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全ての試合が終了したところで、一足先に韓国語配信は終了。ところが、日本語配信には急きょMaRin選手にお越しいただき、短いトークの時間を設けることができました。日本の視聴者からの質問に韓国のプロゲーマーがリアルタイムで答えてくれるとは、なんて贅沢なんでしょう。MaRin選手は簡単な日本語を披露したり、「大阪旅行によく行っていて、日本大好きです」とコメントするなど終始にこやか。最後にEnty選手とMaRin選手がユニフォームの交換をして、日本語配信は終了となりました。
配信を終えたのは午後4時近く。ここから選手たちは夕食の時間とのことで、なんと「Enty選手もいっしょにどうですか」とお誘いをいただきました。こんな機会はめったにないだろうということで、ごいっしょさせていただくことに。食事は同じマンション敷地内の別棟にある宿舎に準備されているとのことで、全員エレベーターに乗って移動します。韓国のゲーミングハウスは練習室と宿舎が分かれている「分離型」が多く、AFsもこの形態なのです。宿舎のほうには料理や掃除洗濯など家事全般を専門的に行ってくれる家政婦さんがおり、この日も豪華な夕食を作って待っていました。
そして今回特別に、MaRin選手とKuro選手の部屋を見せていただくことができました。突然お邪魔したにも関わらず、かなりきれいに整頓されているのが素晴らしい。そして食事をするダイニングの隣には、2段ベッドがところ狭しと置かれていました。こちらがリザーブの選手たちのベッドとのことで、これだけ見てもチーム内での格差が見て取れます。リザーブの選手たちは1日も早く上に追いつくべく努力しているでしょうし、スターターの選手たちもいつ若い選手たちが頭角を現すかわからないプレッシャーのなかで日々の生活を送っているのでしょう。韓国チームの強さの秘訣を垣間見た気がしました。
食事を終え、最後に選手たちがEnty選手のためにサインを書いてくれました。さらに記念撮影をして、今回の交流企画は無事終了。練習室を後にし、タクシー乗り場まで案内してくれた事務局の方が「また来年会いましょう!」と笑顔で送り出してくれました。Enty選手はとても喜んでいて、帰りのタクシーのなかで「とりあえず早く韓国サーバーのランクを上げて、AFsの選手たちとマッチアップできるようになりたい」と目をキラキラさせながら語っていたのが印象的です。以前ランクが高かったころはよく当たっていたそうなのですが、最近落ちてしまって当たらなくなってしまったのだとか。具体的な目標ができ、より一層モチベーションが上がったようでした。
そして翌日、Enty選手から改めてAFs訪問の感想を聞いてみましたのでご紹介しておきます。
「AFsは日本とゲーミングハウスの環境が違っていて、きれいで広かったです。コーチも監督もいるし、練習生もいるうえにみんな仲が良くてしっかりしているなと思いました。食事を作ってくれる専門の方もいて、やっぱりああいう食事って栄養もきちんと取れますよね。あとは、選手たちの優しさを感じました。Spirit選手がたくさん話しかけてくれて、こちらから話しかけても普通に話してくれるしゲームのときもちゃんとフォローしてくれるし、っていう感じですね。SNSでは、Kuro選手から“ともだち”というメッセージももらいました」
確かに韓国から見ると日本のLoLシーンは決して身近なものではないはずですが、Enty選手のみならず日本からの取材、日本のファンが集まる配信という面でも非常に歓迎してもらえたのは間違いありません。AFsの選手たちといっしょにプレイした感想も、聞かせてもらいました。
「僕が大きな活躍をしたわけではありませんでしたが、かといって足を引っ張ることもなく無難にプレイできた気はします。いっしょにプレイして感じたのは、実力的にはやっぱりすごく上手いってことですね。韓国ってプレイ人口が一番多いサーバーで、彼らはそのなかから出てきたトッププレイヤーなわけですよ。そういうのもあって、このプレイをしたらどうなるかっていうのを予測する力がずば抜けていると思います。しかもそれを深く考えるのではなく、基本的なこととして理解しているっていうところが一番の違いですね」
個人のフィジカル面やチームの連携面がトッププレイヤーのすごさとしてクローズアップされがちですが、いっしょにプレイすることで「予測力」という目に見えない部分のすごさを実感することができたというEnty選手。本当に貴重な体験になったのではないでしょうか。最後に、「このような素晴らしい機会をつくってくれたすべての関係者の皆様、ありがとうございます」とお礼を述べていました。Enty選手の今後の活躍が非常に楽しみですね。
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