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【ドラニュース】

「打率と得点のバランス」「回またぎに強い投手」中日・与田監督が掲げた2020年逆襲のキーポイント

2020年1月1日 16時9分

今季は「優勝あるのみ!!」杵を手にリーグ制覇を誓う与田剛監督

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 就任2年目の中日・与田剛監督(54)が2020年のスタートにあたり、チームを底辺から支えて、リーグ制覇を目指していく決意を示した。1年目の反省をふまえつつ、自身はブレることなくタクトを振るう思いを強くした指揮官。7年連続Bクラスから逆襲を実現させ、9年ぶりのVへと導いていく。

 就任2年目、与田監督が目指すところは、もちろん頂点。その姿勢がブレることはない。「目標は優勝。僕は辞めるまでそれしか言わない」。そこには“与田流”の明確な理由がある。「このメンバーで戦えるのはこの1年しかない。毎年メンバーは誰かが変わるわけだから、僕は毎年優勝と掲げる」。チームの歴史は長く続いても「2020年のドラゴンズ」は今年だけ。一期一会のメンバーで優勝の美酒を味わいたいのだ。

 そのためにも横たわる課題の克服は避けては通れない。指揮官が攻撃陣に求めたのは「勝負強さ」だ。「チーム打率と得点のバランスを良くすること。チャンスがピンチにならないように、逆にピンチをチャンスに変えるくらいメンタルも強くなってほしい」。昨季のチーム打率2割6分3厘はリーグ1位だったが、得点はリーグ5位の563点。ここぞの強さが身につかない限り、優勝の2文字は見えてこない。得点圏でのアプローチを徹底的に植え付けていく考えだ。

 投手陣では大野雄、柳に続く頼れる先発投手の構築だった。指揮官は規定投球回到達者を例に挙げ「昨年は2人(大野雄と柳)だったが、今年は昨季の当初の目標だった3人以上出ればと思う」と語気を強めた。実績を積みつつある小笠原を筆頭に梅津、山本、笠原、そしてベテランの山井、吉見…。誰であろうが1年間ローテを守る存在の出現を願った。また救援陣に関しては昨季最優秀中継ぎ投手に輝いたロドリゲスが退団。指揮官は「イニングをまたいでも強くなる投手をどんどん増やしていきたい」とタフな男を育成していく方針だ。

 今季は是が非でも結果が求められるシーズン。与田監督は、地に足をつけてタクトを振るうことを誓った。「現場のトップというとピラミッドの頂点にいるわけだが、僕は三角形をひっくり返した状態で、接地面の非常に小さい一番下にいるイメージでいる。頂点ならブレても下はブレないが、この状態だと僕がブレたら上がブレまくる。だから、コロコロ考えを変えないように思っている」。チームは12球団で最もポストシーズンから遠ざかる存在。与田監督がファンに一つでも多くの白星を届けるため、全身全霊を込めて2020年シーズンに船出する。

 

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