2019年が終了する数時間前、
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の1969年のレア音源全101トラックが“69RSTRAX”というYouTubeチャンネルにて突然公開。米サイトVarietyは、音楽著作権法に対応するために2019年内にリリースされたと指摘しています。
EUは2011年に音楽著作権の保護期間を録音後50年から70年に延長するルールを採用しましたが、著作権保護を継続して受けるためには、録音から50年以内にリリースする必要があり、50年経過してもリリースされていない録音は延長の対象外となります。
米サイトVarietyは、今回の“69RSTRAX”の音源は、著作権保護を継続して受け、違法なリリースのソース素材として使われるのを防ぐ目的で2019年内にリリースされたのだろうと指摘しています。
各音源にはABKCO Music & Recordsのコピーライトが書かれていますが、ストーンズやABKCOの担当者は、Varietyのコメントのリクエストに返事をしていません。Varietyは「もしこれがでっち上げだとすれば、かなり手の込んだものだ」と説明しています。
101曲の中には、ほぼ完全な1969年のコンサート、『Let It Bleed』『Sticky Fingers』収録曲の別スタジオ・ヴァージョンなども含まれます。その多くは、何十年もブートレグ版で入手可能なものでした。“69RSTRAX”の音源の多くはブートレグ音質です。これら音源がいつまで提供されるのは不明です。
※“69RSTRAX”の音源をまとめたプレイリスト