パー男に、里子についてもう一度話し合った。
もし、この話が来年だったら、私はやっぱり妊活を優先するが迷わなかったと思う。
仕事の都合で偶然ではあるのだが、病院の近くに引っ越せ、舞い上がっていた春。
それが夏の終わりに、予想外の事態が待っていたのだ。
「やっぱり私には里子は迎えられない。」と話した。理由は、私の気持ちが追いつかないから。そして私は、妊活を優先するが、それで倫理的に許されるのか?
すると、思いがけない事をパー男が言い出した。
パー男「だったら俺が育休とる。でも手続きが済むまでは、あんたの育休で対応して。治療を優先して良いよ。」
パー男に被せて言った。
私「そう言う言い方が嫌。優先して良いよって、何で許可調で言うの?治療する事は2人でとっくの昔に決めた事何だよね。2人で治療に臨むって言って欲しい。」
パー男「そう言うつもりじゃなかったんだけど。もちろん自分もやる。もう治療を止めようとは絶対に言わない。約束する。
自分の育休前に治療があるなら、会社を休んで里子の面倒を見る。
児相に話しても大丈夫だと思う。
前に、先に奥さんが里親になって子どもを引き取って、当初あんまり乗り気で無かったけど、そろそろとるかと思って講座を受けに来たという旦那さんがいた。
それを聞くと、片親だけでも里親にもなれ
るようだ。
児相には、自分から、あんたが妊活優先にしたくて、里子を引き取るのに色々迷っているから、自分が育休をとる事にすると言っておく。
ところで、改めて聞きたいんだけど、あんたは何で迷ってるの?
気持ちが追いつかないって、子育てが大変で、妊活に影響が出そうって事?
あ、倫理的にって話だったっけ?観念的だなぁ。倫理的って、具体的にどういう事?ちょっと形而下で言って」
多分、春に舞い上がっていて、完全に治療モードだったのに、水を差されたような事。
パー男が、治療の約束を完全に忘れていて、裏切られたように思った事。その前からの積もりに積もった不信感、我慢に我慢を重ねてきたことが、弦が切れるように切れた。
子育てには不安は無いが(普通程度にはありますが。根がいい加減なにんげんなので)、不妊治療をしているのに、子育てをして子どもを犠牲にするのがどうなのか。
パー男「子育てと治療が両立出来ないって事?今までも仕事を両立させてきたけど?」
私「今までだって両立なんてしてなかった。本当に両立させるなら、不妊治療の月には、仕事もセーブするべき。でも、卵子に悪いと分かってても、仕事を調整する為に、通院の日以外はほとんど徹夜だった。
何を以って両立って言うかだ。
病児保育に子どもを預けて両立なら、両立できると思う。それが両立になっているなら。」
パー男「あー。病児保育が気になってるなら、俺、仕事休むよ。そんなに徹夜してたっけ?」
私「うん。あなたが寝た後で徹夜してた。貴方が起きそうになると、布団に戻って寝たふりしたり。神経を最大限に張り詰めてやってた」
パー男「そうだったんか。話してくれれば良かった。そしたらもっと協力できた」
私「うそばっかり。お得意の治療止めようって言って思考停止して終わりじゃない笑」
鼻で笑ってしまった。
パー男「俺が悪かったって事だよね!?」
いらっとする!
私「悪いとかじゃなく、考えが違うなら離婚しようって話だよ。話し合っても平行線ならその方が、少なくとも私が苦しくない」
パー男「そうなるか。ごめん。で、倫理的にってのは、俺が休めばクリアできるよな。子どもが風邪だからって、両親有給って無いと思うけど。」
私「正直、よく分からない。
でも私は、今まで自分の事で精一杯で、里子を可愛いと思った事は一度もない」
パー男「えっ!一度も?でも、施設の人と、笑顔が可愛いですねとか言ってたじゃない!?」
私「それ、施設の人が言ってたの。貴方の記憶違いだね。私は答えられなくて、にっこり笑ってお終い。」
パー男「そうだったのかぁ」
私「思い詰め過ぎて、忙し過ぎて、それどころじゃない」
パー男「全然分からなかった。気持ちが強くてポーカーフェイスって、こういう時、損だね。」
パー男「俺が育休とるんで良いかな?」
私「少し、考えさせて欲しい。でも早急に児相には言わないと」
パー男「俺、他にも◯◯と△△について聞きたかっから、電話しとくわ」
パー男は里子に情が移ってるんだなぁ。