2019年もたくさんの新製品が発表されました。今年の特長として、ガジェットの形状そのものを刷新するような、チャレンジフルなプロダクトが目立ったように思います。
この記事では、これまでの製品と大きく異なる革新的なガジェットを「ゲームチェンジャーガジェット」と定義し、5つのアイテムをセレクトしました。
Galaxy Fold
![Galaxy_fold](https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/12/27/Galaxy_fold.gif)
最初はガラケーの延長線上のようなデザインだったスマートフォンは、iPhoneの登場以降ほぼ全面スクリーンという形状が主流となりました。そして10年。このGalaxy Fold以降、スマートフォンの主流はふたたびガラケーのような折りたたみ形状になる...のかもしれません。
実際、乗り超えるべき技術のハードルはまだいくつかあります。それでも、スマートフォン(というかモバイル情報端末)の未来が「大画面化」である限り、遅かれ早かれこの形状が普及していくでしょう。
AirPods Pro
![airpods-pro](https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/12/27/airpods-pro-w1280.jpg)
イヤホンを「音楽を聞くもの」ではなく、「環境音をコントロールするもの」として再定義したプロダクト。電話の形をしているが本当は電話じゃないiPhone、腕時計の形をしているが腕時計じゃないApple watchに連なる、いかにもAppleらしいアプローチです。
オーディオメーカーたちが音質を競う中、一人だけノイズコントロール全振りで勝負をしかけ、戦果をあげつつあります。他社が追随するかどうかはわかりませんが、Xperia Ear Duoを送り出してきたソニーなら対抗してくるかも。
BOSE FRAMES ALTO
![bose-frames](https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/12/27/bose-frames-w1280.jpg)
アイウェアとイヤウェアを組み合わせたまったく新しいガジェット...は言いすぎとして、音響メーカーであるBoseからリリースされたこのサングラスは、驚きを持って迎え入れられました。
スマートグラスといえは視覚を拡張するもの、というイメージでしたが、その隣にある耳に注目したのは慧眼。スマートフォンのAIアシスタントに対応しているため、肩にアシスタントを載せているような体験を実現しています。AirPods Proが聴覚から余分なレイヤーを消すガジェットなら、こちらは必要なレイヤーを上書きするガジェットです。
さっそくAmazonもフォロー製品を準備していますし、2020代に流行りそうな気配を感じます。
Oculus Quest
![Oculus-Quest](https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/12/27/Oculus-Quest-w1280.jpg)
ゴーグルの他にPCやゲーム機を必要としない、独立型のVRゴーグルはすでにいくつかありますが、Oculus Questはその完成形としてエポックな製品です。
ケーブルがない、椅子に座りっぱなしでなくていい、部屋にマーカーを接ししなくていいといったQuestのさまざまなスペックは「VR体験を邪魔するものがない」という体験に集約され、今までにない深いVR体験を実現しました。
また、Oculus QuestはPCを母艦にできるOculusリンク、ハンドトラッキングモードの追加など着々とアップデートし続けており、2020年以降もVRの先頭を走るデバイスとなるでしょう。
Anker GaN ACアダプタ
![Anker-PowerPort-Atom](https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2019/12/27/Anker-PowerPort-Atom.jpg)
ACアダプタという、もはや日常品と化したプロダクトにやってきたビッグ・イノベーション!
新素材「窒化ガリウム(GaN)」のもたらした恩恵は「出力に比べて小さくなった」というただ1点につきますが、その快適さはもはや非GaNアダプタには戻れないレベル(とくにモバイルPCユーザーは)。大容量化しつづけるモバイル機器のバッテリー、高出力の電力を通せるUSB-Cの普及とあわせて、今後のモバイルシーンに欠かせないデバイスとなりつつあります。
ライバルも追随しており、今後はいちいち「GaN採用」とうたわれることなく、この素材が標準となっていくことでしょう。