発症してしまう水槽

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優れたオーバーフロー水槽などのシステムを保有していても、魚を入れすぎてしまったり(濾過容量が低い)、機材毎に本来求められている機能を発揮することができなければ、極端な表現ではありますが「宝の持ち腐れ」になってしまいます。
上記の内容がキッチリ理解できていれば、通常そう簡単に発症を繰り返すものではないのです。
例えば、ウールボックスは設置されていても、ウールマットの敷き込み方が不充分であれば、汚れた固形物がウールマットに濾し取られずに、濾過槽の中に流れ込んで堆積し、これが原因となり飼育水が悪化します。
また、しっかりした濾過槽を設置しているものの、投入する濾材量が少なければ、生物濾過はキッチリ機能できないものです。良くあるケースでは、濾材量が少ない濾過槽の水槽による過密状態での飼育が多いようです。
次にその様な飼育環境で発症してしまった後の処置ですが、この先が飼育の明暗を分けてしまっているように感じます。
一般的には、発症してしまったら早期治療と言われていますが、症状が酷ければ一時的な処置は当然必要であるものの、治療という行為は一時的に症状を改善させる為の気休めにしか過ぎず、飼育環境(システム形状やメンテナンス方法)が改善されていない水槽であれば、数ヵ月後に於いて同様な再発を未然に防ぐことはできないものです。
日頃定期的な発症で治療行為を繰り返し、四苦八苦されている方は、当サイト「白点発症~発症させない無投薬飼育」中に記載の「5.白点病治療について」「6.具体的な改善方法」をぜひ参考にしてみて下さい。
http://www.h6.dion.ne.jp/~umiumi/shiiku/hakutenbyou.html
きっと、今までとは違う水槽になるハズです。治療行為に手間を掛けるより、適切なメンテナンスに手を掛ける方が、無駄な時間や治療薬を費やす必要もなく、健全なアクアライフが維持できるようになります。
また改善・対策行為として水槽のリセットは行なうべき行為ではありません。設備の機能を充分に理解し、基を正せば発症を抑えられる理想の水槽に変わっていきます。