大みそかのボクシング世界戦(東京・大田区総合体育館)の前日計量が30日、東京都内で行われた。3度目の防衛を目指す世界3階級制覇のWBOフライ級王者・田中恒成(24)=畑中=は50・8キロ、世界4階級制覇でWBOスーパーフライ級王座初防衛戦となる井岡一翔(30)=Reason大貴=は52・1キロといずれもリミットで1発クリア。田中に挑戦するウラン・トロハツ(26)=中国=は50・8キロ、井岡に挑むジェイビエール・シントロン(24)=プエルトリコ=は52キロで、ともにパスした。
井岡に挑むシントロンはリラックスムード。「減量明けは日本でしか食べられないものを食べたい。知っている日本料理…、野菜ラーメンかな。スシはもちろん知っているけど」。食べ歩き旅行中のような笑顔を見せた。減量明けの食事には、そのための食材を持参するなど神経質になる選手が多い中、異例の余裕だ。「コンディションはすごくいい。やるべきことはすべてやってきたからプレッシャーも感じていない」。プロ13戦目で世界王座を目指す24歳は自信に満ちていた。