登録日:2015/11/23 (月) 00:02:41
更新日:2019/12/29 Sun 13:40:13NEW!
所要時間:約 28 分で読めます
「はーい! アルテミ…じゃなかった、オリオンでーす!」
「ペットとかヌイグルミとかのオリ兵衛でーす。よーろーしーくー」
ILLUST:I-Ⅳ
CV.神奈延年(クマ) /
沢城みゆき(女性)
身長:165cm
体重:44kg
出典:ギリシャ神話
地域:ギリシャ
属性:混沌・中庸
◆ステータス
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
D |
C |
B |
A |
A+ |
A+ |
スキル
クラス別スキル
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:A+
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。
A+のランクではマスターが不在でも支障なく行動可能である。
保有スキル
女神の寵愛:EX
かの純潔神アルテミスから唯一愛される超絶美男子に相応しいスキル。
寵愛どころか本人が常にくっついているためかランクはEX。
移り気への楔:A+
浮気は許さない。
心眼(偽):B-
直感・第六感による危険回避。
虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。
宝具
『月女神の愛矢恋矢(トライスター・アモーレ・ミオ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具
さぁダーリン、愛を放つわよ! 『月女神の愛矢恋矢』(トライスター・アモーレ・ミオ)!
冷静に考えろ、お前どこ出身!?
生前恋仲であったアルテミスの「オリオンへの愛の力」で放つ愛の一矢。
溢れんばかりの愛を伴って射出されるため、標的に絶大なダメージと極度の混乱を及ぼす。
お団子もとめて散歩する恋する乙女。
冬の代表的星座として有名なオリオンは名うての狩人であり、
そのあまりにも完璧かつ完全、爽やかかつまろやかな美男子ぶりをもって、
かの女神アルテミスの心すら撃ち落としたんだって。
キャー☆
ウソツキはドロボウの始まり。
ハンサムはイケメンのはじまり。
オリオンはロマンスのはじまり。
アモーレって響き、大好き!
すっごく甘くて優しくて、
それでいて切ない感じが止まらない気がするの!
「オリオンです。聖杯戦争に召喚されたら、ヘンな生き物になってました」
「……ヘンな生き物に……ヘンな……(泣)」
実はオリオンはクマの方であり、女性の方はオリオンと恋仲であったと伝えられる
女神・アルテミスである。
何故こんな事になっているかというと、今回の異常事態に対して召喚されそうになったオリオンを心配したアルテミスが召喚に割り込んできたため。
後、駄目人間扱いされているオリオンの汚名を雪ぐ目的もあるらしい。
ちなみにこの召喚の影響でオリオンの力がアルテミスに宿っている状態になっており、ポセイドンの子としてオリオンが持つ海の上を歩く力を使える。
ただ、オリオン的には格の高い神の子なのにこんな力しか持ってないのはコンプレックスらしい。曰く、「アメンボなの?」。
本来神霊であるアルテミスがサーヴァントになる事は不可能なのだが、彼女はカルデアで行われたお月見の際、自身(月)への供物であるお団子に反応して目を覚ます。
そしていずれ自身がサーヴァントになるという可能性を時空を歪ませて引き寄せる事で召喚システムに自身を召喚させ、
主人公とマシュを巻き込んでお団子を集めさせる事で因果を確定し、オリオンに成り代わる事でサーヴァントになったのだった。
ただ、ここまでやってもまだ無理があったのか、その神格は限界まで落とされており、通常のサーヴァントよりやや強い程度の力しかない。
加えてオリオンは何故かゆるキャラちっくなクマになるという異常事態に。
ちなみに冒頭にある文は3章解禁前のマテリアルの文章である。
これを見ても分かる通り、アルテミスはオリオンにメロメロ過ぎて完全に恋愛脳(スイーツ)になっており、
その大変なハイテンションと合わさって神話に語られる女神像とのギャップが凄い。
実際アルテミスの信者である
アタランテはその有様に
失神しそうになり、
アルテミスを構成要素として組み込まれている
メルトリリスは愕然としつつ、自分もそうなる可能性があるのではと危機感を抱かされている。
オリオンの方もアルテミスを愛してはいるのだが、適度に遊びたいと思っているため、愛が重すぎると閉口している。
そして女性サーヴァントに出会う度にナンパを仕掛けるのだが、いかんせんマスコットになっているためどうしようもないのだった。
ついでに言うとマスコットと言うほど可愛らしくもないのであった。
ちなみに相手にされていなくともアルテミスの嫉妬は止まらないため、度々お叱りを受けている。物理的に。
クマになってしまっているオリオンだが、ギリシャ神話においては名うての狩人として名を馳せた色男である。
最初はシデという大変美しい娘を妻に迎えたオリオンだったが、
割と高慢だったシデは、『私の美しさは、全知全能の神ゼウス様の妻ヘラよりも美しい』とか言ってしまい、ヘラの怒りを買って冥府に落とされてしまった。
妻を失い、放浪の旅に出たオリオンは立ち寄ったキオス島の王の娘メロペに一目惚れし、オリオンは彼女にアプローチをかけるが、
王もメロペもオリオンを好ましく思わず、王はオリオンを殺すために島を荒らしまわっている獅子の退治を条件に娘との結婚を了承すると告げた。
しかしオリオンは余裕で獅子を殴り殺し、メロペとの結婚を迫るが、王はそれをはぐらかし続け、怒ったオリオンは酒の勢いでメロペに襲いかかってしまう。
これに激怒した王は父である酒神ディオニュソスに頼んでオリオンを泥酔させ、両目を剔って盲目にした上に海岸へ投げ捨てた。
動けなくなってしまったオリオンだったが、
「東の国に行き、ヘリオスが最初にオケアノスから昇るとき、その光を目に受ければ、再び目が見えるようになるであろう」という神託を受け、
キュクロプスの槌の音を頼りに東のレムノス島に辿り着いたオリオンは、ヘファイストスの鍛冶場からケダリオンという見習い弟子を攫ってオケアノスまで案内させ、
その姿を見た暁の女神・エオスがオリオンに恋をしたことでエオスの兄であるヘリオスがその眼を治療した。
目が治ったオリオンは「あのジジイぶっ殺してやる!」とばかりにキオス島に戻るも見つける事が出来ず、気を取り直したオリオンは今度はエオスとの恋に夢中になった。
しかしエオスと恋仲であった時にもプレイアデス七姉妹を追い掛け回していたらしい。
そんなある時、エオスの様子を見に来たアルテミスと運命的な出会いを果たす事になる。
アルテミスの言によれば、この時オリオンは狩猟の女神たる彼女を打ち負かしたらしい。ギリシャ一の狩人の名は伊達ではないと言う事か。
まあ本編ではクマになっているからその腕前も披露できないのだけども。
そんなこんなで恋仲になった2人だったが、それにアルテミスの兄であるアポロンが嫉妬し、
一計を講じたアポロンはオリオンの元へ毒サソリを遣わし、オリオンが海に逃げ込み、太陽の光を浴びてよく見えなくなった瞬間を狙い、アルテミスに射抜かせた。
オリオンを殺してしまった事を嘆き悲しんだアルテミスはゼウスにオリオンを空に上げるように頼み込み、
オリオンは星座になって月に一度アルテミスが来るのを楽しみにしているとか。
しかし星座になっても女癖は治っていないのか、オリオンのあまりのしつこさに星座になって天へ逃げたプレイアデス七姉妹の尻を追い掛け回しているという。
ちなみに最期の逸話に関しては色々と説があり、
採用されているのはアポロンの計略で殺された逸話の様で、アポロンの名前を聞くと条件反射でぷるぷる震えるようになってしまっている。
オリオン曰く、
『いちおう、念のために忠告しておくぞ。
おまえたちなー、見た目可愛いからってなー、
軽い気持ちで女神とかになー、モーションかけるとタイヘンな目にあうんだぞー!』
との事。物凄く実感の込められた忠告ありがとうございます。
ストーリーでの登場は第3章だが、その前に「月の女神はお団子の夢を見るか?」で先行登場。
供物であるお団子を入手するためにカルデアに侵入したが、神格を落としている状態ではトラップを突破できず、お団子を別の時代に転送させるも、
それをアントワネット御一行さまや竜退治三人衆や
皇帝を名乗るふとっちょに持って行かれてしまい、主人公達を利用してお団子集めに奔走する事に。
そしてサーヴァントになる因果を確定させた後、腕試しとして主人公達と戦い、去っていった。
第3章「封鎖終局四海オケアノス」では味方側のサーヴァントの一人として登場。
オリオンはマシュや
ドレイク船長にナンパを仕掛けてはアルテミスにお仕置きされている。
他にもアタランテが放った矢文が脳天に的中したりして色々と苦労が多いオリオンだが、そこは流石ギリシャ神話の英雄。
割と博識であり、また戦闘時は冷静であり、更には鋭い観察眼も持っているため、パーティーの軍師的な立ち回りとして結構活躍する。
あとぬいぐるみなのを利用されて、小さいとこに放り込まれたりこき使われる。
宝具である『月女神の愛矢恋矢(トライスター・アモーレ・ミオ)』のトライスターはオリオン座の三連星を指し、アモーレ・ミオはイタリア語で「愛しいあなた」を示す。
つまりは名前からしてオリオンへの愛の力で放つものであり、その愛の力が標的に多大なダメージと混乱をもたらす。
ゲーム的には強力な単体攻撃で、相手の攻撃力低下と宝具チャージを確率で減少させる追加効果を持つ。
ついでにスキルとの併用で優位なクラスの男性サーヴァント相手に結構なダメージを叩き出せる。
なおアルテミスはギリシャ神話の女神だが、トライスターは英語だし、アモーレ・ミオに至ってはイタリア語。混ざりすぎである。
何故か英語な宝具名は多々あるが、こればっかりはオリオンから真名解放の度に「冷静に考えろ! お前どこ出身!?」とツッコミを食らっている。
この宝具を放つ際には魔法少女ばりに変身するのだが、霊基再臨を進めていくと常時この姿になる。
そして最終再臨ではプリケツが眩しい。オリオンの。
色んなサーヴァントにOSAWARIを行う主人公がアルテミスを無視して撫で回すレベル。
単独行動:A+
マスター不在でも問題なく行動し続けることができるどころか、2015年9月に行われたお月見イベントでは、
マスター不在の単独行動という範疇を上回る能力を発揮し、神の力の一端を見せていた。
移り気への楔:A+
浮気相手に対してではなく「浮気がちなオリオンに対する楔」である。
そのためゲーム中では1ターンのみ「男性」に対して特効状態になり、与えるダメージが大幅に上昇する。
宝具と同時に使用することで全サーヴァントを見てもトップクラスのダメージを与える事が出来る。
また、戦闘中行動しているのはアルテミス側だがあくまでオリオンの名義でサーヴァントとなっているため、
ゲーム上の特性は男性として扱われ、男性特効を受けるが女性特効は受けない。去勢拳の特効も刺さる。
また、同様の理由でアルテミスは神そのものであるが神性のスキルがついていない。
これについてはアルテミス側が限界まで神性を落としたから、と劇中で言っている。
超人オリオン
「おっ、なんだ。俺を召喚したのか? 我が名はオリオン!人の身を超越した感じの狩人だ!」
「あー……おほん、人を超越してはいるが、それはそれとして、欲は人間同様でな。えーと、つまり……俺のことを好きな女の子とか、いる?」
第2部5章のスタートと同時に実装された人間としての姿のオリオン。
クラス&レア度は引き続き
アーチャーの☆5(SSR)。
LLUST:I-Ⅳ
CV.神奈延年
身長:230cm
体重:187kg
出典:ギリシャ神話
地域:欧州
属性:混沌・中庸
◆ステータス
筋力 |
耐久 |
敏捷 |
魔力 |
幸運 |
宝具 |
A |
A |
B+ |
C |
A |
EX |
◆スキル
○クラス別スキル
単独行動:EX
英霊として降臨さえすればマスターが不在となっても行動可能なスキル。
SN時代のギルガメッシュが冬木大火災から延々と生き延びていたのはコレの効果(他にも泥とかいろいろあるが)。
〇保有スキル
海神の祝福:B
ポセイドンの子。
神性の亜種スキル。海の上を走ることが出来る他、海の中でも永遠に活動することができる。
更に自在に雨を呼び起こすこともでき、オリオンは主に「降りしきる雨を、普段陽気な男が泣いているかのように浴びている」というシチュエーションを多用、女性を虜にしようと策した。
(あまり上手くいかなかった模様)
オケアノスでは熊モードのオリオンが「効果は水上を走るだけ」と言っていたが、どうやらアルテミスの関与が強すぎて本来の性能が出ていなかった模様。
ゲーム中効果は与ダメージプラス&被ダメージカット効果。ちゃんと神性スキルの一種として扱われる。
天蠍の呪い:D
オリオンの数ある死因の一つ。
蠍が来ると星座のオリオンは引っ込む、というほど彼は蠍が苦手。
月女神の圧:EX
恋人(?)である女神アルテミスからの寵愛、という名の重圧を受けている。
物凄い重圧+バフが掛かっており、自然と肉体が鍛えられてしまう。
魔力と幸運を含む全ステータスがランクアップ。
特に筋力は二段階ブーストが掛けられる。
獣性の豪腕:B+
獅子を絞め殺したという豪腕。
その単純な暴力の前では、魔性や魔獣たちも怯えて逃げる。
コインを引き千切るなどお手のもの。ケルベロスの顎すら砕く。
まさに天下無双の腕力といえよう。
三星の弓人:A+
ギリシャ一の狩人とも謳われ、アルテミスの祝福もある彼の技量は天下一。
星座として三つ星(トライスター)の逸話を得たことで、違う時代を生きた英雄たちをも上回る弓の腕を習得した。
……が。
そこには致命的な落とし穴がある。
即ち、この星に愛された者は神(特に女神)にも愛されるということに。
彼の結末はこの時定まっていたのかもしれない、ない、ない……
◆宝具
『月女神の無垢な愛』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:0 最大補足:1人
「我が宿命、月女神に請い願う。肉体に剛力を、精神に冷徹を。そして我が運命をここに定めよう」
「アルテミス、その力を貸してくれ。お前と一緒なら負ける気がしない。……ようし、ぶちかます!」
『月女神の無垢な愛(』!
「……充填完了! 行くぞぉ!!」
アルテミスの愛が降り注ぎ、一時的にではあるが自身の大幅な強化を図る。愛が重い、何か物理的に重い。
なぜ対軍なのかというと、この宝具は一人を一軍に匹敵するものへと変化させるほどの祝福だからだ。
副作用として常人ならば爆散するが、オリオンは筋肉痛で済む。
ちなみに、宝具演出では天からアルテミスが舞い降り、浮き上がったオリオンを後ろから抱き締めて祝福を与えるのだが、
特殊演出ではオリオンの浮気を知って激怒したらしい彼女に、笑顔で後ろから首を絞められる(笑顔自体は本来の演出よりもニコニコしているが、締めている手の甲に怒りマークが浮かんでいる)。
慌てるオリオンが光に照らされて浮き上がる様もあってアブダクション(UFOから出た光で牛が攫われるやつ)にしか見えない。
それもあってか、オリオンはあまり宝具を使いたがらない。
「マスター唐突だが浮気がバレたのですいませんちょっと撤退しまーす! え? ダメ?」
「ヒィッ! アルテミスさん!! ぎゃぁぁあぁあぁあぁーっ!!」
『月女神の無垢な愛(』ー!!
「あ……愛が……重い……」
『我が矢の届かぬ獣はあらじ(』
第二宝具。詳細不明。
色男とされていたオリオンだが、その姿はオリ兵衛とは別の意味で熊みたいな筋骨隆々の大男であった。
なお、たまに顔が熊の時と同じものになる。
これに関して担当絵師のI-Ⅳ氏は、
ところでオリオンは優男じゃなかったの!?とお嘆きの方。落ち着いて聞いてほしい。オリオンの逸話を確認してみよう。どこをどう解釈しても優男なわけないだろあれ。
加えてあのギリシャ世界は
ヘラクレスがイケメンであり、ステンノ、
エウリュアレがモテモテの世界だ。つまり筋肉とロリがモテ要素だと解釈してラフを提出した。ほぼほぼ直しなく一発で通った。以上だ。
とツイートしている。
ちなみに、2部のOPでトライスターのベルトを巻いたシルエットが
項羽と共に描かれていたため、オリオンの人間体の登場は早くから予想されていた。
当然ながら性格はオリ兵衛とまったく同じで、カルデアでナンパを繰り返している様子。
しかし
殴ルーラー勢にちょっかいをかけた際には怒りを買ってボコボコにされたらしく、
「助けてマスター!」としょっちゅうマイルームに逃げ込んでくる。
ちなみに姉妹に女神が二人もいるのは遠慮したいとの事で
メドゥーサはナンパしないそうな。
しかし、
ギリシャ圏以外の女神には声をかけるオリオンなのであった。
また、
マシュもナンパするつもりはないから安心しろとマスターに言ってくるが、その理由は「マシュ本人はともかく周りが怖い」とのこと。
なお、常にアルテミスにくっつかれて度々折檻を受けているオリ兵衛に関しては同情しており、「頑張れ俺頑張れー!!」と全力で応援している。
好きなものは「狩りとナンパ」。ちなみにオリオンがサーヴァントマッチングアプリを使うと、不思議なことにアルテミスしか表示されないらしい。
嫌いなものは「神」。思考回路が訳わからないから嫌いらしい。なお、これを言ったオリオンはアルテミスだけは例外だと怯えながら必死に言い訳する羽目になるのだった。
聖杯には特に興味はないらしく、女の子との乾杯に使おうとしている。
右手に棍棒を持ち、左手に弓を装着している。
戦闘では持ち前の筋力で棍棒や素手で相手を殴りつつ、ちゃんと弓矢も使う。たまに投げる。
ゲーム中での性能を一言で表すと、
最強に頭の良い戦法の申し子。
Bカード3枚のバスターゴリラ。
「獣性の豪腕:B+」が
バスターバフ50%&猛獣と魔性特攻50%、
「月女神の圧:EX」には
攻撃バフ20%、
「三星の弓人:A+」に
バスター攻撃時のダメージ前にクリティカルバフ100%、
そして宝具に
攻撃バフ30%~+クリティカルバフ100%~と言う自己バフの塊。
全てのバフを載せた一撃が普通に単体宝具級。
スターを集めてバスターチェインを決めれば、一人で簡単にゲージブレイクまで持っていく凶悪無比のアタッカー。
全段クリティカルのBBBEXが決まればあの6章の
太陽ゴリラですら1ターンで削り切る程。
太陽ゴリラvs月光ゴリラの夢の対決
スター集中に星出しと星獲得まで自前で持っている為、安定してクリティカルも出しやすく、弱体無効化・無敵貫通もあるので敵のスキルによる妨害も受けにくい。
難点としては耐久スキルがガッツしかないので長期戦は苦手。
やられる前に殴り殺せば問題ないけど
また、クリティカルが出せないと大人しい火力に収まってしまうのでエネミーが偶に使って来る「スター没収」系のスキルで星を奪われるのも苦手。
※注意※
この先には『神代巨神海洋アトランティス』の重大なネタバレが含まれています。
ストーリーでは第2部5章「神代巨神海洋アトランティス」で登場。
主人公とシャルロットが魔物に襲われているところを偶然上から立ちションしていて発見して助けるという最悪の登場の仕方をする。
汎人類史のサーヴァントとして召喚されたが、ある事情から最初は主人公への協力を断っていた。
それというのも、このギリシャ異聞帯にはアルテミスがいた為。
元々ギリシャの神性は機械の体を持つ存在であり、汎人類史のアルテミスはオリオンに恋をした事で人間の体を模倣し、彼と共に在る事を選んだ。
しかし、異聞帯のアルテミスはオリオンと出会わなかったことで機械の体のままであり、神に逆らうものを宇宙からの主砲で消滅させる狙撃型星間戦闘機として存在していた。
異聞帯アルテミスの主体はあくまでも機神体の方であり、人間体はあくまでも端末に過ぎないものでしかなかった。
異聞帯に召喚されたオリオンに対し、アルテミスは汎人類史の自分との唯一の差異であるオリオンを監視することを選択し、彼の元に監視役の端末を派遣し、
それを受け入れなければヘスティア島の住人ごと消し飛ばすと脅しをかけてきた。
オリオンは島の住人の命と引き換えに戦うことを禁じられ、何より自分にはアルテミスを討つことはできないと、戦う事を諦めていた。
しかし、アルテミスはカルデアを消滅させるためにヘラクレス島へと主砲を討つ事を決定。
それに対して、オリオンは戦う事を決断し、派遣されていた端末はそれに協力。端末であるアルテミスには、オリオンと触れ合う中で彼への情が芽生えていたのだった。
そして端末は自分が付いて行けばオリオンがアルテミスに捕捉されてしまうと島に残り、アルテミスの主砲によって島もろとも消し飛ばされてしまった。
アルテミスが端末を消し飛ばした時、オリオンは理解した。
そこには感情に目覚めた端末に対する怒りと妬みがあったのだと。彼女には、まだ心が残っているのだと。
ならば、自分は撃たなければならない。心あるまま孤独に空を漂うだけの彼女を解放するために、撃ち落とさなければならない。
そして、アキレウスの鎧を材料にヘファイストスが鋳造した月女神を撃ち落とすための弓、対狙撃型星間戦闘機専用複合長弓「アイギス・エクリプス」を携え、
オリオンはアルテミスへとその矢を放つ。
しかし、アルテミスは自分の主砲を上回るその矢に対し、主砲を連射することで対抗し、オリオンの矢を相殺してしまう。
神造兵装である弓を射った事で限界を越えたオリオンに対し、召喚されたヘクトールとマンドリカルドはアルテミスの主砲を食い止め、
主人公は司令の後押しもあり令呪を全画使用して再び立ち上がらせた。
そもそもオリオンがこの異聞帯に呼ばれたのは何故なのか。かつて空から地へと失墜させた月女神がいるからだろうか。いやそれだけではない。
この男、冠位の称号を得たグランドクラスのサーヴァント。すなわちグランドアーチャーなのである。
オリオンはアルテミスを真に撃ち落とすため、自身の冠位を返上し、パリスがアポロンの権能によって自らを変生させた矢を用いて最後の一撃を放つ。
「────孤高の空から落ちてこい、アルテミス!」
「────俺も、一緒に落ちてやるから」
「────宝具」
『其は、女神を穿つ狩人(』────!
存在しないはずの第三宝具。
アルテミスのあらゆる防御要素を無視し、あらゆる理不尽を回避して必ずアルテミスへと中る最強の矢。
アルテミスへの愛と憐憫によって放たれる、オリオンの命を代償として月女神を失墜させる全身全霊の一射である。
「オルテギュアー」とはアルテミスの生誕の地のこと。それ以上宝具の説明は不要だろう。
その矢を身に受け、破壊されたアルテミスが感じたものは喜びだった。
オリオンとアルテミスの愛はあくまで汎人類史のもの。自分のものではない。
それでも、彼が自分に向けてその愛を放ってくれたという事実が、アルテミスにとってはこの上ない喜びだったのだ。
そして、彼にそれだけ愛された汎人類史の自分を羨ましいと感じた時、アルテミスの敗北は決定した。
「ねえ、どうして永遠になってくれないの?」
「退屈だからだろ」
「死は醜いわ、死は恐ろしいわ、あなたは恐ろしくないの?」
「神になってしまえば、それは全て解決できるのに」
「星に昇るのはいい。でも、神に至るのはダメだな」
「永遠に愛し合えるのに?」
「いつか離別があり、いつか終わる日が訪れる」
「それは悲しいことだけど、だからこその人間なんだよ」
「ふーん。私には理解できないわ」
「そりゃそうだろ。……いや、馬鹿にしてる訳じゃねえよ」
「それが神としての在り方で、俺はそれを否定する気はない」
「これが人としての在り方で、俺は神になれば、いつか後悔しそうってだけだ」
「永遠の美、永遠の命。そういうものに、憧れはないの?」
「あなたの肉体も魂も、いつか老いてしまうのに」
「それはそれで後悔するかもだが。……うん、やっぱりこちらがいい」
「いつか、人間側であることが、重要だという日が来るかもしれないからな。ただの勘だが」
「勘で、永遠を投げ捨てちゃうのね、あなたは酷い人間よ」
「でも──それでいいのかもね」
「いつか私が神として困ったら、人間として助けてくれる?」
「そう。──助けてくれるのね、あなたは」
「傲慢な男、愚かな人間、くだらない感情──」
「それら全てが本当で、真実で。でも、だからこそ美しい響きがある」
「……全ユニット……停止……」
「やっと……眠れ……る……のね……」
最期に汎人類史の記憶を垣間見たアルテミスは崩壊を受け入れ、その機能を停止した。
一方のオリオンもただでは済まず、消滅の時を迎える。
その直前、冠位を持つ自分が呼ばれた以上相応の役割があったはずだが、もう力にはなれないから気をつけろと忠告し、一方で旅の日々は楽しかったと主人公に感謝し、絶技をもって再び神を撃ち落とした(狩人は去っていった。
ああ。やっぱりだ。やっぱりそうだ
おまえに空は似合わない
余談
- 恒常版のオリオンの背景には機械(1~2臨)、機械の残骸(3臨)が背景に写っているが、異聞帯のアルテミス(本体)と見比べるとほぼ一致するので、おそらくこれがアルテミスの本体。恒常のオリオンの実装はFGOのサービス開始直後なため、実に4年近く経っての長い伏線回収である。
- 異聞帯でのアルテミスは機械的だった(そもそも身体も機械なのだが)が、こちらのよく知る汎人類史のアルテミスは関係者が引くレベルのスイーツ脳で豊かな感情を持つ。こうなった経緯も含めてある意味ではあーぱー吸血鬼に非常に近い存在とも言える。
追記・修正は女神の永遠の愛を「重い」と思わない人が行ってください。