短編小説:ありのママ
お歳暮と年賀状
今回の登場人物紹介
斉藤ショウ:小学六年生の男の子
美姫さん:ショウのお母さん
お父さん(こうちゃん):ショウのお父さん
おじいちゃん:美姫さんの父
僕が、つい最近まで勘違いしていた事がある。
美姫さんのせいなんだけど。
それは、お歳暮の話。
12月に入ると僕の家にはおじいちゃんから美姫さんにお歳暮が届く。
僕は美姫さんとお父さんからお歳暮を貰う。
これが当たり前だと思ってたんだ。だって美姫さんが「お歳暮ってのは、一年間お世話になった人に【ありがとうの気持ち】を渡すものだよ。」と言っていたからね。
僕が美姫さんとお父さんに貰うわけは“一年間、可愛さをくれたから”らしい。
そして美姫さんがおじいちゃんに貰うわけも“一年間、可愛さを与えた”かららしい。
だから、僕は12月はクリスマスプレゼントとお歳暮を貰っていたんだ。
年末の話をもう一つ。
美姫さんは、年賀状を絶対に出さない。
毎年、喪中らしい。
「今年はね、庭のアリが亡くなっているのを夏に見たよ。」だってさ。
自分の家の敷地内にいるものはすべて家族らしいよ。
家の中の虫は退治するのにね。*1
家族だったら仲良くしようよ。
おしまい
ありのママ 目次
※この短編小説ありのママは、ほぼフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
いつもfic-tion's diaryを読んでいただきありがとうございます。
私事にて、今年の投稿は今日を最後にさせていただきます。
来年は1月3日を投稿予定日としています。
今年はいろいろとお世話になりました。
((*`・ω-)ノ゚+。*゚+。良いお年を。+゚*。+゚