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スイニャン 『SC2』は発売時にほとんどの日本人が移行したけど、馴染めずに『SC1』に残った人も一定数いたのを覚えてる。nazomenは抵抗なかったってことだよね?
nazomen そうですね。今でも感想は変わらなくて、観戦は『SC1』のほうが面白いけどプレイするのは『SC2』のほうが楽しいと思ってます。ラダー(オートマッチング機能)のおかげで対戦がいつでもできるようになったし、日本人プレイヤーも増えたので個人的には良いなって感覚でしたね。
スイニャン 私は完全に観戦の人なので、韓国のプロリーグ「Global StarCraft2 League(以下GSL)」が8月末に始まってから興味を持ったんだよね。そのころに転機があって、『SC2』が広くグローバル化されたことによって翻訳記事に対して韓国メディアから警告が入って。そうなると掲載する記事がない。じゃあ自分で取材に行こう、と。
nazomen そこがすごいな(笑)。ただのファンだったのがライターに変わった瞬間。
スイニャン その前から細々と書いてはいたんだけど、自分で直接行くことによって現地の関係者とコネクションができたのは今思えば大きかった。nazomenは『SC2』でもそのまま選手として活動してたよね?
nazomen まあ、『SC1』のときから自分主催の大会も開いてたし実況解説もやってたけど、当時のベースはプレイヤーでしたね。『SC2』3部作の第1弾『Wings of Liberty(以下WoL)』と第2弾『Heart of the Swarm(以下HotS)』までは、最高レベルのグランドマスターまでいったし。
スイニャン そこからだんだん実況解説に重きを置くようになってきたのは、いつごろだったっけ?
nazomen 『SC2』でも「WCG」があったじゃないですか。最後となった2013年は、大学の卒論があったからプレイヤーとして大会には出られなくて。そのタイミングがきっかけだったのかな。でも2014年に就職してからも1年ぐらいはやっていたので、第3弾『Legacy of the Void (以下LotV)』からあまりやってない感じですね。
スイニャン そっか、そのときの「WCG」予選って私が総合司会でnazomenが実況解説だったね。でも、それ以外にもよく連絡取ったり顔合わせたりしたよね。
nazomen 大会が色々ありましたからね。覚えてるのは台湾のオンライン大会「ASL」だったかな。日本チームとして出ていて、思えば選手をまとめたり連絡したり、そのときから監督みたいなことをやっていたなぁ。あと、韓国プロチーム・CJ Entusとの「日韓戦」のときは選手で出てましたけど。
スイニャン 台湾の大会は、私が中国語通訳として連絡係をやってたやつだ!むしろ日韓戦については元CJマネージャーのキムソンファンさんがいろいろやってくれたので、私は取材執筆に専念していた記憶。ほかに国際大会だと、CyACの「Asia e-Sports Cup」とかあったね。
nazomen それは俺行けなかったんですよね。あとは国内大会の「StarCraft2 JP Community」と「eスポーツJAPAN CUP」がありましたね。その後「JCG」になってから、俺は選手で出てないときは実況解説をやっててサブがほりけんみたいな時期があって。
スイニャン ほりけんさんとは今でも「GSL」の日本語放送をいっしょにやってるわけだけど、独特なスタイルで良いコンビだよね。
nazomen ほりけんとは、英語放送のTastelessとArtosisのスタイルを真似してるんですよ。お互いが対等な立場で意見を出し合って盛り上げていく雑談形式で、これは自分と同レベルぐらいの知識がないとできないんです。昔matsujunさんが実況してたときは話の振り方とかがすごく上手い人なので、自分が解説に専念するっていう韓国みたいな形式でやってましたけど。
スイニャン なるほどね。そして最近は「C4 LAN」とか「東京ゲームショウ」とか「アフリカTV」の放送とか「SHIBUYA GAME」の取材とか、とにかく会う機会が増えたよね。まあ、nazomenがCYCLOPSの監督になった影響も大きいか。
nazomen そうですね。今はプロチームの監督っていう立ち位置になって、どうにか「GSL」の実況解説だけはやってるんですけど、自分でゲームする時間は一切とれなくなりました。でも、なんとかうちのチームに『SC2』の選手を入れることはできたので。まあ、Winterの雇用はスイニャンさんに持ち掛けられたわけだけど(笑)。
スイニャン 前にWinterさんが「日本のチームに入れたらいいな」って言ってたからダメ元で声かけた感じだったんだけど、本当にチームに入れてくれて素晴らしいなと思った。
nazomen それでWinterを獲得したあとに日本人プレイヤーも入れたいというチームとしての要望があって、入れるんだったらPSiArcだな、と。彼は昔DetonatioN Gamingに所属してましたけど、最近は無所属だったので。競技シーンへのモチベーションがなくなった時期を乗り越えて、チームに入ってくれました。
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