社会福祉士が教える こころの病気とのつきあいかた


WAIS-3検査結果の見方(群指数と言語理解・注意記憶・知覚統合・処理速度)

2016年03月03日 10:40 大人の発達障害

発達障害の診断に使う知能検査(WAIS-3)の見方の続きです
(言語性・動作性IQについての解説は→こちら


(3) 群指数






IQを教えてもらった後は、もう少し細かいスコアを教えてもらえます。

言語理解109、注意(作動)記憶90、知覚統合97、処理速度107

みたいな感じです



これも平均が100くらいです。
(110以上は平均の上、90未満は平均の下)

これだけだと「なんのこっちゃ?」な話ですね


もうすこし詳しく検査の内容をみてみましょう。


(4) 言語性検査のスコア






知能検査では↑のようなたくさんのテストをします


そして各課題(下位項目といいます)の成績も教えてもらえます。

平均点は10です。
最高は19だったかな?

↑の言語性検査では、おもに言語理解注意記憶の力を調べます



ものすごくざっくり言うと、

言語理解が低いと、ことばの理解や扱いが苦手になります。
たとえば、会話についていけない、自分の気持ちを説明できないなど。

注意記憶が低いと、耳で聞いたことを忘れやすくなります。
たとえば、聞き間違いが多い、人の名前や約束をすぐ忘れるなど。


(5) 動作性検査のスコア






動作性検査では、おもに知覚統合処理速度の力を調べます



こちらもざっくり言うと、

知覚統合が低いと、目で見た情報を理解したり、情報を頭の中でまとめたりすることが苦手になります。
たとえば、地図やグラフが読めない、話を要約できないなど。

処理速度が低いと、目で見た情報を素早く正確に処理することが苦手になります。
たとえば、仕事のペースが遅い、単純作業でまちがえるなど。


このようにどこが苦手か分かると、苦手を避けやすくなります


得意なところを生かして、どんどん伸ばしていくとよいそうです。


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・発達障害の人に向かない職業
・ADHDの人に向く職業
・アスペルガーの人に向く職業
・発達障害の検査はどんな内容?

《私が診断を受けたとき》
・私が受けた内容と費用・期間
・私の検査の結果(IQとスコア)
・検査で分かった私の得意・不得意

この記事内の表は以下の書籍を参考に作りました



《参考文献》
上野一彦、市川宏伸 2010年 『図解よく わかる大人の アスペルガー症候群』 ナツメ社 136pp
中山和彦、小野和哉 2010年 『図解よくわかる大人の発達障害』 ナツメ社 143pp
星野仁彦 2012年 『大人の発達障害を的確にサポートする!』 日東書院本社 103pp




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