女子児童のひと言に激高 校長が髪をつかみ...けが・不登校
女子児童の前髪をつかんで頭を揺さぶり、けがをさせたのは、女子児童が通う小学校の校長だった。
驚きの行動のきっかけは、女子児童が発した、あるひと言だった。
行き過ぎた指導が明らかになったのは、沖縄県中部にある小学校の校長。
沖縄県教育委員会によると、問題が起こったのは、11月中旬。
校外での活動から帰るバスの中でのことだった。
60歳の校長は、騒いでいた子どもを注意するために車内を移動。
その際、校長の足元がふらついているのを見た女子児童は、「校長先生、酔っているの」と言葉をかけた。
すると、この言葉に腹を立てた校長は、「仕事中に飲むわけがないだろ。そんなことを言ってはいけない」などと大声でしかりながら、女児の前髪をつかんで頭を揺さぶったという。
その結果、児童は首に全治10日間ほどのけがをしたほか、校長への恐怖心などから、1カ月ほど学校に通えなくなったという。
校長は、なぜこのような行為に出たのだろうか。
校長は、「バスの中で後部座席の子どもたちが騒いでいた。そこで、指導しようとイライラしてしまっていた」と話している。
地元の人は「体罰でしょこれ、あり得ないんですけど。大変さ」、「校長先生っていう尊敬する方が、子どもに対して(髪をつかんで)揺らすということ自体、指導する方がやってはいけないと思う」などと話した。
校長は事実を認め、児童と保護者に謝罪。
児童は12月中旬、学校に戻った。
しかし県教委は、校長の行為を体罰と認め、26日、この校長を停職3カ月の懲戒処分とした。
校長は、県教委に提出した反省文の中で、「学校長として、問題対応に対する正確な判断力と適格な指導力に欠けていたことを、強く反省する」と語っている。
(沖縄テレビ)