二条城北側の「シャングリ・ラ グループ」の進出検討地(京都市上京区)

二条城北側の「シャングリ・ラ グループ」の進出検討地(京都市上京区)

 富裕層向けの高級ホテルを世界各都市で運営する外資系の「シャングリ・ラ グループ」が、京都市上京区の二条城北側に進出を検討していることが27日までに分かった。開業すれば、2009年にオープンした東京のホテルに続いて国内2カ所目になる見通し。

 同グループが、出資する特定目的会社を通じて今年6月以降に計約5千平方メートルの用地を取得した。20年初めに埋蔵文化財の発掘調査を始め、その後、市に建設に関する手続き申請をする模様だ。客室数や規模は未定で、工事が順調に進んだとしても開業は数年後になるとみられる。市との協議の行方によっては、計画が変わる可能性もある。

 香港拠点の同グループは、「シャングリ・ラ」ブランドのホテルを、アジアを中心に約90施設展開する。中国・成都のホテルでは今月下旬に日韓首脳会談が開かれ、昨年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談では、トランプ米大統領の宿泊先となるなど、重要な外交の舞台にもなってきた。

 東京駅に隣接する「シャングリ・ラホテル東京」は、宿泊料金がおおむね1泊6万円以上。今年1月には、米大手旅行サイト「トリップアドバイザー」が実施する「ホテルアワード」の総合ホテル部門で国内1位を獲得している。