「不良番長」内藤誠監督が語る俳優・梅宮辰夫との濃密な現場
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■ネオン街のこともいろいろ教わった
だからといって、現場を軽んじるということは毛頭なく、ばかばかしいことも本気でやってくれました。当時辰ちゃんは、僕も何本か撮った「夜遊びの帝王」シリーズを地で行ってましたから、撮影後は銀座の「姫」とか六本木のクラブをハシゴしていたらしい。
ネオン街のことはいろいろ教わりましたよ。ただ、払いはいつも辰ちゃん。社員監督とスター俳優では、稼ぎが違いますからね。
「仁義なき戦い」シリーズが始まると、辰ちゃんは山城新伍、安岡力也たちとともに京都に行ってしまい、僕は東京で新人女優を見つけて、「番格ロック」などのスケバンものを撮るようになった。
高いギャラの辰ちゃんがちょっと遠い存在になってしまいましたけど、東映を離れて「時の娘」(80年)を撮るときも出てくれて、前作の「明日泣く」(11年)なんて「そんなギャラだったら、いらないよ」と無料出演してくれました。
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