(言語性・動作性IQについての解説は→こちら)
(3) 群指数
IQを教えてもらった後は、もう少し細かいスコアを教えてもらえます。
言語理解109、注意(作動)記憶90、知覚統合97、処理速度107
みたいな感じです
これも平均が100くらいです。
(110以上は平均の上、90未満は平均の下)
これだけだと「なんのこっちゃ?」な話ですね
もうすこし詳しく検査の内容をみてみましょう。
(4) 言語性検査のスコア
知能検査では↑のようなたくさんのテストをします
そして各課題(下位項目といいます)の成績も教えてもらえます。
平均点は10です。
最高は19だったかな?
↑の言語性検査では、おもに言語理解と注意記憶の力を調べます
ものすごくざっくり言うと、
・言語理解が低いと、ことばの理解や扱いが苦手になります。
たとえば、会話についていけない、自分の気持ちを説明できないなど。
・注意記憶が低いと、耳で聞いたことを忘れやすくなります。
たとえば、聞き間違いが多い、人の名前や約束をすぐ忘れるなど。
(5) 動作性検査のスコア
動作性検査では、おもに知覚統合と処理速度の力を調べます
こちらもざっくり言うと、
・知覚統合が低いと、目で見た情報を理解したり、情報を頭の中でまとめたりすることが苦手になります。
たとえば、地図やグラフが読めない、話を要約できないなど。
・処理速度が低いと、目で見た情報を素早く正確に処理することが苦手になります。
たとえば、仕事のペースが遅い、単純作業でまちがえるなど。
このようにどこが苦手か分かると、苦手を避けやすくなります
得意なところを生かして、どんどん伸ばしていくとよいそうです。
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・発達障害の人に向かない職業
・ADHDの人に向く職業
・アスペルガーの人に向く職業
・発達障害の検査はどんな内容?
《私が診断を受けたとき》
・私が受けた内容と費用・期間
・私の検査の結果(IQとスコア)
・検査で分かった私の得意・不得意
この記事内の表は以下の書籍を参考に作りました
《参考文献》
上野一彦、市川宏伸 2010年 『図解よく わかる大人の アスペルガー症候群』 ナツメ社 136pp
中山和彦、小野和哉 2010年 『図解よくわかる大人の発達障害』 ナツメ社 143pp
星野仁彦 2012年 『大人の発達障害を的確にサポートする!』 日東書院本社 103pp