大みそかに12回判定勝ちでボクシングWBOスーパーフライ級王座の初防衛を果たした井岡一翔(30)=Reason大貴=が1日、東京都内で一夜明け会見を行った。激闘で腫れ上がった顔をサングラスで隠していたが、穏やかな笑顔だった。
「想像以上に厳しい試合になったが、勝って次につながった。(一夜明けて)両目の視界が狭くなって、鏡を見なくても腫れているのがわかりました」と、井岡。日本人初の世界4階級制覇王者は2018年の現役復帰以降激戦続きだが「厳しい中で結果を求めていくのが一番大事なこと」という。
年明けからは2週間ほど家族でゆっくり過ごす。「試合が決まってから子供の面倒を見るのは嫁に任せきりだったので、これからは僕が育児に励みたい」と、今後しばらくは8月に生まれ、大みそかのリングで抱き上げた第一子、磨永翔(まなと)くん最優先の生活をするつもり。その先に見据えるのは本格的な海外進出、そしてWBC同級王者エストラーダ(メキシコ)をはじめとする他団体王者との統一戦だ。