【パリ=白石透冴】日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(65)が保釈条件に違反してレバノンに逃亡した問題で、フランスのパニエルナシェ経済・財務副大臣は2日、「ゴーン元会長がフランスに来たとしても、(日本に)引き渡すことはしない」と語った。元会長が日本に戻る可能性はさらに低くなった。
仏テレビBFMの取材に応じた。パニエルナシェ氏は「フランスが国民を引き渡すことは決してない。それがルールだ」と説明した。仏法は「法律違反を犯した時点で仏国民だった人物への引き渡し要請には応じない」などと規定している。
ゴーン元会長は日本からトルコを経由してレバノンに逃亡したとされる。レバノンが日本に身柄を引き渡す可能性は低いとみられており、公判での刑事責任追及は停止する恐れがある。
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