中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18)=愛知・東邦高=が27日、歯の矯正に乗り出す考えを明かした。もともと歯並びが良くないそうで、かみ合わせが悪いことを自覚。プロ入り後、よりパフォーマンスを発揮できるように来年1月からマウスピースを使って矯正する。
「もともと(歯と歯の)開きがあるんです。自分は力が入るとき、グッとかむタイプと言われます。だから直した方がいいと…」。力を入れるとき、口元に力が入るのはアスリートの宿命。奥歯がボロボロになる人も少なくない。そこで石川昂は今月上旬に歯科医院を訪れ、1月後半から矯正をしていくことを決断。透明の薄いマウスピースを使い、食事以外のほとんどの時間で装着。2~3週間ごとに、マウスピースの形状を変えていくという負担の少ない方法を取る予定だ。
歯の状態などで個人差があるが、石川昂は「完全に並びがきっちりするまでは、2年以内と言われました」と言う。費用も矯正具合で異なるが、2年間トータルで100万円を超える場合もあるという。入団前に「自己投資」と、合計125万円で超音波治療器と電気治療器を購入した。今回もパフォーマンス向上のための出費だ。
この日は午前中は1時間あまりのウエートトレーニングに守備練習、そして午後は3時間バットを振り込んだ。25日から参加した東邦高の沖縄合宿を、ハードメニューで打ち上げた。「充実した3日間でした」と白い歯をのぞかせた石川昂。その歯を少しずつだが、プロ仕様へと変えていく。