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――これまでかなりの期間に渡って日本市場に目を向けてきたということですが、キムさんとしては日本のeスポーツの現状をどうご覧になっていますか。
キム 私は個人的に『LoL』が大好きなので、「League of Legends Japan League(以下LJL)」が始まる前の「JCG」の頃からずっと見ていました。当時と比べると規模が格段に大きくなったので、素晴らしいと思っています。『PUBG』はすでに規模が大きくなっていますが、まだファンとの交流のようなものが少ないのかな、と。今後ファンの皆さんのためのイベントなどができたら、と思っています。
――逆に斉藤さんは、韓国におけるこれまでのROXの活動をどうご覧になっていましたか。
斉藤 何と言っても「WCS」準優勝までしたチームですし、あのときのメンバーは今でも「LCK」の上位チームに居続けているんですよね。そして直近でも6位で、メンバーがいなくなってもチームを立て直すことができるのってすごいことだと思うんです。きっと育成システムが優れているんだろうな、と傍から見て感じていました。
――今後その育成システムが日本に持ち込まれるというお話でしたが、『PUBG』のほうはBlueとRedでかなり深い戦術共有などもしていくことになりそうですか。
キム まだスケジュールの都合で始まってはいませんが、今後は積極的にさまざまな面で連携をとっていく予定です。国ごとにメタが異なるので、今後お互いの交流が増えたらそういった情報共有もしていくことになるでしょう。いっしょに戦術を考えたりチーム分析をしたりしながら、互いに切磋琢磨できればという感じですね。Redはまだ大会に出たりはしていないのですが、スクリムの成績は良いので期待しています。
――気になるのが『LoL』のほうで、ROXはHanwha Life Esports(以下Hanwha)にチームを売却しましたが、たとえばそういった韓国チームとの交流などはできそうですか。
キム Hanwhaとは、さまざまな交流を続けていきたいと考えています。そしてほかの韓国チームとも、もっと交流を増やしていこうというところです。
――それは今後が期待できそうですね。そしてROXには『Vainglory』と『鉄拳』の選手も所属していますが、今後それらのゲームタイトルにおいて日本人選手を受け入れる可能性についてもお伺いしたいです。
キム 『鉄拳』については、日本には良い選手がたくさんいるのに、資金の問題などで海外大会に出られない場合も多く残念に思っています。実はそういった面を改善できるよう、あるプロジェクトを進めているところです。ROX所属の韓国人選手を日本に呼んで、イベントを計画しています。また、『Vainglory』のほうも日韓戦などを企画中です。その他、『ストリートファイターⅤ』や『Rainbow Six Siege』などのゲームタイトルも検討したいと思っています。
――そのほかに今後、チームとして何かやってみたいことはありますか。
斉藤 これまで構想自体はあったけれど、人手が足りなかったりさまざまな理由でできなかったりしたことを実現させたいなと思っています。たとえばうちには選手のほかにもRaizin、スタンミ、しゃるるという3名のストリーマーがいますので、彼らも含めて定期的に何かをするようなコミュニティイベントをやってみたいですね。内容については、これから詳細を練っていこうと思っています。
キム あとは、先ほどお話した「アカデミー」で使われる教材が、もうすぐ韓国で出るんです。そういった面での日本進出も考えていきたいですね。
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