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インスタグラムの公式な投稿埋め込み方法がSEOに不向きな理由

ブログやWebサイトだけでなく、インスタグラムやtwitterなどのSNSを運営していて、ブログ上でSNSの紹介や、逆にSNS上でブログの紹介をされる方も多いかと思います。

ブログ上でSNS投稿を紹介する場合、投稿埋め込み機能を使うのが便利なのですが、インスタグラムの場合、公式で紹介されている埋め込み方法をそのまま使ってしまうとサイト側のSEOにとって問題があります。
端的に言うと、画像検索からの流入を落としてしまう恐れがあります。
この点について以下で詳しく説明します。

インスタグラム投稿の公式埋め込み方法

インスタグラムの公式埋め込みコードを用いた、投稿の埋め込み方法を紹介します。

 

ステップ1:投稿を表示させる
インスタグラムのウェブページを表示させます。


ステップ2:投稿のメニューを表示させる
インスタグラム投稿右上の・・・(3点リーダ)をクリックし、メニューを表示させます。


ステップ3:埋め込みコードを表示させる
表示させたメニューから「埋め込み」を選択するとコードが表示されますので、コピーします。


ステップ4:コードを貼り付ける
コピーしたコードを自身のブログの投稿ページに貼り付けます。


上記の埋め込み方法は公式ドキュメントで公開されているものです。(https://www.instagram.com/developer/embedding/
テストも兼ねて、インスタグラム公式の投稿を埋め込んでみたものが以下です。

公式の埋め込み方法はなぜ問題があるのか

上記のステップ3でコピーしたコードは、<blockquote>ではじまるコードです。

ところが、このコードを含めたページを公開すると、ブラウザは次のように<iframe>として処理(レンダリング)します。
※以下はChromeによる埋め込み投稿部分のブラウザ検証結果

このiframeは、指定したページ(今回はインスタグラムの投稿ページ)を呼び出すためのコードです。
実は、インスタグラムの投稿ページに、以下のようなメタタグが設定されていることが問題の原因です。

<meta name="robots" content="noimageindex, noarchive">

このうちnoimageindexは、そのページの画像を画像検索で引っかからないようにする、という指示です。
インスタグラムの投稿埋め込みを行うと、iframeによってnoimageindexが埋め込みを行ったブログページにまで作用してしまうため、埋め込みを行ったブログページにある他の画像が、画像検索に出てこないというデメリットがあるのです。

実際、埋め込みが行われたページのiframe内にnoimageindexタグが確認されます。

この結果、インスタグラムの埋め込みがされているページでは、画像検索からの流入が減ってしまうおそれがあります。

まとめ

今回の問題は、インスタグラムがnoimageindexメタタグを設定しているために、公式埋め込みコードのように、iframeなどで投稿ページをまるまる呼び出すことで発生します。
投稿へのリンクを設置することや、画像やテキストを呼び出して表示・リンクしているだけでは問題は起きません。
※ここでの問題とは、SEO上の問題であって、著作権などその他の問題は考慮しておりません。

なお、2019年10月現在、インスタグラムの投稿ページにnoimageindexメタタグが挿入されているために問題となっていますが、今後もしインスタグラム側がこのメタタグを取り除けば、公式の埋め込みコードを使っても問題ないことになります。

インスタグラムの埋め込みを行っている場合は、どのような方法で埋め込みを行っているかを確認しておくことをおすすめいたします。

念のためですが、ツイッターなどの埋め込みコードは特に問題がありません。

この記事は、Google社員の以下の発言を解説したものです(英語)。

【追記】検証結果

この記事には当初からインスタグラム投稿を埋め込んでいます。

画像のインデックスや画像検索に表示されるかどうかをチェックしましたが、当社調べによると、この記事にしか掲載されていない画像でも画像検索に表示され、この記事にリンクされました。

画像インデックスチェック

当社調べではインスタグラム投稿の埋め込みは決定的な悪影響はみられませんでしたが、公式のアラートもあり、SEOを意識するのであれば避けるのが良いかと思います。

◇この記事もおすすめ!
・SEO対策(検索エンジン最適化)とは?初心者にもわかりやすく解説します





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