平成のうちにやめたかった『ITの7つの無意味な習慣』
https://qiita.com/spaces/items/39a822050b6e22d35123
私は通信が専門です。穴を掘る方が専門です。穴を埋める技術については詳しくありません。間違っていたらごめんなさい。
よく理解していないかもしれず、掘り下げる努力をしてみる。
【7位】 2要素認証でない「2段階認証」
『「二段階認証」の誤解を解く。「二要素認証」「多要素認証」と何が違うか』
https://support.trustlogin.com/hc/ja/articles/360000497941--二段階認証-の誤解を解く-二要素認証-多要素認証-と何が違うか
(1)「知っていること・記憶していること」知識要素(2)「持っていること・受け取っていること」所持要素(3)「自分の身体があること」生体要素、この(1)、(2)、(3)の認証要素を2つ使った認証が「二要素認証」となります。
私の場合は、記憶力が悪いので計算機を使っています。そこで、「知っていること・記憶しちえること知識要素」は「「持っていること・受け取っていること所持要素」に変換しています。
「パスワード後送信付きZIP暗号化ファイルメールの無駄な処理」も「「知っていること・記憶していること」知識要素」の「「持っていること・受け取っていること」所持要素」への変換の一方法です。
また、「自分の身体があること生体要素」は、3D印刷機や、複製機器類で「「持っていること・受け取っていること所持要素」に変換可能な場合がたくさんあります。
「多要素認証」のほとんどは所持要素に変換可能です。
【6位】 パスワード後送信付きZIP暗号化ファイルメールの無駄な処理
もっとひどい組織があるらしいです。
zipファイルの拡張子を変えて送信させているらしい。
受け取った側に、拡張子をzipにしろと指示をしているらしい。
ファイルの拡張子を変えさせるのは、OSによっては警告が出るような危険な処理です。
ファイルの拡張子を変えさせるのは、その組織の門(gateway)を騙すためだけで、誰のためにもならない。
ある制約条件をかいくぐるためにもっと危険なことをさせているかもしれない。
添付ファイルの拡張子を変えることを強要している危険な処理
【5位】 出社してオフィスで使うことが前提のIT基盤
オフィスで使うことが前提のIT基盤には意味がある。仕事の持ち帰りをさせる黒企業(black)や、不払い残業を減らす意味がある。
出社してオフィスで使うことが前提のIT基盤をなくす前に、どこで働いても勤務時間として記録する体系が必要だろう。
出社してオフィスで使うことが前提のIT基盤をなくすことは逆戻りしか意味しないことがある。
【4位】 企業ネットワークのインターネットとの接続口を1か所に絞る
物理的な一箇所と論理的な一箇所とを区別してない。
物理的な一箇所は輻輳をまねくが、論理的な一箇所で物理的に複数にすることは不可能ではないのではないだろうか。
論理的な話と物理的な話を混同していないだろうか。
【3位】 従業員の生産性を下げるIT環境
BYODをやっている企業で、いままでセキュリティ対策で大きな問題が出たというニュースはないはずである。
BYOD(Bring your own device)がニュースになったかどうかが問題ではない。実際に仕事で私的な機材から情報が漏れたことは数限りなくあり、蓋をしてきている。
無償労働が問題であり、従業員に個人的に機材を買わせ費用を払ってこなかった組織がBYOD(Bring your own device)を禁止していることに注意を払っていない。
自社で予算がないならBYODで最新デバイスを使えるようにするなど、従業員の生産性を下げないような対策が必要ではないだろうか。
従業員が払ったお金を費用にしない不正行為が黒企業(black)の温床だったのではないだろうか。
【2位】 紙原本主義/ハンコ主義
紙の良さ、判子の良さはあるだろう。署名でよい場合が増えているが、署名の電子化が遅れているのかもしれない。紙を廃棄して証拠を消す習慣も課題かもしれない。電子情報の複写が原本であることを確立することが大切かもしれない。
【1位】 パスワードの定期的変更、パスワードでのログイン
パスワードの定期的変更や、パスワードの文字の数や種類の指定に課題は指摘されてきている。
本当に問題にしたいこと
1位 無駄な処理の電子化
紙原本主義であろうがなかろうが、不必要な書類を作ることが無駄である。
RPA(Robot Process Automation)の事例を何件か見学させていたたいて、半分以上が無駄な処理の自動化をされていることに気が付いた。
無駄な処理をなくすのではなく、自動化して無駄な電子ファイルを作りつづけるRPAをなくすのは、平成の間にしたかった。
作業改善と称して、無駄な書類を作らせる人たちが存在しているらしい。
2位 同じ情報の再入力
BPAで気になったのは同じ情報の再入力をしている処理にあちこちで遭遇したこと。
情報源で一度入力したら再利用すればよく、再入力することは無駄の根源のはずである。
全国の図書館で同じ情報を入力しつづけてきた記憶がよみがえってくる。
バーコードがあるのだから、バーコードを読めば書籍の情報が得られれば入力しなくても済む。
3位 記録の廃棄
ディスク容量が少なかったころは、消すことが必要だった。
あるいはテープにして、オフラインで記録するしかなかった。
今でも、オンラインで保存しきれなければ、磁気メディアで保存してもよいかもしれない。ビッグデータといいながら、必要な記録を廃棄してしまう組織があることは課題かもしれない。
記録を廃棄して、また同じ情報を再入力しているBPAを見ると、過ちは繰り返されるという教訓として理解するのがよいのかもしれない。
IT(information technology)といいながら、情報についての技術を無駄に使うのはできればやめたい。
膨大な無駄をしている中で、少しの無駄はたいしたことではないかもしれない。
大量のデータを解析し、無駄な再入力、無駄な記録の廃棄がないかをまず解析するとよいかもしれない。
まとめを書く前に
おかしなことは山のようにあって、一部だけ見て問題にするよりも、
おかしなことの山全体を測定して、そのうちの無駄なことのうち大きなものからやめていくのがよい。
画面上の無駄な表示、無駄な操作は、毎日、大勢の人の時間を奪い、多くのデータのやり取りを無駄にし、不要なプログラムを保守しなくてはならず、変更を不必要に複雑にしているかもしれない。
処理量、データ量をつけて議論するには、組織内の測定か、外部から眺めるか、UIの評価をするか、いろいろな方法があるかもしれない。
期待している設計、操作だけでなく、実施に発生している実行時の誤り(error)なども測定、記録して回避する方法を記載するとよいかもしれない。
本当に問題にしたいことの1位は、2位と3位の事項を含み、2位は3位の事象を起点とする場合があり、経験的にかなりの確率で事象として包含関係がある。そのため無駄は1位、2位、3位の順である確率が高いことを測定できると予測している。
文書履歴(document history)
ver. 0.01 初稿 20200102 午前
ver. 0.02 加筆 20200102 午後
ver. 0.03 補正 20200103