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【ドラニュース】

「同期の活躍に支えられた」ルーキーイヤーで4勝挙げた梅津がインタビューで1年振り返る

2019年12月28日 紙面から

ヤクルト戦で村上を空振り三振に仕留める梅津=9月25日、ナゴヤドームで(中嶋大撮影)

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 今季、ルーキーながら4勝を挙げた中日・梅津晃大投手(23)が本紙のインタビューに応じた。右肩の負傷による出遅れから復帰した右腕。リハビリの際の心境や、活躍した東洋大の同期への思い、転機となった地元・仙台でのフレッシュ球宴、後半戦の躍進に加え、来季の抱負も語った。 (聞き手、構成・長森謙介)

 -ルーキーイヤーは1軍で6試合に登板し、4勝1敗、防御率2・34だった

 梅津「入団時の目標だった『一年間1軍』は達成できなかったですけど、その後に立てた『閉幕1軍』は達成できたので、最終的にはいい一年になったかなと思います」

 -1月の新人合同自主トレで右肩インピンジメント症候群を発症した

 「最初は落ち込みました。投げるまですごく時間がかかるな、と。でもリハビリ組だった先輩たちがきちんとメニューを消化して投げられるようになっていたので、僕も地道にやっていこうと」

 -リハビリは

 「順調ではなかったですね。大学のときにつかんだコツや感覚がなくなってました」

 -4月末に2軍で初登板してからは順調に登板を重ねていったが、モヤモヤは抱えたままだった

 「キャンプから積み上げたものも手応えがなくて。焦りもあって、少しふてくされた態度をとったこともありました」

 -ちょうど同時期に東洋大の同期のDeNA・上茶谷、ソフトバンク・甲斐野が活躍していた

 「比較されるのは嫌でしたけど、あの2人は僕にもできる、って思わせてくれましたね。どんなにすごいかも見てきたし、人間性も性格も知ってます。そんな2人が結果を出してくれてるのは、支えにはなりました。逆に打たれてたら不安になってましたよ(笑)」

 -大きな転機は

 「フレッシュ球宴です。試合前のブルペンで、今までになかった感覚がふっと降りてきた。これまでは投げる前に意識することが多すぎたので、リリースに100%集中しました。フォームの時間が長いといろいろ考えるので、動きを止めずに一連の動きにした感じです。強い球がいった感覚もありました。後半に向けては、この日の感覚をなじませていった感じです」

 -いよいよ迎えた1軍初登板。登板前の心境は

 「前半戦の間に自分の形をつくり上げられたので自信はありました。でも登板直前に食べたものを吐いてしまったので、緊張や不安を感じていたのかもしれませんね」

 -新人の初先発からの3連勝は32年前の近藤真一(現・真市、スカウト)以来となる球団記録だった

 「正直、記録のことは全く頭になかったです。恥ずかしながら近藤さんに直接お会いするまでお顔も分からなくて…」

 -1軍で登板した試合で一番印象に残る登板は

 「一つ挙げるなら本拠地最終戦(9月25日、ヤクルト戦)でしょうか。初めて0点でマウンドを降りることができた。6回2死一、二塁で村上を抑えることができた(フォークで空振り三振)。いつもなら失点していた場面で三振を取れたことは、来季につながる登板になったかなと」

 -名古屋の街は慣れた

 「あまり分からないままです(笑)。積極的には外出しないので。練習休みや登板直後のオフは、まず思う存分寝てからカフェに行くか、栄で買い物するくらい。あ、映画も見ますね。マツダでの登板後の休みは気分転換に『ONE PIECE』の最新作を見に行きました」

 

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