採集と飼育

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私は「海水魚採集飼育マナーと海を守る活動の輪」に参加しています。
日頃より訴求している内容ではありますが、今季におけるこれからの採集を楽しむ為に注意事項を記しますので、ご興味のある方は目を通して頂けたら幸いです。

「海水魚の採集」とは、個人の趣味であり、採集を楽しむうえで採集地における採集マナーを守ることは当然ではありますが、採集した固体を適切な設備を確保して長期飼育を目指すことも採集家のマナーとして非常に重要です。
採集シーズンとなりますと、採集を満喫し、採った獲物を持ち帰って飼育するのですが、採ることが主体となってその後の飼育が不充分にならないように注意しなければなりません。
近年採集人口も増え、採集結果を掲載しているサイトやブログも多く見掛けるようになりました。私個人的には、採った魚を自慢するだけの掲載が増えているように思えることが気掛かりです。
採った魚を自慢する掲載は結構なことです。珍しい魚や、やっとの思いで採取した喜びを表現することは良いことだと思います。(掲載内容にもよりますが・・・)但し、残念なことに採った魚を自慢するだけで、その後の飼育には一切触れていないサイトが多いのも現状のようです。
採った魚を自慢するのであれば、それと同時にその後の長期飼育の様子もサイトに掲載して自慢して欲しいものです。
端から眺めていますと、採取してあれだけ自慢した魚は、その後どうなっているの?殆ど死なせてしまったの?また、たとえ持ち帰っていなかったとしても、根こそぎ不要な魚にも手を出しているんだって、思ってしまうのが自然ではないでしょうか?
海水魚の飼育は生き物相手ですので、全ての個体を絶対に死なせないようにするのは不可能なことではありますが、採集後の適切な飼育ができているか否かは、採取後の生体生存率で明確に数字となって現れてしまうものです。
採れた魚は採った分だけ持ち帰りたくなりますが、飼育をおこなううえで、水槽の受け入れ態勢が不充分ですと、折角持ち帰った固体を短命にさせてしまいます。
採集後は餌付け作業から始まります。餌付けは飼育水の汚れが激しい為、確実に生存率を維持し長期飼育を目指す為には、オーバーフローによる専用の餌付け水槽が必要です。
また、餌付け後も濾過機能(生物濾過・物理濾過共)がシッカリした飼育環境でないと長期飼育は難しいものになってしまいます。
当方としましては、採取を趣味として楽しむ以上、飼育設備を確立させ、長期飼育の様子を定期的に掲載しているつもりではありますが、私自身も未だ至らぬ所は多々ありますので、更に完成度の高い飼育を目指して日々精査している所存でございます。
皆さんが採集のルールを守って採集という趣味がいつまでも続けられますように、また採集した個体の長期飼育が出来ることを願っています。