その夢を叶えるだけの
自分であるか。
持っている夢を叶えるのに、
相応しい自分なのか。
私は、まだ何も知らなかった。
落とし穴がどこにあるのかも、
何が落とし穴なのかも、
そもそも落ちるのは何故なのかも、
そして、落ちても
這い上がれることを。
本当の愛に
触れたことがなかった。
全ての人に
愛されている感覚が等しく
備わっていると信じていて、
私もそれに漏れずに信じられていて、
その上で聞かせられる言葉が、
愛以外になんて表現すればいい?
私はそれに報いたいと思ったし、
それを受け取って
現実を変えて行く人間に
なりたいと思った。
心底自分に絶望しなければ、
そう思えなかった。
側からみれば滅多刺し
だったかもしれない。
でも、私には、
血みどろのただ斬られて終わり。
な、刀には見えなかった。
急所しか刺していないからこそ、
無駄な痛みがないような。
修復するところがわかるように、
不要な部分だけを
斬り落とされただけだった。
「まだ、生きていたんだ、
生かされていたんだ、私」
と思うような感覚でした。
まだチャンスがあるのなら、
とか言う次元じゃない。
まだ何にもやってないってば。
「持っている夢を叶えるのに、
相応しい自分なのか。」
私は、
何があっても頼るのは自分、
だと気付いた私で、
その夢を追いかけてみたいと思う。