大黒摩季さんの不妊治療の話が最近ニュースになっていますが、不妊治療を経験した僕が、不妊治療について男性に言いたいことが3つあります。
特に不妊治療を検討されている方、知らない方もぜひ読んでみてください。
奥さんと話し合ってきちんと不妊と向き合おう
どれくらい子供が欲しいか奥さんと認識を合わせよう
不妊治療は子供が一定期間できないことからスタートする夫婦が多いように思いますが、子供が欲しいと言う共通認識があったとしても、それがどれくらいいつまでに欲しいのかといったところは意外と曖昧だったりします。
不妊治療はお金と時間がかかるものです。
したがってこの辺りの認識が曖昧だと後で必ず歪みが出てきてしまいます。
まず最初のステップとして必ずどれくらい子供が欲しいかを奥さんときちんと話し合うようにしてください。
もしどちらかに原因があるとわかったらどうするか決めておこう
不妊治療は多くの場合検査から始まります。
この検査の結果、どちらかの原因で「子供ができる可能性がほとんどない」といったようなことがわかった場合あなたはどう感じるでしょうか。
不妊が原因で離婚に至る夫婦も少なくないようです。
もちろん離婚の全てが悪だとは言いませんが、この辺りの認識が十分にできていなかった結果、不本意な離婚にいたるとしたらどう感じるでしょうか。
なんとなく検査を受けるのではなく、どういった結果が出た時にどういうふうに対処していくのかを検査を受ける前にきちんと夫婦で話し合っておくべきです。
どれくらいの時間とお金をかけるか決めておこう
不妊治療はとにかく時間とお金がかかります。
代表的な不妊治療として人工授精や体外受精といった治療がありますが、これも一か月単位の時間と何十万円というお金がかかってきます。
あなたの財力にもよると思いますが、そうやすやすと何回もできるものではないと思いますし、何より精神的体力的に相当削られます。
またこの人工授精や体外受精でよく使われる排卵誘発剤を何度も使うと、自然妊娠にしにくい体になってしまうこともあるようです。
従って不妊治療に対する時間やお金のかけ方をきちんと夫婦で話し合っておきましょう。
男はまずちっぽけなプライドを捨てよ!女は命を賭けている
男性は迷わず精液検査を受けよう
基本的に男性の検査は精液検査から始まることが多いです。
ですがこの精液検査を受けたくないという男性も少なからずいるようです。
私から言わせるとこんな男性は論外です。
精液検査など痛くも痒くもありません。
いつもティッシュに包んでゴミ箱に捨てているものを病院に出しに行くだけです。
それを邪魔しているとしたらちっぽけなプライドだけ。
もしあなたが自分の精子に対して検査もせず自信を持っていたとしたら、それは無意味です。
精子は量と質で判定されますが、無料についてはいざ知らず質については絶対に見た目では分からないからです。
夜に自信がないならバイアグラをもらいに行こう
夜の営みに対して少しでも不安があるのならこれもお医者さんに行って相談するべきことです。
これも痛くもかゆくもありません。
これも邪魔しているとしたらちっぽけなプライドだけです。
今すぐ病院に行ってください。
それに対して女性の不妊治療というのは長い時間と痛みを強いられます。
そして注射を何回も打ったり、身体的なダメージが蓄積されていきます。
また当然妊娠がゴールではなく出産までを見据えて治療をするのですから、文字通り女性は命を削っているのです。
これがもし男性側に重大な原因があるとすれば、全く意味がないばかりか、リスクしかないものに対して時間とお金を費やすことになりかねないのです。
男性側の検査は、少しの勇気を持つだけで始められます。
痛いものでも痒いものでもありません。
金を出すことで正当化するな!妻は何十倍も痛い
これは実際に僕がやってしまったことなのですが、妻を扶養に入れている僕は不妊治療に対するお金を出すことで自分の役目を果たしているような気になっていました。
今から考えれば僕はお金を出しているだけで、妻は命を削っていたのです。
果たしてこれは釣り合っているでしょうか。
お金を出すだけではなく精神的な面でも奥さんと一緒に不妊を乗り越えていくということが、一番大切なことなのです。