ガイナックスがカラーへの返済を滞らせてから既に3年半以上がたちます。いまだに当時の社長や経営陣からは連絡も説明も謝罪もないままです。

そして2019年10月に、まったく面識のない経歴もよく知らない人物が「ガイナックス」の最大株主として社長になり、この12月に刑事事件の被疑者となりました。
そのような人物をガイナックスに引き入れ、株まで譲渡して社長に就任させたのは、当時の経営陣にほかなりません。
会社の経営だけでなくこのような事態になっても当時の経営者たちは、自身にも社員にもスタッフにも作品にも社会にも相応の責任を取ろうとはしていません。
そのことが、債権会社の経営者としてではなく、学生時代からの友人として、残念です。
そして、彼らとは昔のような関係にはもう戻れないであろうことを、最も残念に思います。
(監督・プロデューサー 庵野秀明)