目次
1. 驚きの低カロリー!ところてんのカロリーは?
低カロリーな食品は数多くあるが、その中でもところてんはトップクラスにカロリーが低い。ところてん可食部100gあたりのカロリーはわずか2kcal。この数値を見るだけで、いかにところてんのカロリーが少ないかは一目瞭然だろう。
日本で定められている食品の栄養表示基準では、100gあたり5kcalに満たないカロリー量は0kcalと表示してもよいとされている。ところてんは、その要件を十分に満たしていることになる。そのため、0kcalと記載されている市販のところてんを目にすることもあるのではないだろうか。
ちなみに、ところてんと同じ天草を原料に作られる寒天も可食部100gあたり3kcalと低カロリーだ。摂取カロリーが気になるときでも安心して食べられる製品といえる。
2. 低カロリーでも栄養はある!ところてんに含まれる栄養素は?
なぜところてんが低カロリーなのか。それは、そのほとんどが水分でできているから。ところてんに含まれている水分は、可食部100gあたり99.1g。文字通りほとんどが水分で構成されていることがわかる。
ところてんに含まれる成分のうち、水分を除いた残りの成分は炭水化物が0.6g、たんぱく質が0.2g、残りはミネラルに相当する配分となっている。糖質とは、炭水化物量から食物繊維量を差し引いた量を示すが、ところてんは炭水化物0.6gのうちすべてが食物繊維である。そのため糖質は含まれていない。
食物繊維は人が持つ消化酵素では消化することのできない物質の総称で、整腸作用を持つ。水に溶ける水溶性食物繊維から水に溶けない不溶性食物繊維まで種類はさまざまある。ところてんに含まれている食物繊維はその両方を兼ね備えており、便秘の予防に一役買ってくれる。
日本人の食生活では食物繊維が不足しがちなため、ところてんのようにほぼ0 kcalにも関わらず食物繊維を摂取できる食品はかなりありがたい存在といえるだろう。
3. ところてん自体は糖質ゼロでも食べ方には要注意!
先述の通り、ところてんは糖質もカロリーもほぼゼロに等しいが、食べ方には注意が必要だ。関西を中心に、ところてんには黒みつをかけて食べる文化が根付いている。この黒みつが曲者で、たった10g黒みつをかけただけでも糖質は約5g加わってしまう。
ところてん本体が低カロリーだからといって黒みつをたっぷりかけてしまっては意味がない。せっかく低カロリーのところてんを食べるのであれば、不要なカロリーや糖質を摂取しないよう気を付けてほしい。
4. ところてんでカロリーオフするなら食べ方がポイント!
ところてんは、カロリーも糖質もほぼゼロといえるが、食べ方には注意が必要だ。
というのも、ところてんは先述の通りそのほとんどが水分でできているため、腹持ちのよい食品ではない。それなのに、カロリーオフすることを狙って無理にところてんに置き換えるような食事をしてしまうと、結局あとからお腹が空いてしまい、反動で食べ過ぎてしまう......といったことが起こりがちなのだ。
また、ところてんは栄養が豊富な食品とはいい難い代物なので、食事をところてんだけにするといった食べ方ではカロリーオフすることはできても栄養まで不足してしまう。
ところてんを日々の食事に取り入れるのであれば、食前に食べるのがおすすめだ。ところてんを食前に食べることで満腹感を得られやすい状態を作る。結果として食事を食べ過ぎることがなくなりカロリーオフに繋がるといった間接的な効果を狙った食べ方のほうが健康にはよいだろう。
結論
ところてんは100gあたりたった2kcalという驚異のカロリーの低さを誇るため、上手に食事に取り入れられれば摂取カロリーのダウンに役立てることが可能だ。黒みつなどの甘い味付けをしてしまうとその分カロリーも糖質も上乗せされてしまうことにだけ気を付けつつ、喉越しのよいところてんで食欲を満たしてみるのはいかがだろうか。
この記事もcheck!