,里弔鼎

何が残念かといいますと、ボラ程度の魚による実験レベルで結論付けをして欲しくなかったのです。
ボラは基本的に水質のきれいではない海でも多く生息しています。
以前、知人は底砂の苔取り用としてボラを水槽にチョウ達と一緒入れていました。
チョウは定期的に白点病が発症し、硫酸銅による投薬治療をおこなっていましたが、ボラは白点病とは無縁な魚と言っていました。
要するにチョウは発症する環境であっても、ボラは白点病に掛かり辛い体質であり、その様な水質に敏感でない種類の魚で実験しても正確なデーターといえるものなのか非常に疑問なワケです。
ボラが白点病になる位の水質であれば、他の魚は生きていけないほどではないでしょうかね~
この学説による「白点病に掛かって完治した固体は、白点病に対する免疫力が形成され、完治後においては白点病に成り難い」と、結論付ける前にチョウの中でも水質に敏感な「ナミチョウ」で実験をおこなって頂きたかったものです。
我が家ではナミチョウを始め、チョウチョウウオ複数種の長期飼育をおこなっておりますが、「免疫力が形成され、白点病に成り難い」と思ったことは一度もありません。
この学者さんもナミチョウで実験すれば、この学説の発表には至らなかったのではないかと思います。もしナミチョウで研究された場合、恐らく白点病は「濾過槽の容量確保と物理濾過の形成」と別の答えが出るんじゃないでしょうかね。