中日の与田剛監督(54)が来春キャンプでコーチ陣に1、2軍の壁を一時的に撤廃。相互に行き来させる考えを明かした。1軍コーチが2軍の練習を視察し、2軍コーチが1軍キャンプに参加し指導する。首脳陣の間で意見交換をより活発化させるためで、与田竜は1、2軍を「ワンチーム」にして反攻を期す。
中日では2004年、就任1年目の落合博満監督がキャンプ初日からの紅白戦を実施して話題となったが、実はもうひとつ、大胆な調整をさせていた。
2月1日、2日の紅白戦の後、3日からは山本昌広投手(38)、立浪和義(34)、渡辺博幸(33)、川相昌弘(39)、リナレス(36)、酒井忠晴(33)の5内野手、アレックス(31)、関川浩一(34)、大西崇之(32)の3外野手を主力組の北谷ではなく、読谷組にした。しかも、練習メニューは何と白紙。すべてを本人任せにしていた。
北谷組に合流させたのは第3クールの17日から。主力は自分で調整できるという信頼に加え、その欠員の分、若手を1軍コーチが見られる。この大胆な指令には、与田監督と同じ狙いがあった。
(※福留孝介外野手(26)も当初、読谷組だったが、右太ももを痛めてリタイア。年齢は当時。)