このブログ(WordPress)をPWAに対応させたので必要なファイルや導入手順を解説します。

必要なファイル
PWAに必要なファイルは大きく分けて以下の3つ。
- アイコン
- manifest.json
- service-worker.js
どれも記述するコード量は多くありませんので次以上の項目で詳しく説明していきます。
アイコンの作成
まず、ホームに追加した時に表示されるアイコンファイルを作成しましょう。
必須サイズは192x192xと512x512pxの2つになります。
このブログではpwa_192.pngとpwa_512.pngというファイルを作成しました。
作成したら任意の名前をつけて、ドキュメントルート(wp-settings.phpなどがある所)にアップしてください。
manifest.json
次にmanifest.jsonというjsonファイルを作成します。
名前は任意のものでも構いません。
このファイルでは、アプリ名や起動時に表示するURLなどを設定します。
下記にこのブログのものを記載しますのでコピペ・改変してお使いください。
各メンバーを簡単に説明します。
- name
- アプリ名
- short_name
- ホーム画面に表示されるアプリ名
- description
- アプリの説明
- start_url
- 起動時に表示されるURL
- display
-
表示モード。
指定できる値はfullscreen、fullscreen、standalone、minimal-uiの4つですが通常はstandaloneで問題ないでしょう。
- lang
-
言語指定。
日本語であればjaを英語であればen-USを指定します。
- orientation
-
画面の向き。
縦向きはlandscape、横向きはportraitを指定します。使用できる値は、natural、any、landscape、landscape-primary、landscape-secondary、portrait、portrait-primary、portrait-secondary。
- dir
-
テキストの方向。
指定できる値は、ltr(左から右)、rtl(右から左)、auto。日本語はltr(左から右)でOK。アラビア語は逆なのでrtlを指定します。
- theme_color
-
アプリのテーマカラー。
OSによってどこに適用されるかは異なる。
- background_color
-
背景色。
サイトが表示されるまでの間、この色が適用される場合があります。
サイトの背景色と同じ色を指定するとスムーズに遷移しているように見えるのでよいでしょう。
- icons
-
ホーム画面に表示されるアイコンを指定します。
必須サイズは192x192pxと512x512pxの2つです。
作成が完了したらアイコンと同じディレクトリにアップロードしてください。
service-worker.js
最後にPWAの核となるService Workerのファイルを作成します。
以下に当ブログのものを記載しますのでコピペ・改変してお使いください。
変更箇所はCACHE_NAMEとurlsToCacheだけでOKです。
CACHE_NAMEには任意の文字列を指定します。何か変更を加えたらバージョンを上げましょう。
urlsToCacheには予めキャッシュして置きたいページやファイルのパスを指定します。
当ブログではトップページと画像・JavaScriptファイルを指定しています。(CSSはインラインで読み込んでいるので指定していません)
作成が完了したらmanifest.jsonと同じディレクトリにアップロードしましょう。
Service Workerの登録
最後にService Workerを登録する処理をheadタグの中に記述しましょう。
以下に当ブログのものを記載しますのでコピペ・改変してお使いください。
これでPWAの作業は完了です。
最後に、次に説明する方法でPWA対応になっているかチェックしてみましょう。
確認・デバッグ方法
PWAのチェックにはGoogle Chromeのデベロッパーツールを使います。
チェックしたいサイトを開いた状態で「表示」→「開発 / 管理」→「デベロッパーツール」をクリックしてデベロッパーツールを表示させます。
一番右に「Audits」という項目がありますのでそこを選択し、「Probress Web App」にチェック、そして一番下の「Run audits」をクリックし、テストを開始します。

1分程すると結果が表示されますので、100点が出れば正常にPWAに対応できています。

Manifestファイル、Service Workerがどのように認識されているかもChromeのデベロッパーツールで確認できます。
デベロッパーツールのApplicationを選択すると左側のメニューに「Manifest」と「Service Workers」という項目がありますのでそちらから確認ができます。
