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坂本九さん

 みなさん三週間のご無沙汰です。11月に入り、やっと秋めいて来ました。秋は演奏会の季節、たくさんの演奏会が開催されていますね。演奏する事と、聞く事は表裏一体。是非、演奏会場で生の演奏を聞いて下さいね!

 色々考えて理論講座と音楽エッセイを交互に掲載していく事にしました。もちろん理論は大切ですが、それ以外の楽しみもお伝えしていこうと思います。
よろしくお願いします!

 さて、今回は坂本九さんについて書きます。
偶然ですがYouTubeで坂本九さんの「上を向いて歩こう」を聞きました。何とも言えない感覚にしばし呆然。何が良いとかの問題ではなく心にスーッと入ってくる感じです。

ちょっと聞いてみませんか。
https://www.youtube.com/watch?v=SPWDhYiHl44

1961年に発売されて大ヒット。すぐにアメリカでもSUKIYAKIとして発売されて大ヒットしました。今聞いても新鮮に感じます。

音楽の良さって色々ですが、歌の良さは歌詞があると言うことですよね。どんなに頑張っても楽器からは言葉は出てこないですから。

上を向いて歩こう
涙がこぼれないように
思い出す 春の日
一人ぼっちの夜

これは一番の歌詞です。著作権の問題があるので、これ以上は載せられません。すみません。作詞は永六輔さんです。数々の名曲を世に送り出した方ですよね。
この歌詞を何度か読んでみて思うのは、悲しいシチュエーションを表現しているのに前向きであると言うことです。
先の歌詞を見ても主人公が現在、幸せかはわかりません。でも、思い出すから過去の話をしているのは確かですね。

そして、お次は
https://www.youtube.com/watch?v=K_CbRPws01E
何も考えないで聞いてみて下さい。

「心の瞳」です。
僕はこの曲を知らなかったのですが、もう10回以上聞いています。

心の瞳で 君を見つめれば
愛すること それが

どんなことだか わかりかけてきた

言葉で言えない 胸の暖かさ
遠回りをしてた 人生だけど

作詞は荒木とよひささんです。
サビ前までの歌詞ですが、これだけでも、それぞれの人生の機微を感じさせると思いませんか。掛け値無しに良い歌詞ですよね。

今回は坂本九さんの二曲を紹介しました。
昔は良かったと言うセリフは日本書紀の中にも書いてありますが、いつの時代も同じなのでしょうか。

でも、あえて言いたい。最近の曲(ジャンルを問わず)は日本語を愛でる気持ちが無い。色々なアイドルグループが乱立しています。ほとんどの曲ううは何の意味もなさない、心に響くものは皆無です。

はっきり言えば音楽の劣化です。
坂本九を聞いて心がほっこりする心を大切にしたい。
音楽は人の人生を変えるほどの価値のあるものです。

「心の瞳」は坂本九さんの最後の曲です。1985年に坂本九さんは飛行機事故で亡くなりました。坂本九さんと言うと事故のイメージが強いですが、それとは全く関係なく素晴らしい歌手であった事を忘れてはいけないと思います。

最後に坂本九さんの人柄を偲ぶ動画があります。テレビ朝日「徹子の部屋」に出演した坂本九さんのお話は、今の時代では受け入れられない部分もあるかもしれません。でも家族のあり方、人としての生き方は変わりないと思います。

音楽に関わらず、最後はその人の人間性が全てだと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=OEcvGV-Z8H8

 最後にアンサンブル・エテルナでは、こんな音楽を一緒にやりたいという方を募集しています。
音楽の楽しさはもちろん、聴いた人を幸せにする音楽が出来る合唱団を目指しています。
合唱の強みは言葉がある事です。それを大切にしていきたい。

一緒に歌ってみたいという方は、是非、連絡を下さいね!


















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プロフィール

Yoshihiro Chiba

Author:Yoshihiro Chiba
千葉芳裕(指揮者)
 国立音楽大学卒業。指揮を若杉弘、三沢洋史に師事。ピアノを児玉邦夫氏に師事。1997年12月東京室内歌劇場第90回公演ヒンデミット作曲「長いクリスマスディナー」(グローブ座)でオペラデビュー。現在は二期会、日生劇場、東京室内歌劇場、新国立劇場を中心に活動している。 
 1999年小沢征爾指揮「ファウストの拷罰」の合唱指揮、2000年8月には〈日生劇場サマーフェスティバル2000〉において、「くさびら」「羽衣」(谷川俊太郎脚本、小森昭宏作曲)を指揮。2001年より毎年、芸大オペラ定期の合唱指揮を務めている。2002年5月の東京室内歌劇場第100回記念公演「ファルスタッフまたは3つのいたずら」では、怪我で降板した若杉弘氏の代役を急遽務め、公演を成功に導いた。2003年、秋田建都400年記念オペラ「押し花の愛」(NHKBSで放送)、「ヴェルディ協会マラソンコンサート」(東京文化会館)、「椿姫」(京都春秋座)。2005年、韓国でコリアンチェンバーオペラグループ公演、レハール「微笑みの国」ブリテン「真夏の夜の夢」を韓国国立劇場で指揮。この公演は韓国KBSテレビでドキュメンタリー番組が制作・放映された。2008年にはブラジル移民百年祭で招待演奏をした。さらに2008年からは昭島「いさなの会」の音楽監督を務めている。最近では「ルスコアール」などのアマチュアオーケストラも積極的に指揮をしている。オペラのみならずルネッサンス及びバロック期の合唱曲もレパートリーとしている。また、ジャズ、ポップス、ロックなどのレコーディングも数多く手がけている。現在、東京芸術大学演奏芸術センター講師、足利オペラリリカ指揮者、アンサンブルエテルナ指揮者。

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