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 NHKは30日、北朝鮮ミサイルが北海道沖に落下したとの誤った情報を27日にインターネットで配信した問題で、報道局おはよう日本部のチーフ・プロデューサーら3人と上司の報道局長ら3人を譴責(けんせき)の懲戒処分にしたと発表した。おはよう日本部長は訓告で、いずれも同日付。放送トップで専務理事の木田幸紀放送総局長と、正籬(まさがき)聡理事は報酬の10%を1カ月分、自主返納する。

 NHK広報局によると、ミサイル対応の訓練中に職員が誤操作したのが原因。「訓練用の文面が誤って配信されたことについて、視聴者の皆様に深くおわびいたします。あらためてシステムや手順を見直し、再発防止に努めてまいります」とのコメントを出した。

 誤報が配信されたのは、27日午前0時22分。NHKのニュースサイト「NHK NEWS WEB」や公式アプリの「ニュース・防災アプリ」で、「北朝鮮ミサイル 海に落下と推定 北海道襟裳岬の東約2000キロ」とする速報用のニュースが流れた。その後、同45分に「ニュース速報は誤りでした」と改めて速報した。誤った情報はテレビやラジオの放送では流れなかったが、深夜のニュースや朝のニュース番組「おはよう日本」の冒頭でも、アナウンサーがおわびをしていた。