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CYCLOPSインタビュー(たぬかな選手/黒豆選手/nazomen監督)―鉄拳、FIFA、StarCraftってどんなゲーム?―(前編)

3つのゲームタイトルに共通点はあるのか?

――ここまでそれぞれでのゲーム紹介を聞いてきましたが、ここからはお互いのゲームタイトルについてどんな印象を持っているか聞かせてもらえればと思います。

たぬかな FIFAに関しては、小学生ぐらいの男の子がみんなやっているイメージですね。ただ競技するゲームだとは全然思っていなくて、家でやるゲームというイメージが強かったんです。あとはさっきも話しましたが、みんなでいっしょにやれるモードが楽しくて。私はさすがにFIFAで競技しようという感じにはならないですけど、やりこみ要素もあって良いゲームだなと思います。StarCraftは全然知らないんですけど、私最近カードゲームをやり始めて「戦術系って深いな」と思ったんです。ただ私はターン制でも「うーん」ってなっているので、リアルタイムでやるとなると難しそうなイメージがしますね。

黒豆 鉄拳は軽く教えてもらったことがあって、FIFAでいう「フェイント」がスティックとコマンドの入力で出せるんですけど、それを延々とやり続けているみたいな感じで。入力ミスが命取りになるという点でかなりシビアなゲームだなと思うので、僕は絶対できないですね。でも相手の攻撃に自分の行動が合ってスカッとする感じは、きっと上に行けば行くほどあるんだろうなとは思います。StarCraftは一回nazomenさんが出ている試合の配信を見たことがあるんですけど、「何をやっているんだこれは」って(笑)。

たぬかな 素人が盤面見てもわからないんですよね。

黒豆 だからこそ、実況解説の大事さがほかのゲームに比べてあるのかなって。格闘ゲームもFIFAもスコアで一目瞭然ですけど、StarCraftは本当にわからなかったので(苦笑)。ゲーム性に関しては、FIFAは3秒先の世界を見たらゲームを支配できるって思っているんですけど、StarCraftは頭フル回転で何手先を考えなければならないのかなっていうのがあって。局面の変化や読みが勝敗に直結するイメージがあります。

nazomen 何手先というより、勝つまでの道筋を全部考えておかないとダメですね。

たぬかな へぇ。格闘ゲームは何手先を読むっていうのとは、ちょっと違うんですよね。「格ゲーはにおいだ」みたいな言葉があって、相手が何かしてきそうっていう長年の勘がにおってくる、みたいな。展開が早すぎて、一瞬一瞬なので。

黒豆 FIFAは逆にドリブルで抜かれるかどうかってドリブルをしてくるちょっと前の瞬間にほとんど決まっているので、そこの展開をいかに相手より上回って読んでいけるか、みたいなところがありますね。変わる展開の何秒か先を読んでおかないといけなくて、読みすぎてもダメ、遅れてもダメなんです。

 

――それぞれのゲームにそれぞれの深みがありますねぇ。ではnazomen監督から見てFIFAと鉄拳はいかがですか。

nazomen 端的に言うと羨ましいです。さんざん言われていたように、StarCraftって難しいんですよ。鉄拳ならスティックのさばき方だとか、FIFAならフェイントのかけ方だとか、ゲームの要素で上位層になればなるほど大事になってくるポイントっていうのがいっぱいあるうえで、全然知らない人が見てもすぐわかるっていうのは良いなって。StarCraftは、知らない人に説明するのが本当に大変なので(笑)。

たぬかな じゃあ、実況解説の人とかすごそうですね。

nazomen 自分は実況解説もやっていますけど、視聴者のレベルによって説明を変えなければならないんです。ゲーム自体を知らない人だと「どういう役割を持っているキャラクターなのか」というところまで説明しなきゃいけないし、少しプレイしたことがある人なら「どういう意図をもってそのキャラクターを動かしているのか」っていうところですね。中級者ぐらいになると戦術そのものの意図を説明していく感じになるので、対象とする人ごとに説明のレベルを変えなきゃいけないせいで、絶対にどこかの層が置いてきぼりになっちゃうんですよ。

たぬかな ちなみにStarCraftって格闘ゲームで言うところの「動画勢」はいないんですか。

nazomen 圧倒的動画勢が目の前にいますよ(笑)。

そうなんです(笑)。私スイニャンはStarCraftの韓国プロゲーマーの追っかけをしていた人間で、プレイはほとんどしませんから「動画勢」に間違いありません。良い具合にオチがついたところで、前編はここまでとなります。後編では大会のエピソードや具体的な練習方法などをお伝えしていきますので、楽しみにしていてください。

関連記事:CYCLOPSインタビュー(たぬかな選手/黒豆選手/nazomen監督)―大会やコミュニティ紹介、そして将来に向けて―(後編)

 

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スイニャン

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韓国在住経験5年。在韓中の2006年ごろeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を行うほか、語学力を活かして韓国人プレイヤーのインタビュー通訳・翻訳や国際大会の日本代表団引率通訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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