動産経営管理士 完全攻略ブック>
ついにLECが参入。「出る順」テキストが令和元年8月11日に発売されました。
宅建テキストではよくある3分冊方式。
本書を開いてびっくりしたのがテキスト部分の薄いこと。合計530ページのうち、テキスト部分は157ページしかありません(一問一答部分165ページ、予想問題部分207ページ)。
過去問と同じレベルの問題が出題されるならこれでも対応できるかもしれませんが、テキスト内容を絞りすぎている点はどうかなと思いました。
宅建は過去問の蓄積と分析がとても進んでおり、むしろ冗長なテキストは敬遠すべきというのが管理人の主張なのですが賃貸不動産経営管理士試験はそうではありません。平成29年度試験に個数問題・組み合わせ問題が予告なく導入されるなど、賃貸不動産経営管理士試験には突発的な難易度アップの可能性が常につきまとうからです。
このため、賃貸不動産経営管理士試験のテキストは、公式テキストほどの分量はいらないものの、なるべく広い範囲を扱ったものをおすすめします。
この点、本書はおすすめしにくい賃貸不動産経営管理士試験テキストと言えます。
一問一答は400問(つまり4肢択一で100問)、予想問題(4肢一択)は100問、したがって4肢択一にすれば200問を収録。予想問題と名付けてはいるものの、90%以上は過去問でした。それなら過去問をしっかり繰り返した方が良いでしょう。
宅建の「出る順」テキストは市販宅建テキストで他の追随を許さない最大の情報量を誇っている(それが良いとは限りませんが)のですが、そのイメージで購入すると期待を裏切られます。管理人は宅建テキストもレビューしています。気になる方は当ブログの宅建テキストカテゴリーをご参照ください。
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◆TACからも「みんなが欲しかった!」シリーズのテキスト・過去問題集が刊行されました。
本書はフルカラーを採用し、イラストもふんだんに使われています。
しかしながら、文字サイズ・色・フォントの種類も多用されているためテキスト自体は読みにくく感じました。
肝心の内容ですが、索引含めて257ページとコンパクトにまとまっています。
その分、説明不足の点が見受けられます。
『2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』でも指摘しましたが、家賃債務保証業者の集金は基幹事務に該当する場合と該当しない場合があります。この点は平成29年問7肢3で問われました。
管理人がおすすめしている『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』では家賃債務保証業者の集金が基幹事務に該当する場合を3パターン、該当しない場合を2パターンそれぞれについて丁寧に図解しています。
一方、本書pp.15-16では該当する場合について4行、該当しない場合については1パターンのみについての説明しかありませんでした。
本試験でそこまで問われるとは限りませんが、『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』が主要部分(登録制度、管理受託方式・サブリース方式の管理、賃借人の募集、賃貸借契約、入居中の管理業務、明渡し・原状回復)に252ページを費やしているのに対し、本書は161ページしかない点は気になります。
逆に建物・設備についてはカラーイラストのおかげでよりイメージしやすくなっています。とはいえ、pp.198-199の自動火災報知設備では公式テキストに記載されていない壁や天井からの設置距離まで書かれているなど、公式テキストの範囲を超えた記載がみられます。主要部分の情報の少なさと建物・設備の情報の多さがちぐはぐです。
各項目に出題頻度(A・B・Cの3段階)と過去問の出題年が表示されています。出題頻度はともかく、過去問については「このセクションで平成○○年に出題された」ことしかわかりません。この点は、本文テキスト該当箇所に出題年度・問題番号を表示している『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』のほうが受験生にとって親切です。
本書は『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』で勉強するのはしんどいけれど、LECの『出る順賃貸不動産経営管理士 完全攻略ブック』よりは詳しいテキストで勉強したい受験生向け、とは言えるかもしれません。
『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書』と連携するのが本書『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の過去問題集』です。
賃貸不動産経営管理士試験過去問4年分全問について、見開き2ページで過去問(左)と解説(右)を記載しています。このため329ページのボリュームとなり、『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』の263ページより紙数がかさんでいます。
過去問の並べ方は『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』と同じく分野別。ただし、本書には全問について目次に記載ページが表示されています。特定の過去問にアクセスしやすい点については『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』より良いです。ただし、肝心の解説については言い過ぎかなと思える箇所も見受けられます。
解説ページの右上には『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書』の該当箇所が表示されています。しかしながら、『賃貸不動産経営管理士 過去問題集』は各肢についてもテキスト(『賃貸不動産経営管理士 基本テキスト』)の該当箇所が表示されています。テキストと過去問題集の連携度では「みんなが欲しかった!」シリーズのほうが見劣りすると言わざるを得ません。
一方、本書にしかないメリットもあります。
最大のメリットは各問の該当箇所が目次に記されていること。これがあるとないとでは問題へのアクセスの早さが段違いです。
そして、一問一答と直前模試のダウンロードサービスがあること。サービス開始は9月下旬以降ですが、内容次第では一問一答・模試を別途購入する必要がなくなります。
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まとめ:どのテキスト・問題集を購入すべきか
以上、賃貸不動産経営管理士試験用テキスト・問題集について紹介しました。
この記事を読んでもどのテキストを購入するか迷う受験生がいると思います。ブログ管理人が受験した平成28年度はこんなにテキスト・問題集が出版されてなかったので選択肢がほとんどありませんでした。
そこでタイプ別に3つの選択肢を紹介しておきます。注:これで合格するかどうかは一切保証いたしません。ご了承ください。
◆丁寧な内容のテキスト・過去問題集で学習したい方は、『賃貸不動産経営管理士基本テキスト(2019年度版)』と『賃貸不動産経営管理士過去問題集(2019年度版)』が良いです。管理人はこの2冊をおすすめします。
なお、一問一答・模試は付いてないため別途用意しなければなりません。
公式テキストは絶対に必要とまでは言い切れませんが、目を通しておいた方が良いのは確かです。
◆テキストと過去問題集は揃えてもいいけど、一問一答・模試までは購入したくない方の選択肢はTACの『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の教科書』と『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の過去問題集』の2冊になるでしょう。
特に『2019年度版 みんなが欲しかった! 賃貸不動産経営管理士の過去問題集』の一問一答及び模試のダウンロードサービスは「これ以上お金をかけたくない」受験生には歓迎されるかもしれません(内容次第ではありますけれど)。
◆テキストを読むのに時間をかけたくない方、テキスト・問題集の購入にお金をかけたくない方の選択肢はLECの『出る順賃貸不動産経営管理士完全攻略ブック(2019年版)』もしくはユーキャンの『2019年版 ユーキャンの賃貸不動産経営管理士 速習テキスト&問題集』のどちらか1冊でしょう(あまりおすすめはできませんが・・・)。
賃貸不動産経営管理士試験の勉強法・勉強時間
賃貸不動産経営管理士試験の勉強法・勉強時間についてはこちらの記事をご参照ください。→賃貸不動産経営管理士試験合格に向けた独学勉強方法について
これまで資格試験を受けたことがない方と宅建合格者では、必要な勉強方法も勉強時間も違ってくるように、受験生それぞれで必要な時間はぜんぜん違います。
まずは賃貸不動産経営管理士過去問40問を90分で解き、今の自分の知識レベルを把握することから始めることをおすすめします。
過去問入手はこちらの記事をご参照ください。→平成27年度〜平成30年度賃貸不動産経営管理士試験過去問の入手先
賃貸不動産経営管理士試験オンライン講座
紙のテキストよりPC・タブレット・スマホでの学習のほうが向いている受験生にはオンライン講座のほうが良いかもしれません。4社について紹介しておきます。
◆スタディングの賃貸不動産経営管理士講座 は無料で機能を試せます。
短期合格セミナー、基本講座(ビデオ・音声による18講座約8時間30分)、WEBテキスト、問題集、セレクト過去問集が利用できるコース(¥11,800、税別)と、さらに実践力アップ講座(ビデオ・音声約2時間)、実践力アップ問題集も利用できるコース(¥13,800、税別)があります。
学習の進捗状況も管理できます。賃貸不動産経営管理士試験の勉強をどこから手を付けたらよいのか考えあぐねている方は検討してみてもよいかもしれません。
無料で試してから自分に合う教材かどうかしっかり吟味してみてください。
◆スタケンの賃貸不動産経営管理士WEB講座は¥19,800(税別)→PCでもスマホでも。WEB受講型宅建講座『スタケン』(宅建の案内ページへのリンクですが、途中に賃貸不動産経営管理士WEB講座へのボタンがあります)。サンプル講座の無料体験もできます。
スタケンとスタディングの大きな違いは、スタケンにはオリジナル模試3回分と質問サポートが付いていることです。わからないことを自分で調べるのは手間がかかります。質問できることは初学者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
◆資格スクエアにも賃貸不動産経営管理士講座があります。
ただ、確認したところ無料で視聴できる賃貸不動産経営管理士講座はありませんでした。宅建は22講座が無料で視聴できますので、登録(無料、フリーメールアドレスでもOK)してからそれを見て判断するしかありません。
なお、スタディングおよびスタケンに比べると価格がかなり・・・→賃貸管理士講座 | 資格スクエア
◆大手資格スクールのLEC東京リーガルマインドにも賃貸不動産経営管理士講座があります。通学が難しい方にはWEB・DVD講座も用意されています。
LECの資料請求は無料ですので、気になる方は資料だけでも取り寄せておいたほうが良いでしょう。※PCから請求してください。
LEC (トップページにリンク>不動産系>賃貸不動産経営管理士>PC画面右の資料請求をクリック。スマホからの賃貸不動産経営管理士資料請求はできません)
40問90分での試験は今年が最後です。
今年の賃貸不動産経営管理士試験で合格を勝ち取っておきましょう。
Source: 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ